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December 17, 2011

読書メモ

untitled, Lyon

最近読んだ本のメモ。
吉村昭「羆嵐」(新潮文庫)
加門七海「猫怪々」(集英社)
正木晃「現代の修験道」(中央公論新社)
井上ウィマラ「呼吸による気づきの教え―パーリ原典「アーナーパーナサティ・スッタ」詳解」(佼成出版社)
まるの日圭「モンロー研体験記」(ハート出版)
伊藤三巳華「視えるんです」「視えるんです2」(メディアファクトリー)
道尾秀介「鬼の跫音」(角川文庫)
沼田まほかる「九月が永遠に続けば 」(新潮文庫)

吉村昭の「羆嵐」は大正初めに北海道で起こった日本獣害史上最悪の三毛別熊害事件をモチーフとした作品。事件の凄惨さとじりじりとした恐怖はその辺に転がっているホラー小説より余程怖い。警察や軍まで出動するが使い物にならず、結局熊撃ち専門の一人のマタギによって仕留められる。このマタギ、作中「銀オヤジ」の独特な性格描写が作品に奥行を与えている。仕留められた熊は被害者の供養のために遺族や住民によって食べられると。作中ではアイヌの風習のような記載もあるが、それ以前に他で起こった事件でもやはり同様に食べられている。人を餌として食べた熊の肉を食べるということへの抵抗は作品中にも出てくるが、この供養のために食べるということへの民俗学的な説明が知りたいところだ。

加門七海「猫怪々」はいわゆる「視える」著者の猫への溺愛ぶりが微笑ましい作品。しかしその内容は上質な怪談だ。怪談にもいろいろとあって、ことさら怪異を弄ぶ感じの作品は嫌いだが、加門の作品はいつも肌身に近いところで語られるのが小職の嗜好に合う。伊藤三巳華の漫画もこれに近い。しかしこの猫怪々、実はネットで全部読めることが後で分かって少々残念な気分に。

他、ヴィパッサナ瞑想関連等、また他の機会にでも。

良く行く本屋ではカバーをお願いすると、よくある紙の上下を折り返す方法ではなく、事前に鋏を入れた紙カバーを複雑な工程で素早くしかも手際よく作ってくれるのだが、昨日もすでに流麗と言って良いほどの手さばきでその名人芸を見せてもらった。電車に乗ってから本を開くと、中表紙に折り目がくっきりと付いていた。あまりにも素早い手わざで一緒に折ってしまったのだろうなと(泣)。

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