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July 05, 2010

自炊、セイゴオ、旅がらす

先週末で神保町に戻り、荷物も解いてやっと落ち着いたところ。しかしこういう生活も悪くないかもしれない。つまり三ヶ月から半年毎に居場所を変える漂泊の人生、平たくいえば寅さんのような流れ者あるいは一所不住の旅がらす、思えばそもそもひとところに居る居ないに関わらず身過ぎ世過ぎは旅のようなもの、だんだんと執着を振り払って身軽になってゆき、最後は身に纏った一枚のぼろきれだけになって綺麗さっぱり散ってしまいたい。

というようにはなかなか行かないのが凡夫であって、とにかく先ずは新しいPCが欲しいしデジカメも欲しいと物欲がむっくりと首をもたげる今日この頃。

いつも読んでいる本のメルマガに自炊の記事が。自炊とは本を自力で電子書籍化することらしい。どういう風にするのかというと、一ページ毎に見開きを手作業でスキャンするのは事実上不可能なので、本の背をカッターで裁ち落としてスキャナに掛けるらしい。一旦掛けてしまえば放っておくだけで自動的にデジタル化することができる。そういう自動で紙の表裏をスキャンできるスキャナの登場でこの「自炊」も現実的になったようだ。そういうサービスも登場しているらしい。費用は一冊百円とのことで、相当な先まで予約で一杯とのことだが、勿論本はその後返却されない。バラバラにされてただのゴミ屑になるからだ。

最初は手持ちの本が百円で電子化できるならiPadを買っても良いかと思ったが、裁断と知って途端に気持ちが萎えた。本を切り刻むと聞いては平静ではいられないからだ。なおかつ、手持ちの本をわざわざ自炊して再読することも余り無いし、再読したい本ならば切り刻むことなど出来ない。考えられるとすれば、辞書などのリファレンス関係ならば有り得るが、そういうものは既に電子化されている。

しかし自炊はともかく、電子書籍が普及してきたらどうか。iPadやPCのようなバックライトのついた端末は目が疲れそうなので、反射光でみるタイプのリーダーなら良いかもしれない。

もし可能ならば、というより既に考慮されているかも知れないが、メモの書き込み機能があれば、それは電子書籍のメリットだと思う。リアル書籍に傍線を引いたり書き込みをするのが出来ない質なのだ。そのため付箋を多用しているが、例えば付箋は勿論、角の折り込み、紙質のテクスチュアまでが再現できていたら面白いかも知れない。

期日前投票に行く。そういうひとがかなりいると見えて混雑していた。
昨日テレビで松岡正剛のドキュメンタリーをみた。面白し。

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Comments

“自炊”初めて聞く表現でした。でも、『再読したい本ならば切り刻むことなど出来ない』とのご指摘、まったくその通りと頷きました。ほとんど本を読みませんが、気に入って何度も読みたくなるものは大事に扱うに決まっていますね。ところで、逆は無いのでしょうか? むしろ、電子配布データを好みに製本してくれる方がニーズが高いように思うのです。文庫サイズが好きな人や、新書サイズが好きな人やと、自宅の環境や本棚のサイズで人様々なのに本はサプライアによって固定されてしまっているのが以前から解せません。素人が考える事は既に有るはずですね…(笑)

実は私もメルマガを読むまで知りませんでした。
最近のネット記事で、電子書籍と実際の本では読む速度が1割ほど電子書籍の方が遅くなるという研究があるようですが、何となく分かるような気もします。
これも別のネット記事ですが、重要度の高い本ほど自炊すべきで中から下の本は裁断せずに売れというのをみて、いやしかし本をバラすこと自体に抵抗があるわけで、そう簡単に頷けないのでした。

>電子配布データを好みに製本
これいいですね!大型本で電車で読めるように文庫化して欲しいものがありますよ。写真集の豆本とか、出来たらいいですね:)

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

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    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

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    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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