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January 09, 2012

にっぽん劇場写真帖、日輪の遺産そして寺山

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
と、松が取れてからいうのもどうかとも思うけれど、年末年始はこれまで入手したかった本をネットで探し、全国の古書店に在庫確認のメールを出すなどして少々すっきりした。ちらほらと返信を頂いているのであとはそれらを入手するのみ。最近は映画もほとんど見なくなってしまった。近所のレンタルDVD店の近くが不潔なので近寄りたくないというのもあるが、観たい映画はあらかた見尽くしてしまったというのもある。新作もそれほど気を引く作品がないし、古い映画はまだ見たいものもあるが、そもそもそういうものはなかなか棚に置いていない。以前、京都にいた頃には、何と言ったか忘れてしまったが、古い映画がそろっている公共施設があって(京都文化博物館だったかな)、邦画がかなり揃っており、地下のブースで映画を視聴できたのでよく行った。そこで寺山の「書を捨てよ、街へでよう」(71年)、「田園に死す」(74年)などを受付で出して貰っては観た。もう何年前の話だろう。
京都と言えば京大西部講堂での映画上映や今はないが四条大宮のスペースベンゲット、東寺のみなみ会館などに通い詰めた。懐かしいがもうあの頃は戻ってこない。

新宿のTSUTAYAも古い邦画が充実しているが、最近は途中下車するのも億劫だ。ここは監督別の排列なのが好感が持てる。借りる人もこだわって探しに来る人が多いのだろうと思う。

最近劇場に行ったのは昨年の夏の終わりに浅田次郎原作の「日輪の遺産」(2011年)を見に行ったきりだ。
日輪の遺産 特別版 [DVD]

そういえば、森山のにっぽん劇場写真帖が復刊されていたのを思い出した。
小生が持っているのは新潮のフォトミュゼシリーズだが、今回は講談社のペーパーバックのシリーズだ。
にっぽん劇場写真帖

このペーパーバックというのは写真集という意味では少々理解を超えていて、少なくとも判型の縦横比率が写真集には決定的に向いていないのにどういう訳だろうと思うのだが、「遠野物語」が朝日ソノラマの現代カメラ新書だったこともあって森山作品には縁のある判型なのかもと無理矢理思っても何か一抹納得いかないものがある。

そんなこんなで今年もよろしくお願いいたします。

December 04, 2011

そして船は行く

この間、朝の通勤電車で珍しく座っていたのだが、長い同じ座席の端に座っていた男性に、何やら若い女性が話しかけている。聞くともなく聞いていると、気分が悪いので席を替って貰えますか、と言っているのだった。男性は最初その意が呑み込めないようだったが、漸く理解して一瞬逡巡する素振りをみせたが席を譲った。
この一瞬の逡巡について考えたが、多分こういうことだろうと思う。つまり、気分が悪いのだから譲るのは当然としても、しかしもし自分ならば次の駅で降り、ホームのベンチで休むことを選択するだろうと。次の駅まで座らせてください、というのか、それとも替ったままなのか、そう本当に思ったのかどうかは分からないが、この辺りはかなり難しい。気分が悪いがどうしても遅れることができないこともあるだろうし、他人を退かしてまで時間に間に合わせるのならば次の駅で礼を言って降りるのが正解なのかも知れない。いや、降りるまでもないような具合だったらこれで良いのか、なかなかに難しい問題なのだった。思うに、譲ってもらう方も、譲る方もそれぞれ思いやりがあればそれで良いということだろうと思う。そう思いながら当事者でない自分は呑気に寝てしまったのでその後の結末は分からないが。それともいや、自分が替りますと手を挙げれば良かったのか。

* * *

ロモグラフィーから出ているLomoKinoが面白そう。35㎜、手回しの超アナログ動画撮影カメラだ。
http://japan.shop.lomography.com/lomokino

35mmのポジフィルムを手回しで撮影する仕組み。最も原始的な映画撮影の仕組みそのものだ。
ネガから紙焼きしてパラパラマンガのように見ても動くだろう。YOU TUBEやVIMEOに動画が上がっているのだが、ロモロモしてて(笑)結構いい感じだ。
しかしどうせなら8㎜の手回しでやってほしかった。35㎜フィルムの方が入手しやすいということもあるが、Lomoが8㎜カメラを出せばフィルムはあとからついてくるとも思うのだけれど。そんな簡単じゃないか。

