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10 posts categorized "口琴"

November 03, 2008

YOU TUBE二題 / 口琴と関節人形

まずは久しぶりに口琴の話題。YOU TUBEに昨年に行われたと思しいHungarian Jew's Harp Festivalのライブ映像が上がっている。ハンガリーの口琴と言えばゾルタンだが、その口琴製作者、ゾルタンのご子息、アーロン氏の口琴レクチャー映像までアップされていて参考になる。日本口琴協会の直川礼緒氏の演奏は中国の三弁口琴を使った幻想的なもので、プリミティブな楽器ながらその神韻縹渺とした音色には改めて感嘆してしまう。ほか様々な個性の演奏が楽しい。

- YouTube - navrangmusic さんのチャンネル
http://jp.youtube.com/profile?user=navrangmusic&view=videos

ストリートパフォーマーの倍音ケイイチ(Byon Keiichi)氏の演奏も凄い。ベトナムの真鍮口琴「ンチャン」を使われているように見えるが、シーケンサのリズムに乗った超絶技巧に思わずトリップ。

- YouTube Byon Keiichiの検索結果
http://jp.youtube.com/results?search_query=Byon+Keiichi

* * *

もう一つは、人形製作者の、はなの氏の作品だ。自身の関節人形をコマ撮りした作品を多数上げておられる。
人形の表情のセンスがなかなか良くて気に入ってしまった。制作技法の映像も興味深い。ご自身のブログでその技法を余すことなく公開されていてつい見入ってしまう。

- YouTube - hanano001 さんのチャンネル
http://jp.youtube.com/profile?user=hanano001&view=videos

■関連サイト
- 倍音ケイイチの口琴ブログ
http://keiichi7.com/
- Yahoo!ブログ - ハナノの関節人形
http://blogs.yahoo.co.jp/supersculpey001

■関連エントリ
- 月球儀通信 : 口琴を聴きにゆく / シラギ・アーロン、長根あき
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2004/11/__.html

October 03, 2005

喉歌~ホーメイ ユニクロのCM

ユニクロのCMで喉歌をやっているのをみて「口琴」のカテゴリではあるものの倍音関連と言うことでちょっとエントリしてみた。
喉歌、ホーメイは中央アジア、アルタイ地方のトゥバ共和国が有名だが、隣国のモンゴルなどでも同様の歌唱法があって、かつても何度かテレビなどで紹介されたり、CMに使われたことがあったので特に倍音関連に興味のない人でも聴かれたことがあるのではないかと思うが、うなり声のようななかに高い金属音に似た声を同時に発声させる独特の音楽だ。これを聴いているとき、ともすると魂が体から抜け出てしまうことがある。いや正確には、そういう気がしてくる。キリスト教の教会で聴くグレゴリアン・チャントでも同じような気分になることがあるが、その性質は少々異なっているように思う。グレゴリオ聖歌やパレストリーナなどの中世のポリフォニーではイメージで言えば螺旋状に上昇するような気配があるのだが、ホーメイを聴くとその場が持つ振動が明らかに変わってきて魂が分離するような感じなのだ。飽くまで「感じ」なので実際に脱魂する訳ではないが。

倍音というと中央アジア系の民族音楽というイメージだが、例えば複数の僧侶による読経ではやはり強烈な倍音を聴くことが出来る。以前、何度か高野山の宿坊に泊まったことがある。そのなかで青葉祭り、つまり弘法大師の誕生日には早朝4時頃から高野全山の僧侶、学僧、尼僧が集まり法要を行う。その光景は壮観であり荘厳そのものなのだが、その読経は大師教会(いわばホール)に反響して、強烈な金属音に似た倍音の嵐を生んでいた。そのときその場に居合わせた私は自分の魂が上半身から抜け出てしまう錯覚にとらわれて一瞬非常な恐怖を感じた。おそらく睡眠が足りないなかで長時間に渡って注意集中していたためと思われるが、あのまま抜け出たらどんな気分だったのかと思う。その後、比叡山での壇信徒勤行を聴いたときも同様の倍音が出ており、身を任せているととても良い気分だったことを覚えている。

