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3 posts from February 2010

February 13, 2010

ケータイと辞典

図書館で何冊かの本を持って椅子に腰掛け、暫くページをめくってゆくうちについうつらうつらと眠ってしまった。斜向かいに座った夫婦と思しきカップルの視線をふと感じて気を取り直し、読み進めるうちにまたまた眠ってしまった。何度かこれを繰り返してこれではいけないと思い、眠気覚ましに館内を歩くことにした。どうせならと中村元「仏教語大辞典縮刷版」(東京書籍)を頭の上に乗せてバランスを取りながら歩いた。いやまさかそんなロンパールームみたいなことをする筈もなく、ただ眠気覚ましに歩いて少々体を動かしただけなのだが、そういえば僧侶が修行中に眠気を覚ますために経を読みながら歩きまわることをなんと言うのだったかが思い出せなくて、頭の上から辞典を下ろして(しつこい)調べてみると、それは経行というのだった。こう書いて「きんひん」と読むのだが、これは眠気覚ましが目的なのかどうかは知らないものの、確かにものを覚えたり集中するときには体を動かした方が良いことは体験的にあって、学生の頃に試験勉強で部屋の中を歩き回りながら暗記するとよく覚えられたりした。今では人の名前もなかなか思い出せないが(笑)。

しかし寝入りばなに感じるこころよさ、それはなにか懐かしさに近い感覚なのだが、これは一体何なのだろうと思う。心の表面を普段覆っている理性や論理的思考が眠るときに取り外されるのだとすれば、その懐かしさは素直な本来の心の姿なのだろうかと思うこともある。単にだらしないということもできるが。

携帯電話を買った。替えたのではなく新しく1台を追加したのだが、家との連絡をするのに既に持っているPHSを使うと馬鹿みたいな金額になってしまうが、すでに実家で持っている携帯と同じキャリアにすると家族間では通話料がタダになるというのを遅まきながら知ったからだ。端末も0円を選んで、月々980円の最低限のコースにした。Eメールもオプションをつけなかったので使えない。家族専用の音声専用端末としたわけだ。これで1000円分の無料通話も付いている。ただし2年間の継続使用という縛りがある。

で、折角端末を買うのだからと0円の少ない選択肢からカシオのEXILIMケータイ、CA004を選んだ。8百万画素もあって、露出補正やシーン選択、その他通常のデジカメが持っている機能を一通り搭載していて遊べそうだったからだ。
これに2GBのSDカードを差し込んで、試し撮りしてみた。買った後でネットを検索すると、動作がもっさりしていることでかなり悪い評価をするひともいるようだが、良くある頭金0円で実は分割払いというのではなく、本当に0円なのでデジカメを1台もらったと思えば多少の瑕疵は全然気にならない。それよりも携帯のカメラと見くびっていたが結構綺麗に撮れるので驚いた。

しかし、最近の携帯を一通り見たのだが、高いものは5万円もするのに驚いた。端末に5万円も払うというのは小生が貧乏ということを割り引いてもよく分からない感覚だし、そもそも5万円が適正な価格なのかという疑問もある。これが分割で月々の請求に乗るのだろうがそれは結局本当に端末代なのだろうかという疑念もある。結局通話料との兼ね合いで何がいくらなのかということを意図的に分かりづらくしているようにしか見えないしそもそもそういう曖昧な業界なのだろうが、端末とキャリアがそれぞれ独立するあり方、つまり端末だけの市場が存在し、かつ別個に消費者がキャリアを選べれば分かりやすくなると思うのだが。どうでもいいんだけど(笑)。

ケータイ裏ワザ大辞典 (100%ムックシリーズ)
ケータイ裏ワザ大辞典 (100%ムックシリーズ)

February 08, 2010

福を撒く

少々前のことだけれど、この間は節分ということで朝、出掛けに豆をまいた。我が家では昔から豆を撒くときに「福は内」のみで「鬼は外」とは言わないことになっている。子供の頃、父親に何故そうなのか理由を聞いたのだが、どうも良く分からないようだった。だから余所の家でされているだろうように、鬼の面を被った父親めがけて豆を投げ付けるようなことはなかった。

一通り部屋に撒き終わってそのまま出かけ、帰宅してから撒いた豆を箒で掃いた。そのうちのいくつかは踏み潰されて粉々になっていた。よく、年末に大掃除をすると箪笥の後ろや戸袋にその時まいた豆をみつけたりすることがある。風呂場でふやけて倍ほどの大きさに膨れていたりすることもある。

かなり余ってしまった豆はどうするか。来年まで取っておくのもなんだし、そのまま食べるのも美味しくはあるが少々辛い。
そこで何か料理に使えないかググってみると、結構同じことを考える人がいるようで、何種類かがヒットしたが、簡単そうなのは炊き込みご飯だ。

で、早速やってみた。結構美味しかったが少々豆比率が高かったので、次は加減が必要。朝は、納豆、電子レンジで温めた豆腐、漬物、梅干しにみそ汁というお精進のようなメニューに。しかもみんなもとは大豆じゃないかという、まめまめづくし。もう、イソフラボン中毒。

鍋に砂糖を入れて熱し、溶けたところへ炒った豆を絡めるお菓子も簡単に出来そう。あ、だからカラメルって言うのね!そんなワケはない今日この頃。

February 04, 2010

『土門拳の昭和』

土門拳の昭和

昨年行われた生誕百年記念写真展「土門拳の昭和」の図録。約300点の写真を掲載。レイアウトが詰め込み過ぎの感もあるが価格が価格だけに仕方がない、とはいえ仕事の全貌を見るには便利。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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