以前学研から8mm映写機が出たが、その際にカメラも出すかどうかを検討中ということだった。それを心待ちにしているのだけれど、FUJICHROME R25Nは平成24年3月で販売終了、富士の調布での現像も平成25年9月終了とシングル8もあと少しの命で、もう企画が通らないだろう。KODAKはとうの昔に終了しているし。(まだ製造中とのことです。訂正いたします。)

それならそれなら、16㎜ではどうなのか。ロシア製のクラスノゴルスクで予算100万円ほどを酔狂して映画を撮ってみたい。iPhoneのカメラで8㎜エフェクトとかで妥協しそうではあるが。しかししかし、フィルムで何とかお願いしますよ(誰に??)。

フェリーニ「そして船は行く」(85年)の沈みゆく船のなかで、オペラ歌手の映像を手回しで映写するシーン、あれが小生の8㎜への憧憬の原点なのだが、如何せん目覚めたのが遅かった。そしてその憧憬のまま手つかずにずるずると、脳内エア8㎜を。刻々とハードルが高くなる。

* * *

上原隆の作品だったかで、ある若者が寺に修行にゆき、その師に自分の所為ではないことで罵倒され葛藤する話があった。その後、師の言うには、これから世の中に出れば理不尽なことはいくらでも起きる。そのための修行なのだと。
大雑把にはそんな話だったと思うが、確かに世の中は混沌として理不尽極まりない。それに押しつぶされることもあるだろう。しかしこの世はアプリオリにそういうものであると。しかし、しかし。その理不尽にただのた打ち回ることしか出来ないこともある。その苦しさをどう止揚するのか。ただ思うのは、ここから見えてくることもあるのだろうと。
(写真は皇居の木々)

May 03, 2010

中西健二 / 『花のあと』

GWということもあって近所の小屋に久しぶりに映画を観にいった。最終回と言うこともあってか小生含め観客は7人のみ。観ながら持っていった明治の板チョコを全部食べてしまったが、そんなことはどうでも良くて、しかし藤沢周平原作の作品はどれも外れがない。話の骨格がしっかりしているということだろうと思う。データベースをみてみると、中西健二の監督作は劇場公開映画では本作が2008年の「青い鳥」(日活)に続いて2作目のようだ。同じショットの使い回しが少々気になるものの(これは効果を狙ったものであると分かりつつ)、淡々とした演出の本作では逸脱したような画面もなくオーソドックスな作りは正解だと思う。

しかし現代的に綺麗な北川景子が時代劇、殊にしんみりした藤沢作品に収まるのかと心配だったが、剣術を使う武家の女性という役柄にははまっているかも知れない。武家の一人娘に生まれ剣術を志す以登は藩随一の剣術の腕をもつ下級武士江口孫四郎と出会い試合を申込む。女剣士ということで手加減せずに対等に剣を交えてくれた孫四郎に淡い恋が芽生えるが、以登には才助という許嫁がいた。一方、孫四郎の婿入り先の娘、加世と不義密通をする藩の重臣、藤井勘解由はその発覚を怖れ、孫四郎を陥れ自害に追い込む。それを知った以登は・・・・この先は作品を。

江口孫四郎にはクラシックバレエの宮尾俊太郎、才助に甲本雅裕、以登の父親に國村隼、藤井勘解由に市川亀治郎、加世に伊藤歩、ほか柄本明など。ナレーションの声が一瞬岸田今日子かと思ったが、もう物故しているし誰だろうと思ったら藤村志保だった。しかし声がそっくりだ。國村隼と伊藤歩をみて思わずサントリーのCMを連想してしまい、スキャット「夜がくる」が頭に浮かんでしまったが。

しかしいつも思うのだが、邦画作品の最後に流れる主題歌というのが耳障りだ。一青窈が嫌いというのではなく一般的な話としてなのだけれど、主題歌を入れるというのはおそらく音楽事務所とのタイアップでの興行収入的側面があるのだとは思うが、最後に興ざめすることもある。効果的な場合もあるのだろうが殆どの場合は歌でなくても良いのではないかと思うが如何に。

