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July 10, 2010

山田脩二 / 『山田脩二 日本旅 1961-2010』

山田脩二 日本旅 1961-2010

山田脩二の写業を通観する写真集「山田脩二 日本旅 1961-2010」が平凡社より今月刊行された。山田脩二といえば84年に写真家から瓦職人に転じた異色の写真家で、瓦デザインの分野でも数々の賞を得ている。当時カメラ雑誌などではニュースになりカメラマンからカワラマンへ、などという見出しでインタビューが組まれたりした。同名の著作もある。84年頃の写真雑誌を書棚に捜してみたものの残念ながら見つからなかったが、瓦も写真も相通ずるところがあるというような内容だったと記憶している。

代表作「山田脩二・日本村 1966~70」では高度経済成長で急激に変貌する日本の都市や農村をハードなコントラストで捉えた作品だが、それを含めて職業写真家を辞めて以降、現在に至るまでの作品を通観したもの。岩波の日本の写真家シリーズにも一冊がある。

日本の写真家 (39) 山田脩二

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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