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January 30, 2011

1月ももう終わり

少々具合が悪く蟄居している間に世の中動いていて、その間にもこのブログのきっかけとなった鈴木清の写真集「流れの歌」が白水社から復刻されるなど思わずエントリしたくなるような出来事もあったが、しかしとにもかくにもまたなにか琴線に触れることがあればエントリというスタンスで。CSSもお仕着せに変更してみた。

流れの歌

鈴木清の「流れの歌」、昨今の復刻と言いながらデザインやレイアウトを変えてしまう似非復刻とは違って好ましい。復刻とは本来、紙質、印刷まで出来うる限りを再現すべきなのであって、そうでないものは復刻とは言わず再刊という、のだろうと思う。先のエントリにも書いたが、この流れの歌こそが小生が写真集に目覚めたきっかけとなったもので個人的に思い入れが深い。小生所持のものは生前の鈴木に直接送って頂いたもので、初版の奥付あたりに鈴木のサインが入っている。これを見ると授業にほとんど出ずに毎日カメラを肩に鈴木や森山気取りで街を彷徨い、帰ってはせっせとD-76で現像し、週末には月光V2にプリントしていた学生の頃を思いだす。フィルムが乾くまで風呂に入れないと家族に愚痴を言われたりした、そういう昔を今になって振り返ってもつい先日のことのように思われて、それはつまりわが身の進歩のなさを露呈しているのではあるが、他にも森山の新刊ほか出来ることなら本屋の床に寝そべって見入りたい程。寝そべらなくても良いわけだが。

* * *

今まで使っていたWillcomのスマートフォンの2年契約が先日ようやく期間満了したのでここぞとばかりに解約した。当初iPhoneにしようとしたのだが、softbankが好きではないし、Andriodの機種も続々と市場投入されて来ているのでしばらくは静観が正解か。ネットブックを買ってWifiサービスという手もある。
それ以前に、次はiPhoneと決めていたのに何を勘違いしたのかWalkmanを衝動買いしてしまって、iPhoneにするのならWalkmanは全くの無駄であったことにはたと気づき、その我が身の莫迦さ加減を頭を壁に打ち当てたりして(嘘)嘆いてはみたものの今さら返す訳にもいかず、実はひとえにWalkmanを無駄にしないためにスマホを躊躇しているのだった。スマホもキーボード搭載機が出たら買いなんですが。

* * *

今年は昨年のこともあり家で正月はなかったが、しかしもう2月だなんて。

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Comments

ああ!嬉しい御再開!また楽しい文章に会うことができます!

hiroさん、こんばんは、恐れ入ります。
たまに気まぐれにでも書き込むようなペースでと思っています。
宜しくお願い致します。M4/3も今年こそはと(笑)

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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