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October 08, 2011

荒木、ニコン1、そして皇居の蜻蛉

荒木経惟 (ポケットフォト)

最近、休みは家から出ないことが多い。これは引き籠もりなのか、いや自分では物忌みといっているのだが、街に出ると精神的につらいということもある。自分でも良く分からないが、結局人いきれが嫌なのだ。できれば電車に乗りたくないし、雑踏に足を踏み入れたくない。一旦、そんななかに分け入ると体が汚れたような気さえする。朝、家を出る前にシャワーを浴びるのが習慣になっているが、仕事場に到着したところでもう一度浴びたい気分にもなる。しかし昼休みに続けている皇居の散歩はそれほど嫌でもない。というより、今の季節、非常に気持ちが良い。すがすがしい。お堀の際に佇んで、時折浮かんでくる鯉や亀、水面を気持ちよさそうに滑空する蜻蛉などを眺めていると、ふと永遠をすら感じることがある。少々大げさだが、こんな気分が心の澱から立ち現われるのは、浮世の縁が薄くなってきているからではないかと思うこともある。

そんななか、すずらん通りの南海でカレーを食べた後、書店の棚を眺めると今年の夏頃に刊行されたPhoto Pocheの日本語版であるポケットフォト「荒木経惟」(創元社)が目に入った。刊行された際にエントリをしようかとも思ったものの機会を逸していた。これは本家Photo Pocheの荒木から二冊目になる。しかし、創元版のデザインは色使いが斬新だけれどあまり好きではない。やはり本家のように黒で統一されていた方が良いと思う。

ニコンからミラーレス一眼のニコン1が発表されたらしい。しかしそのデザインはどうか。これから削り出す前のモックアップの原型のようなのは。何故、オリンパスが銀塩Fのデザインを継承したように、ニコンならばS3あたりをベースにしないのか。そういう層に市場があって、それが企業の持つ言わば「ユーザ資産」なのに。
どうも富士もこの分野に参入するらしい。さてどんなたたずまいなのか。

■月球儀通信 関連エントリ
創元社『ポケットフォト』シリーズ: 月球儀通信
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2010/07/post-a0c3.html
Photo Poche / ポケットサイズの写真叢書: 月球儀通信
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2004/12/photo_poche__.html

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Comments

何というか、キッチン南海のカツカレー(勝手にカツを付ける)と聞いただけで反応してしまうのですが。あの店の会計は「食べた物自己申告制度」としか思われないことがしばしばあります。
ニコン1のデザインは嫌いではないですが、いつまで経ってもミラーレスどころか記録用コンパクト以外のデジカメに手が出ない気分は変わりません。やはりモデルチェンジが見えてしまうからですね。ペンタックスQは憎からず遠くから眺めてはいるのですが。

キッチン南海カツカレー・ファンクラブ会長から直々にコメントを頂けて光栄です(笑)。と言いながら、この時食べたのは素のカレーでした。最近は食べきれずに残してしまうことも。たしかに自己申告ですね。しかし案外よくチェックしてるのかも知れませんよ(笑)。

私もデジカメにはいわゆる所有欲を感じないんですよね。炊飯器と同じ程の実用性を感じるだけです。それで専らケータイのカメラばかりを使っています。それで充分写りますから。
どうもデジカメは道具ではなく機能なんですよね。
しかし何故かトイデジカメなら欲しくなるという変なことになってます(笑)。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
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    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

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    川内 倫子
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    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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