山形、鶴岡の桜が美しくしっとりとした佳作に仕上がっている。2010年、東映、107分。

November 03, 2009

操上和美 / 『ゼラチンシルバーLOVE』

ゼラチン シルバーLOVE デラックス版 [DVD]

写真家、操上和美の監督になるスタイリッシュ映画。話の筋はあってないようなものだが役所宏司演じるある男から謎の女、宮澤りえの盗撮を請け負う永瀬正敏が次第に女に惹かれて行くという話。
女はまるで舞台のような生活感のない部屋で黙々とゆで卵を食べているという何だかよく分からない作品だが、つまりひたすらスチル写真家としてのシズル感を映像として表現したかったということだろう。

良く見ると永瀬の持つカメラはライカM3のようだが、ズミクロン35mmと思しきレンズでゆで卵を狂ったように接写する永瀬においおい、最短撮影距離を超えてるぞとツッコミを入れながら、題名の「ゼラチンシルバーLOVE」というのはやはりいかにもスチル写真家らしい題名だが映画のプロットより映像を主軸に置いたということがよく分かる。

随所に出てくるシズル感、卵を食べる宮澤の口もと、永瀬のひげ剃りシーン、廃墟のような部屋のディテール、差し挟まれるイメージショット、それぞれが監督の写真家としての道具立てそのものなのだが、そもそもこれが映画として成り立っているかということはまた別の問題だ。映像は美しい、しかし映画はスチル写真の連続ではない、ということがあらためてよく分かる作品。2008年、87分。

October 13, 2009

『Vision - Aus dem Leben der Hildegard von Bingen』

ふと立ち寄った映画館で中世の修道女にして幻視者、ビンゲンのヒルデガルトの伝記映画が上映されていた。
字幕でも出るのなら観たかも知れないが。

■関連エントリ
- オーラと風邪とビンゲンのヒルデガルト: 月球儀通信
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2005/10/post_a48d.html

October 04, 2009

黒沢、エイゼンシュテインそしてリュミエール兄弟


Film museum, Duesseldorf

昨日は寒く風も強かったので殆どの人はコートを着込んでいた。統一記念日ということもあって店は休みだったが、その代り今日は日曜でも午後からの営業が許可されるらしい。なかなか週末の予定が立てられずに近場で済ませているようだが、昨日は旧市街AltstadtにあるFilm museumへ行ってみた。

ここは映画に関する博物館で、アニメーションの原理、ゾエトロープ(Zoetrope)などから近代映画へ、特撮やその他映画技法、著名な映画作品の衣装などを展覧している。展示にはいろいろ工夫が凝らされていて子供も楽しめるようになっている。訪れた時には丁度小学生と思しき子どもたちが映画撮影のワークショップをやっていて可愛らしかったが、映画史のなかで重要な作品についてはオンデマンドでビデオが見らるようになっており、特にリュミエール兄弟の作品や、映画手法として重要なモンタージュの技法を解説するブースではエイゼンシュテインの「戦艦ポチョムキン」などを見ることができたりとなかなか楽しかった。黒沢の作品「夢」(1990)の衣装も展示されている。ほか溝口、小津なども。若き日のブラッケージのポートレートも片隅に。入場料大人4EUR。

ここは同時にBLACK BOXという名画座も併設されていてスケジュールをみると観たい作品もないではないが、この国では外国作品も殆ど字幕ではなくドイツ語吹き替えとなっているのでなかなか難しい。滞在中もラピュタ阿佐ヶ谷からメールマガジンが届くのだが、いま上映中の雪村いづみ特集に無性に行きたくなった。

July 21, 2009

百太郎、鬼形礼、そして三上博史

最近邦画の恐怖映画を良く観るが、その殆どは外れだ。しかしなかでも「ほの暗い水の底から」や黒沢清の作品などはよく出来ていると思う。この間観た映画「予言」(2004年94分)は当たりではないが、つのだじろうの「恐怖新聞」を原作にしていて懐かしくなった。ただ、原作からは未来を告げる新聞という着想を使っただけで話は全然別物だ。