ホーメイに関しては、巻上公一さんや倍音Sのサイトに詳しい。見ているだけで体が振動してくるような楽しいサイトだ。

MAKIGAMI VOCAL WORLD
倍音S


September 25, 2005

『ユーカラ 沈黙の80年 -樺太アイヌ蝋管秘話-』 / NHK特集(84年)

図書館は比較的良く利用する方だと思うが、例えば文庫の新刊が書店に並んだとき読みたい本を見つけるとその題名を記憶しておき、あとでその元となった単行本を図書館で借りる、ということを良くやる。文庫書き下ろし、ということも最近は多いようだが、大抵はオリジナルの単行本が既に図書館に所蔵されていることが多い。出版社もその点を心得ており、文庫化される際には一部を書き下ろしとしたり、増補、改訂などを行って文庫だけの付加価値を高めようとしているようだ。
今日は、その図書館のAVコーナーでビデオを借りた。あまり図書館では映像を借りたことがなかったのだが、いわゆる名作と言われる映画、歴史映像、ほかハウツー物などが意外なほど揃っており、なかでもNHK特集のバックナンバーがあってしばらくはなかなか楽しめそうだ。しかも只ときている。正確には税金でまかなわれているのだから只ではないが、せっせと借りて少しでも回収しなきゃといつも思っている(せこい)。
借りたのは「ユーカラ 沈黙の80年 -樺太アイヌ蝋管秘話-」(84年6月放送)と「わが青春のトキワ荘」(81年5月放送)、それにユーロスペースのアート・ドキュメンタリーシリーズ「バルテュス」の3本だ。

「ユーカラ 沈黙の80年」はムックリの音色が聴けるのではと思って借りたが、ほんの一部、BGM的に流されただけだった。その短い間にも倍音の響きが素晴らしく、自分にはとてもあのような玄妙な音は出せないと思った。弾くたびにまるで絹のような微妙な何十もの音がまつわり舞うのだ。どうも息の遣い方にコツがあるようなのだが、たしかムックリ演奏家の長根あきさんの演奏を聴いたときのパンフレットに、鼻腔、耳管を駆使した音、という表現があって、鼻腔はまだしも耳管を使うというのは一体どうすれば良いのか、小生のような初心者にはとても想像がつかない奥深さを思いだした。

しかし、この映像には惹きつけられた。番組放送から80年前、ということは2005年の今から遡っておよそ100年前にポーランドを政治犯として追われて樺太に流刑になったブロニスワフ・ピウスツキーが樺太アイヌのユーカラを蝋管というレコードの原型のようなもので録音していた。これがポーランドで発見され日本に送られた。北海道大学で当時の最新技術を駆使してその音源からノイズを除くなどし、その演奏者が誰なのかを探るというもの。ピウスツキーは樺太でアイヌの女性チュプサンマと結婚し二児をもうけていた。番組はその子や孫を捜し当てるという結末。ユーカラの声とムックリ、トンコリの響きが北の吹雪に霞むチセ(集落)を美しく哀しく浮かび上がらせていた。いつかこの地を辿る旅に行きたいものだ。


July 12, 2005

ムックリの遠い記憶

いつも寄らせて頂いているブログサイト「ムックリ・ビョン様」のエントリで、昔のムックリの音色が聴けるサイトの紹介をされていたので早速聴いてみた。(ご紹介有り難うございました>ビョン様)
リンク先を辿るとUniversity of California, Irvine校の社会科学部、Robert Garfias教授の民族音楽サイトだった。
ちなみに教授は5月に日本政府からRising Sun章を授与されたとNewsにある。Rising Sun章とはつまり旭日章のことらしい。専門の雅楽をストラビンスキーやバーンシュタインに紹介するなど日本伝統文化の架け橋となったことへの授賞とある。

