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May 30, 2010

澁澤龍彦とMinolta CLE

澁澤龍彦 ドラコニア・ワールド (集英社新書ヴィジュアル版)河出文庫から澁澤龍彦編集の伝説の雑誌「血と薔薇」を覆刻した文庫が出ているのを見つけたが、奥付を見ると初版が2005年と随分前に出ていたのに全くのノーチェックで我が身の不明を恥じる思い。

今年3月に刊行の集英社ヴィジュアル新書「澁澤龍彦ドラコニア・ワールド」は夫人の澁澤龍子編になる澁澤の遺品を中心に写真とともにその思い出を編んだ本。写真は沢渡朔だ。四谷シモンの少女やオートマタ風作品、ハンス・ベルメールの人形なども見える。

そのなかで晩年に、旅行用に求めたというカメラが掲載されていた。ミノルタCLEだ。
ごく普通のたたずまいでストラップもおそらく純正の黒紐のもの。レンズはロッコール40mmF2のようだ。
そのキャプションに、桑原甲子雄に「簡単によく撮れるから」という理由で勧められたとある。その写真を見る限り特にカメラにこだわっていた様子は伺えず標準の40mmをセットで買ってそのまま使っているようではあるが、何となく澁澤にはCLEが良く似合うという気がした。無骨な一眼レフではイメージにそぐわないし、ライカでは何か年寄りの趣味のようでやはり違う気がする。何となく女性的でエレガントな感じのCLEは澁澤にふさわしいと思う。

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Comments

CLE持ってました!
偶然 祖父も同じものを持っていて
お互い 写真の出来不出来を
競い合っていた記憶があります。
私がブログに乗せた昔の写真などは
CLEで撮ったものなんですが
昔はカメラって 今よりももっと
宝物扱いしてたなぁ と。

CLEはライカMマウントなのでMマウントレンズは勿論、Lレンズ、つまりスクリュー式のレンズもアダプタを介して装着できて、おまけに当時ライカにはなかったAEが使えるというある意味ライカを超えた、趣味人には泣かせるカメラでした。それをお祖父様とISさんで計2台も持っていたとはさすがですね。

カメラが耐久消費財だった時代はとうに過ぎて、今では1年も使えればいいという感覚ですからね。カメラは光学製品だった筈がいつの間にか家電になっているわけで、例えば祖父から貰ったカメラというのは成り立つのに、祖父から受け継いだデジカメというのは成り立たないということなんですよね。このデジカメというのをそのまま洗濯機に置き換えても同じというところがミソですかね。
なんだか良く分からない訳ですけれど(笑)

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

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    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

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    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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