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February 05, 2011

西村多美子 / 『実存 1968-69状況劇場』

四谷シモンさんのブログ「人形日記」に紹介あり、版元の蒼穹舎のサイトへ。
1968-69年の状況劇場を取材した作品と。蒼穹舎のサイトによると、過度に押した真っ黒なネガから一時間近くも露光してプリントした作品とのことでいかにも殊更粒子を荒らす60-70年代らしい手法だと思う。

写真家、西村多美子を知らなかったが、プロフィールによると73年に写真集「しきしま」を発表、その後「熱い風 vent calmoso」、「福島泰樹 短歌絶叫」を2005年に発表しており、また森山大道「蜉蝣」(72年、芳賀書店)には風景写真担当としてクレジットされている。


熱い風 vent calmoso

福島泰樹短歌絶叫

福島泰樹の短歌絶叫といえば90年代に京都のライブハウス「磔磔」へ聴きに行ったことがある。中也や岸上大作、そして福島の作品をエモーショナルに朗読するパフォーマンスだった。夭折した岸上の遺書は前から何度も読んでいたが、福島の朗読は無念さ、絶望、青春の懊悩というものを、まるで岸上の肉声をもって間近に聞いたかのようだった。岸上は失敗しないよう深夜、ブロバリン百五十錠を嚥んだうえに下宿の二階の窓から外へぶら下がるように縊死したのだった。その死の直前まで七時間にわたり書き綴った遺書が「ぼくのためのノート」だ。

 顔はレーンコートでかくす/電気を消して真暗闇の中で/書いている。デタラメダ!
                      国文社「現代歌人文庫 岸上大作歌集」より


話が飛んでしまったが、この写真集は70年代資料としても是非欲しいと思う。

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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