お勧めのアイヌの項、ムックリの演奏は私の底にあるプリミティブな部分が揺り動かされるような素朴で力強いものだった。聴きながらかなり以前に読んだハブラサ「アイヌの秋」を想い出していると、どうも随分昔、たぶん何生も前に、確かにこの音色を聴いていた自分がいたような感覚、音のデジャヴとでもいうような圧倒的な記憶に襲われて少々とまどってしまった。神韻縹渺とか古代共同体の呪力、などという言葉がまさに当てはまるようなそういう感覚だ。以前聴いた長根あきさんの演奏も素晴らしかったが、おそらく共同体での祭祀の現場で演奏されるのはこういうプリミティブなものだったのだろう。

この教授のサイトは他にも日本の雅楽をはじめ東欧、インドなどの民族音楽、映像が揃っておりいつのまにか時間を忘れてしまう。

July 03, 2005

ムックリの糸が切れてしまったのです

気がつくと昨日ユニークアクセス数が30,000を超えていました。昨年2月末のブログ開設以来1年と4ヶ月、途中、体調を崩して放置の時期もありましたが、飽きっぽい私がなんとか続けて来られたのもショウモナイ書き込みにもかかわらずおつきあい頂いた皆様のおかげです。有り難うございます。検索でやってこられた方々も検索目的とかなり違う内容だったりした場合もあって申し訳ないです。お詫びにムックリの演奏などと思って取り出したら、なんと糸が切れてしまいました。
ムックリ
うぅ・・・。

今後も気が向いたら書き込むというムックリ、じゃなくてユックリマイペースで勝手なことを書き込んで行きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

管理人軽薄敬白。
azusayumi

March 26, 2005

モン族の真鍮口琴『ンチャン』


ヴェトナム、モン族の真鍮口琴「ンチャン」。竹製のケースに刺繍を施したリボンが巻き付けられていて多分現地ではおみやげものになっているのでしょう。余り大きな音は出ませんがアイヌのムックリのように練習しなくても簡単に音が出せるので私のような口琴素人でも直ぐに楽しめます。歯ではなく唇に当てて弾くと繊細な音が響いて、誰かのためというよりしんみりと自分のために弾くのに向いています。高円寺仲屋むげん堂で購入。380円と安いので5本も買ってしまいました。ちょっとしたプレゼントにも良いかも。

November 18, 2004

『ムックリ』/ 呼びかける響き

ムックリ
唇に当てるたびに少しづつ鳴ってくれるようになった。
その響きはまるでからだのなかの本当の自分に呼び掛けているかのようだ。

November 08, 2004

『trumpi / トルンピ アントン・ブリューヒンの口琴新世界』

trumpi.jpg口琴映画、というジャンルがあるのかどうか分からないが、これはスイスの口琴演奏家ブリューヒンが、手に隠れるほどの小さくてプリミティブな楽器=口琴を手に地元のスイスからロシアのサハ共和国、そして東京を旅するドキュメンタリ・ロード・ムービーだ。まず最初のシーンでいきなりに理解不能なマシンが現れる。ペットボトルのオモリ(?)で回るまるで点滴のスタンドのような機械。後のシーンで出てくる口琴の響きを増幅・共鳴させる紙管、連続して口琴のリードを振動させる電気機械。これはまるでスイスの明和電機?それにしてはその思索的な風貌が音の求道者を思わせる。口琴は民族楽器というイメージだったが、そのアプローチのあり方はまさしくノイズミュージックの流れに繋がっているようだ。ヘンな機械を黙々と扱うブリューヒンは音のアルケミストか。ただ、演奏中に複数の口琴を切り替えつつ同時演奏するために2,3個の口琴を木片とネジでつなぐ方法は直ぐに使えそうなナイスアイデアだ。
しかし、サハの風光は魅力的だ。ホムスを作る鍛冶のシーン、伝統音楽のレッスンを受ける少女などのシーンは映像として興味深い。シベリアの夏、素朴な人々の口にはいつも口琴が鳴っている。
この映画は旅人ブリューヒンを中心に、一切の説明、字幕を排してただひたすらに淡々と旅のシーンをまるでスナップショットのように映し続ける。観ている私がまるでその旅に同行しているような心地よい錯覚にとらわれる不思議な映像詩だ。ほか巻上公一、直川礼緒。1999年/スイス/70分。(DVD)

