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5 posts from August 2009

August 31, 2009

サヨナラにっぽん

この前のエントリの日付をみると随分長い間更新していなかったようにも思えるが実際はまだ一ヶ月も経っていなかったようだ。その間、別段忙しかったわけではないが、なんとなくエントリするということに興味が向かなかっただけのことだ。この間、あるサイトが突然終了していたが、その終り方は過去のエントリを全て削除して終了の弁のみを残すというものだった。終わるときにはこんな風に全てのエントリを削除してしまうのが潔いかも知れない。

ただ、このサイトはそもそもその殆どが他のサイトの画像を貼付けるというもので、もちろん引用元は明記されてはいたが引用と剽窃は紙一重な面もある。確かにその選択に少々才気を感じさせはしたが、ことによると引用元からの抗議があったのかも知れない。過去のエントリを全て削除するというのは一見、潔いようにみえるが、このオーナーはそこにコメント欄を残していて、閉鎖を惜しむ声を妙なコレクションの如くに楽しんでいるような風情が惜しい。全然潔くないのだった。

どうせ終わるなら突然に何の痕跡も跡形もなく消え去りたい。
これはブログも実生活も同じだ。そうしたらどんなにすっきりするだろう。

この間、同僚の女性が亡くなった。その日の直前までお互い軽口を言ったりしていたが、突然容態が悪くなり悲しい帰結となった。突然のことで茫然自失となりしばらく仕事が手につかなくなった。一方で不謹慎とは思うが彼女を羨望する自分を発見して少々うろたえた。本当は自分がそうなるべきだったのに先を越されてしまったという感じが沸き起こってどうしてもその考えを振り払えなくなった。いやエントリが滞っていたこととは関係ないが。

どうやら政権が代わるらしい。こうやって次第に未練の種が無くなって行くかのような気もして思わず笑ってしまったが。

August 07, 2009

『写真集 土門拳の「早稲田1937」』

写真集 土門拳の「早稲田1937」

土門が山形から上京し名取洋之助主宰の日本工房へ入社してまもなくの仕事。写真芸術を目指して入社した土門がこの大学の卒業アルバムを任されたことに不満を感じていたというのも興味深いが、それをいま土門の作品として復刻する講談社の目の付けどころにも感心する。

しかしそういう視点から土門の写真集として見るとやはり一葉一葉の写真のクォリティの高さを実感する。ライカlllCで撮影されたという学生生活のスナップは既に土門リアリズムそのものだ。後に「絶対非演出のリアリズム」を標榜することになる土門の初期の足跡として貴重な資料だ。

全く以て関係ないが、小生の大学卒業アルバムは全て学生の写真部員が撮影していた。個人ポートレートもプロではなく学生自身が撮影していたと記憶する。やはり時代が違うということだろう。卒業時にはそうやって出来た分厚くばか高いアルバムを買わされたわけだが、それが素人学生が撮影したものではなく土門拳が撮影した作品なら気持ちよく買えたかもしれないが。(個人的には沢渡朔に撮影して貰えたら5万円でも買います。サイン付きで・・・。)

August 06, 2009

森山大道 / 『BUENOS AIRES 新装版』

BUENOS AIRES 新装版

夏休み保守エントリ(笑)。
先般刊行された「Light & Shadow」のシリーズ2冊目。
この判型がシリーズで続くとは思わなかった。
あとどれほど出るのだろう。
(南の島からエントリ、気分だけ。)

August 02, 2009

『宮本常一が撮った昭和の情景』

宮本常一が撮った昭和の情景 上巻

以前エントリした「宮本常一写真・日記集成」(下記リンク)は余りに高価で買えなかったが、その廉価版とも言うべき写真集が刊行された。各巻三千円と決して安価ではないが購入しやすくなったことは有り難い。
オリンパスペンSを入手した宮本は、常民、忘れられた日本人の記録として厖大な写真を撮影していた。作品としてではなく常民史の視点から撮されたフィールドワークとしての写真群は巧まずして美しい。上巻が昭和30年代、下巻が昭和55年までの二分冊となっている。

宮本常一が撮った昭和の情景 下巻
(下巻)

■関連エントリ
- 『宮本常一写真・日記集成』: 月球儀通信
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2005/04/post_2.html

August 01, 2009

日々雑感

などとブログらしい題名をつけたりして。
NHKのドラマには以前の「ハゲタカ」や土曜の「陽炎の辻3~居眠り磐音 江戸双紙」など続きを観たくさせるドラマの基本というものがあって、江戸双紙は山本耕史がやはり時代物に合っているななどと思うのだが、竹内力の怪演がちょっと行き過ぎかも。同じ土曜の「リミット 刑事の現場2」も面白い。武田鉄也扮する梅木刑事が素敵。来週が最終回。しかしNHKも妙な歴史偏向番組をやめていっそドラマに特化した局(韓流は願い下げだが)にしてしまえばお賽銭も気持ちよく貰えるのではと思うのだが。
そういえば番組「JAPANデビュー」への抗議のデモに1000人(委任状を含めれば8000人とも)以上も集まったふた月ほど前のニュースをどのマスコミも採り上げなかったという不自然さ。どうあろうと事実として一国の国営放送をこれだけの人数が取り囲めば普通ニュースになるだろうに。まさしくここに今のマスコミの病巣が良く表れている。連日放送される政局のニュースもこの不自然さの背景をよく理解しながら見ないと取り返しのつかないことになるのでは。しかしいつからこんなどこかの国のような情報統制が行われるようになったんだろう。暗澹たる気分。

* * *

阿修羅像って夏目雅子に似てますよね。
http://pds.exblog.jp/pds/1/200808/07/28/d0045528_13313718.jpg
http://buta-neko.net/img/movie/setouti/cap008.jpg

* * *

またぼちぼちととにかくに。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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