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4 posts from March 2010

March 22, 2010

鈴木龍一郎 / 『RyUlysses(リュリシーズ)』

リュリシーズ―鈴木龍一郎写真集

先般第29回土門拳賞を受賞した鈴木龍一郎の写真集。75年に「聖印度行」で太陽賞を、一昨年2008年には「オデッセイ」で日本写真協会賞年度賞を受賞している。インド、アジアを経て今回のアイルランド、ダブリンへと視線が移ろう。ジョイスのユリシーズにインスパイアされたというこの作品名は氏の名前との造語だろうか。
そういえば、写真集「ドルック」もまた龍の意らしい。ドラゴンに導かれて世界を彷徨う視線は本作品ではパノラマとなって、その内省的で孤独なモノクロを際立たせている。

一人旅の孤独感、それが地方の寂しい街ばかりではなく都会の雑踏のなかであっても覚えるそれを氏の一連の作品から強く感じる。こんな風景に巡り合う旅をしてみたい。


オデッセイ―鈴木龍一郎写真集 ドルック 鈴木龍一郎写真集―龍の棲む街、シンガポール、台湾、上海

March 21, 2010

風が強く

放っておいたら健気にも芽を出していた。高校へ通った道の一面のニンジン畑を思い出した。この間、久しぶりに訪れたら畑は影も形もなくなって、マンションだらけになっていた。

彼はこの直後切り刻まれてカレーの具になった。
捨てるのは忍びないので頭の部分を1cmほど残し皿に水を入れて活けておいた。
ニンジンは繊細な葉が美しい。

March 20, 2010

明日は雨。

実家に帰り久しぶりにテレビをつけるとフジ系で地下鉄サリン事件のドラマを放映していた。事件は95年の今日だそうだ。95年といえば今から15年前だ。その日、小生は仕事の関係で朝から大手町の弁護士事務所に書類を届けに行く用事があったのだが、出がけに同僚から「地下鉄で爆発事件があったらしいから、タクシーを使った方がいいよ。」と言われたのだった。しかし近いのにタクシーなんて勿体ないといつもの貧乏性が頭をもたげて結局地下鉄に乗った。まだ事件が起きたばかりの時間で爆発事件などという話だけが伝わっていたのだ。地下に降りるとおそらくまだ何が起こっているのかの把握が出来ていなかったのだろう、電車は動いていた。事件の霞ヶ関とは至近の駅だった。改札で駅員に「大丈夫ですか。」と聞いたような記憶がある。いつもは混雑の駅も人が驚くほどおらず不気味な感じがした。そのため書類を届けてから帰りはタクシーを使った。

多分地下鉄のなかに薄く漂っていたかも知れないサリンをそのとき多少は吸ってしまったのではないかと思う。別に症状はなかったのだけれど、帰ってからテレビを見て恐ろしくなった。その後しばらくは後で症状が出るのではないかと気になった。

その後随分してから所用でドイツに行った時、同行した同僚がホテルの部屋のテレビでイギリスの地下鉄、TUBEでの非常時訓練のニュースをみて早合点し、後で現地のドイツ人にTUBEで何か事件があったらしいと言ったところそれは訓練だよと笑われていた。しかし彼によるとドイツでも当時かなりのニュースになったらしい。そんな会話をしながらその時もやはり当時のことを思い出してよせばいいのにつまらないケチ根性でわざわざ事件直後の地下鉄に乗った話をした記憶がある。

写真は大江戸線の飯田橋駅。

March 19, 2010

ガラムマサラな日々

更新すると言っておきながらなかなか出来ずにいるのだけれど、最近は朝にパンを食べることが多くなった。以前は前日にセットした炊き立てのご飯を食べていたが、それが面倒になったのだ。いや、日本の食料自給率を上げるためにもご飯を食べるべしとは考えるものの、昼も夜もご飯が多いし、朝は簡単にパンでいいやなどと思ってしまう。近所で売っている縁の堅いフランスパンと食パンのあいのこのようなのがおいしいので半斤を買って、それでも一人では食べきれないので冷凍しておく。食べるときはそのままトースターに入れる、のではなく、残念ながらトースターを持っていないので電子レンジで加熱する。すると解凍されたパンは溶けた水分で湿ってしまうので、端を持って振る。ちょうど干した毛布を取り込む時に広げて振るように。するとあら不思議、適度に湿気が抜けて丁度良くなる。テレビもない、ネットもない、しかもオーブントースターもない貧乏くさい部屋で朝から貧乏くさい所作の数々。パンを振りながら思わず苦笑してしまうのだが、そこにバターとブルーベリーのジャムを塗ってあとは目玉焼きとコーンスープぐらいで。結局は甘いものに行ってしまうのが自分でも業を感じる。でも本当はご飯に味噌汁が良いのだけれど。

食事といえば、最近カレーに凝っている。それも本格(を目指している)インドカレーだ。小麦粉を使わずに玉ねぎを嫌になるほど良く炒めてホールトマトをつぶし、ターメリック、クミン、フェンネル、シナモンやクローブ、ガラムマサラなどを適宜使って夜な夜なその配合を研究中。以前、調合していたコダックの処方配合をしているような感覚なのだけれど、確かに良く似ていると思う。

でも、なかなか思うような味にならず難しい。おかげで部屋に干している洗濯物がそこはかとなくガラムマサラ風味になって少しづつインド人の自覚が芽生えてきたりして。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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