November 01, 2004

口琴を聴きにゆく / シラギ・アーロン、長根あき

31日、日本口琴協会主催の口琴演奏会「ハンガリアン口琴狂詩曲」を霞ヶ関プラザホールに聴きに行った。今回は、ハンガリーの口琴製作者としてあまりにも有名なシラギ・ゾルタンのご子息で口琴演奏家のシラギ・アーロン氏の来日に合わせ、ムックリの長根あき氏、フィリピンのカリンガ族(ルソン島)出身のユニット「トゥグノ」、また飛び入りでロシア・サハ共和国から来日中のハトラーエフ夫妻の演奏を含めた2時間半の口琴演奏会となった。
口琴の演奏についてはいままでweb上の音源を聴いてはいたものの生で聴くのは初めてだったが、音の表情の豊かさと超絶技巧に圧倒された思いだった。これほどまでに音色のバリエーションが操れるものなのだろうか。口腔、耳管、頭蓋などを共鳴させて生み出す倍音は聴く者の脳を心地よく解きほぐしてゆく。
シラギ氏や長根氏の演奏もさることながら、ハトラーエフ夫妻の演奏は冬にマイナス50度にもなるというサハの酷寒を彷彿とさせる素晴らしい演奏だった。地吹雪や馬、鳥などの動物を模した口琴、発声による演奏は、民族の記憶、時間の堆積を思わせてやまない。ヨーロッパへのフライトでみる機外カメラに映し出されるユーラシアの大地、延々とつづく氷のまだら模様をイメージしながら演奏を聴いていた。この後、11月3日に目黒の「アサンテ・サーナ カフェ」でワークショップが、また11月6日に中野タコシェでレクチャーがあるようだ。(日本口琴協会のサイトに詳細。)自分へのおみやげにムックリ500円を購入。

June 03, 2004

口琴 草原の風を奏でる

最近よく言われる「癒し」という言葉は好きになれない。何故か胡散臭いものを感じてしまうのだ。どうもこの「動詞の体言化」した言葉が胡散臭さを醸し出しているような気がする。例えば、「気づく」が「気づき」と使われると途端に怪しげな風味が広がる。ちょっと違うが「住む」を「住まう」と言ってみたりするのもイヤだ。普段ほとんど使われない言葉だが、何故か婦人誌や大人のライフスタイル雑誌などで特徴的に嘘臭いグラビアと並んでいることが多い。「上質な生活」をことさら演出しようという編集者の姑息が感じられてはっきり言って不快だ。いや不快なのはいま寝起きで機嫌が悪いからだった。すみません。住まう、どんどん使って下さって結構です。良いですね、この言葉。
jewsharp.jpg
さて、このような日頃の怒りで疲れたこころを癒してくれる口琴という楽器に近頃こころ奪われている。
構造はフレームに金属の弁がついており、この弁を指で弾き演奏者の頭蓋で共鳴させて演奏する。このために、フレームを歯に当てるのだ。「びよんびよん」という魂に響くような、シャーマニスティックな音がする。口のかたちを変化させると音色が変わる。響かせながら発音するとまるでボコーダーのような音になる。無心に弾いていると、まるで中央アジアの草原で風に吹かれているような気分になる。

単価も高いものではないし、いろいろな口琴を集めてみるのも楽しそうだ。またまた深みにはまりそうです。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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