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November 17, 2009

あかしやのきんとあかとがちるぞえな

少々長い旅から帰ってきてからというもの、何故かよく夢を見るようになった。それもかなりリアルな夢だ。夢の中で夢を見ていることに気づくこともしばしばだ。そういうときに、あぁ、いま跳べる、と思うと途端に体が浮いてすっと飛べたりする。ただ浮かんでいるだけのこともあれば、ものすごい速さで上昇したり遥か下に見える国道に沿って滑空したりもする。その加速感といったらない。そして何故か夢の中では飛ぶことに違和感が無い。極く当たり前のことと了解している。そして少しばかりの弾みを心と脚に伝えさえすれば飛べるのだ。
飛ぶたびにこの世との繋がりが少しづつ薄れてゆくような気がする。このままあと何度飛べばすっきりと離れてしまえるのだろう。

***

このあいだ買ったトイデジ、VQ1015の写真をアップしてみた。
ファームウェアを変更してモノクロ専用機にしてみたが、写された写真はまるで昨日見た夢の世界を彷彿とさせた。極端にラチチュードが狭いためハイライトは白飛びしてにじみ、四隅はケラレて闇に沈む。おそらく死の間際に見る世界はこういう景色なのではないかと思う。意識が遠のき瞳孔が開き、次第に辺りが冥くなってゆく、そんな感じだ。カラー用にもう一台あっても良いかも知れない。この覚束ない感じが気に入ってしまった。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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