つのだじろうといえば小生が小学校のときに連載されていた「うしろの百太郎」がいまでもトラウマになっているが、とても「泣くな、十円!」と同じ作者とは思えない恐さだった。同時につのだ☆ひろと兄弟というのも信じられないわけで、いつか揃ってテレビ出演した際の「兄弟ともオンリョウで飯を食ってます。」などという冗談まで覚えているわけだけれど、ユリ・ゲラーに端を発する超能力ブーム、その後続く心霊物の先駆けをなす漫画だったことには変わりない。

「恐怖新聞」は鬼形礼という少年へ毎日深夜に何物かによって配達される新聞に未来の惨事が載るというもので、大人になってひねくれてしまった今ならそんな新聞があれば何で株価欄を見ないのかとか余計なことを思ってしまうのだが、当時も子供ながらにつのだの描く女性は岸ユキにそっくりだなどと思いつつ読んでいた。

映画「予言」は原作とはかなり異なり、三上博史と酒井法子が夫婦の設定。一人娘をつれて遊びに行った帰りにトラックに当てられ娘を車に残したまま車は炎上してしまい、それをきっかけとして未来の事件が載った新聞が届くようになる。現実と虚構が入り組み、時間軸が交錯しつつ狂気へと突き進んで行く・・・。

劇中、鬼形礼は恐怖新聞を届けられ、未来を変えることで自身を破滅させてしまう老人の設定で山本圭が扮しており原作とは異なる。山本はこの手のホラーで必ずと言って良いほど出てくる邦画ホラーの常連。殆どが狂気を孕んだ心霊研究家の役回りで、またかと思わず顔がほころんでしまった。

草迷宮 [DVD]三上博史は最近映画での出演作を聞かないが、寺山修司「草迷宮」(1979年)が実質デビュー作だったと思う。小生は高校生の頃、公開初日に池袋の文芸坐(だったと思う)で舞台挨拶を見た。当時三上もまだ高校生だった筈だ。寺山映画を観たのはこれが最初だったが、家に帰ってから熱が出て翌日学校を休んだ記憶がある。寺山の洗礼を受けて出た知恵熱だったかも知れない(笑)。

July 20, 2009

横尾忠則編 / 『憂魂、高倉健』

憂魂、高倉健

1971年に刊行される予定だったものの結局刊行されなかった幻の写真集が先月復刊された。
これは復刊といって良いのか分からないが、遠藤努の撮影した映画スチール写真を中心に細江英公、立木義浩、森山大道、石黒健治などの作品、横尾による高倉健のインタビューを交えて構成された高倉健へのオマージュ。
丁度刊行された1971年は高倉健の人気絶頂期、着流しに長ドスがこれほど似合う役者はいない。
横尾の装丁がいかにも70年代していて嬉しくなる。少々高価だが当時の雰囲気を伺うには外せない。

July 01, 2009

寂しさのつれづれに、その2

またまた最近観た映画のつづき。

Mr.ブルックス ~完璧なる殺人鬼~ (特別編) [DVD]
「Mr.ブルックス ~完璧なる殺人鬼~」。ケヴィン・コスナーが地位も名誉もありながら殺人依存症となって次々と殺人を犯して行く。主人公のダークサイドとしての人格にウィリアム・ハートが扮する。FBI捜査官にデミ・ムーア。これだけの俳優陣にしては小品という感を否めない。筋運びも少々冗長。三日経ったら忘れる典型的ハリウッド映画。2008年120分。

狗神 廉価(期間限定) [DVD]
「狗神」。坂東眞砂子原作を原田眞人が監督。四国の狗神筋の家系、坊之宮家を軸に、その血を受け継ぐ染織家と赴任してきた小学校教師が関係を持つ。そこから表面的には平穏だった村に亀裂が入り、最後には思いも掛けない地獄絵図に。狗神を祀る祖母の存在にどんでん返しも。この映画は心理学者にして四国の拝み屋である中村雅彦先生のサイトで、かなり忠実に狗神筋の雰囲気を再現していると評されていたので観たのだが、良くあるCGを使った展開にならないのが良い。それにしても四国の風景が美しい。個人的には天海祐希はあまり好きではないが、染織家として自立した女性のこの役にはただ綺麗な女優というだけではおそらく収まらない。ただ天海は余りにも都会的、合理的な感じで浮いてしまった。難しい配役だ。2001年105分。

