Flickr


  • www.flickr.com

exhibition

« 鈴木龍一郎 / 『RyUlysses(リュリシーズ)』 | Main | シェー、の作法 »

April 04, 2010

芥子がちらふとちるまいと


on the street corner, somewhere in Europe

昨日の土曜日は朝晴れたので近所の本屋で一冊を買いそのまま近くのモスバーガーへ。数ページを読んだところで、突然雨が降ってきたので軒先に出した洗濯物が心配になり家に帰った。道すがらほぼ横殴りになって、こういうのを驟雨というのかと上着を濡らしながら家に着いたのだけれど、その瞬間に雨は止んでまた晴れに。何という間の悪さか。そのままやり過ごせば良かったのにと、残した珈琲とオニポテがうらめしく。そういえば以前何度か行った欧州某国の天気もこんな具合でテレビの天気予報ではいつも必ずシャワー、つまり驟雨のマークが入っていて、天気が晴れていてもさっと降って止むということが多かった。現地人にこう言う天気雨を日本では狐の嫁入りというのだと言ったら、おもしろいね、でも何で?と問われて返事に窮したことがある。しかし何でなの?

晴れながらちらつく雪を風花、かざはな、というのも風流だけれど、これは綺麗なイメージだね、でも狐の嫁入りは典型的な現地の天気だから、これじゃぁもう毎日marriageになっちゃうねと。

* * *

ブロードバンド環境はないが、PHSの遅い回線に繋いでネットを逍遥するうちに、高校の合唱部の時に歌った曲が動画にアップされているのを見つけて懐かしくなった。エントリの題名は北原白秋詩、多田武彦作曲の男声合唱組曲「雪と花火」のうち「芥子の葉」より。多田武彦は著名な合唱曲の作曲家だが、随分前に毎年行っていた四連、東西四大学合唱演奏会で、早稲田だったか同志社だったかの演奏を指揮したのを聴いた。指揮壇に上がるところを見ながら、この人があの多田武彦かと感動したものだった。
「芥子の葉」はこんな詩だ。

芥子の葉

芥子は芥子ゆゑ香もさびし。
ひとが泣かうと、泣くまいと
なんのその葉が知るものぞ。

ひとはひとゆゑ身のほそる、
芥子がちらふとちるまいと、
なんのその身が知るものぞ。

わたしはわたし、
芥子は芥子、
なんのゆかりもないものを。

« 鈴木龍一郎 / 『RyUlysses(リュリシーズ)』 | Main | シェー、の作法 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21097/47921544

Listed below are links to weblogs that reference 芥子がちらふとちるまいと:

« 鈴木龍一郎 / 『RyUlysses(リュリシーズ)』 | Main | シェー、の作法 »

NAVIGATION

GALLERY


  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

Blog People

無料ブログはココログ

search


  • Google

thank you!