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March 20, 2010

明日は雨。

実家に帰り久しぶりにテレビをつけるとフジ系で地下鉄サリン事件のドラマを放映していた。事件は95年の今日だそうだ。95年といえば今から15年前だ。その日、小生は仕事の関係で朝から大手町の弁護士事務所に書類を届けに行く用事があったのだが、出がけに同僚から「地下鉄で爆発事件があったらしいから、タクシーを使った方がいいよ。」と言われたのだった。しかし近いのにタクシーなんて勿体ないといつもの貧乏性が頭をもたげて結局地下鉄に乗った。まだ事件が起きたばかりの時間で爆発事件などという話だけが伝わっていたのだ。地下に降りるとおそらくまだ何が起こっているのかの把握が出来ていなかったのだろう、電車は動いていた。事件の霞ヶ関とは至近の駅だった。改札で駅員に「大丈夫ですか。」と聞いたような記憶がある。いつもは混雑の駅も人が驚くほどおらず不気味な感じがした。そのため書類を届けてから帰りはタクシーを使った。

多分地下鉄のなかに薄く漂っていたかも知れないサリンをそのとき多少は吸ってしまったのではないかと思う。別に症状はなかったのだけれど、帰ってからテレビを見て恐ろしくなった。その後しばらくは後で症状が出るのではないかと気になった。

その後随分してから所用でドイツに行った時、同行した同僚がホテルの部屋のテレビでイギリスの地下鉄、TUBEでの非常時訓練のニュースをみて早合点し、後で現地のドイツ人にTUBEで何か事件があったらしいと言ったところそれは訓練だよと笑われていた。しかし彼によるとドイツでも当時かなりのニュースになったらしい。そんな会話をしながらその時もやはり当時のことを思い出してよせばいいのにつまらないケチ根性でわざわざ事件直後の地下鉄に乗った話をした記憶がある。

写真は大江戸線の飯田橋駅。

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    渡辺克巳

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    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
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    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
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    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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