memo [DVD]
「memo」。異色俳優、佐藤二朗の初監督・脚本作品。主演は「誰も知らない」の韓英恵。あれから随分成長したものだ。佐藤は「幼獣マメシバ」などで最近活躍の巾を広げているが、その自閉症的しゃべり方からどうでも良い細部にこだわった脚本などもう佐藤が全編溢れているといった感じ。韓の母親役に高岡早紀。佐藤をWikipediaで検索したら、その人物評に「中年ニート」という記述があってなるほど上手い表現だと思ったが、作品は自身の強迫神経症を題材にしたという。2008年106分。

悪夢探偵2 [DVD]
「悪夢探偵2」。塚本晋也監督、松田龍平主演。前作はhitomiを主役としたサイコサスペンスといった趣だったが今回はホラーに近い。塚本の最も得意とする自主制作風味の特撮というよりこれは正統的ホラーだ。その設定自体かなり小生の好みなのだが、久々にホラー映画で気に入った作品だった。ここでも虐められる高校生役に韓英恵が出演。二作目の今回は悪夢探偵の出自をテーマとしているが、その少年時代の夢魔の描写は悪夢かくありといった感じでツボにはまる。子供のころに良く感じた襖の向こうの暗い部屋のそこはかとない恐怖を思い出した。そうだ、こういう感覚がたしかにあった。2008年102分。

June 21, 2009

寂しさのつれづれに

最近休みのうち、半日は昼寝で潰してしまうようになった。昨日は庭に異常繁茂したドクダミの草むしりをしたが、抜いても抜いても一向に減らずへとへとに。干して乾燥させドクダミ茶にでもしようと思ったが、そもそも飲んだことないし何に効くのかも知らず面倒くさいのでそのまま燃えるゴミに。結局大袋で3つにもなってちょっと腰が痛い。

ちなみに草むしりは京都にいた頃に当地では草引きと言うと知ったが、草抜きなどという地方もあるようだ。どうも草むしりと言わないとしっくりこない。

で、最近観た映画のまとめ第一弾。

ラーメンガール [DVD]
西田敏行ハリウッド進出初作品の「ラーメンガール」。日本に来て彼氏に振られた傷心のアビーはふとしたことで食べたラーメンに魅せられ、西田の店に無理矢理弟子入りするというラーメン版カラテ・キッド。息抜きにはマル。主演のブリタニー・マーフィーは「17歳のカルテ」で精神病の少女役で出ていたらしい。全然記憶に残っていなかったが。西田敏行が頑固なラーメンマスター。そのおかみさんに余貴美子、ほか石橋蓮司、山崎努など。しかしアビーと恋に落ちる日本人役になんで韓国人俳優なのかが意味不明。2008年102分。

サンダーハート [DVD]
「サンダーハート」。テレビ放映を録画。ヴァル・キルマーがインディアンを父に持つFBI捜査官に扮する。スー族の居留地で起こる殺人事件。しかしこれはウラン鉱を巡る陰謀だったという話。スー族の虐殺事件であるウーンデッド・ニーの史実を絡め、なかなか面白かった。ハリウッドの描くインディアン映画を続けて観たくなった。ダンス・ウィズ・ウルヴズは良かったが。1992年119分。

硫黄島からの手紙 期間限定版 [DVD]
「硫黄島からの手紙」。戦記物を観たくなってTSUTAYAの戦争棚に粛々と移動。これは米国版と日本版がある異色作。観たのは日本版。日本人自身がテレビや映画で描く日本軍は悪、戦前は暗黒時代などというようなステレオタイプな左翼リベラル視点というか小国民視点というかの偏向した描写にはかねてから辟易していたが、その辺は日本向ということで監督のクリント・イーストウッドはかなり気を遣ったと思しき筋書き。栗林中将に渡辺謙。パン屋から召集された西郷二等兵に二宮和也、特高崩れの清水に加瀬亮、カラ威張りで最後は情け無い伊藤中尉に中村獅童。しかし渡辺謙の演技はちょっと観ていて疲れる。あの眼ヂカラが小生の弱い心臓にはきつい(笑)。二宮はなかなか上手いと思う。2006年141分。

つづきはまた。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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