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October 16, 2011

週末の雨

嫌なことがあると、それを気にすることでさらに嫌なことを呼び寄せてしまうこともあるらしい。それをイメージすることで無意識に類似の事がらを捜してしまう働きがあるのかも知れない。というより、そんな気分のときにはそういうことばかりが目についてしまう、ということなのだろう。こういう時の気分の切り替えを如何にするかというのが課題だが、しかしそれはなかなか解決が容易ではない。
物理的な問題として解決の筋道が立てられるものは良い。それは単に段取りの問題だからだ。
しかし厄介なのは感情に影響するような事柄だ。これはどうしようもない。

どうしても向き合ってしまい頭から離れず、夜寝られずにデパスのお世話になることもある。しかし、道を歩いているうちに何故かふと解放される瞬間というのもある。まるで心のなかにスポットライトの当たるステージがあって、そこに居座っていた役者が、楽屋へと不意に引っ込んだという感じと言ったら良いか。しかしそれは無くなったわけではなく、時折ふと浮かび上がって来ることがある。

随分昔のことだが、ある人は、その事がらをカウボーイよろしく投げ縄に掛け、遠くに放り投げるイメージをすると言った。それが影響しないようにラップで包み鍵のかかる箱に入れておく、という人もいた。どうしようもない事がらはこうやって想像力を使って折り合いをつける人もいる。これは有効なテクニックなのかも知れないが、それでもいきなりは難しい。

その事柄をシンボル的に、つまり簡単な絵や言葉を紙に書き、その上に水を汲んだコップを置いて、その影響が水に移るとイメージしたのちに、流しに捨てるという話を聞いたこともある。それは穢いものや忌むべきものを見てしまったときに塩を振る所作と似ていなくもない。

何かで読んだのだが、左手は入力、右手は出力、左回りは入力、右回りは出力、というシンボルがあって、例えば電車のなかで周囲の影響を受けないようにしたいとき、周囲の話し声に気を取られて読書に集中出来ないなどの際には、左手を握って入力を閉じる、ということを聞いたこともある。結局、心のなかのスイッチの切り替えを自分なりに条件付けしておく、ということだろうと思う。そしてそれはイメージだけではなく、現実の行動と連動しているとよりイメージ化しやすいとも。

心のスイッチを条件付けしておくというのはなかなか面白い話だと思うが、しかしその事がらがそのままで止揚されるような心のありようという方がしっくり来る。しかしそれはすでに宗教的な境地なのかも知れないが。

などと思いつつ、すずらん通りの小諸そばでもり蕎麦を手繰ったり。
来週も週末は雨のようだ。しかし何故いつも週末ばかり雨なのか。

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    川内 倫子
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    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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