« 今日から、みたままつり | Main | ヰタ・マキニカリス(その4) »

July 15, 2009

ヰタ・マキニカリス(その3)

これを書いているときりがないのだけれど、そういえばOM10を手に入れた頃に友人の一人がOM2Nにズイコー100mmF2を付けて肩にかけ歩く姿がなかなか恰好が良くて、特に中望遠の明るいレンズはズイコーらしくコンパクトでエレガントな感じが良かったのだけれど、これをOM10につけると何故か余り恰好が良くなくなるのが不思議だった。

OM2Nはダイレクト測光が特長で、露光中の光量変化もAEに反映するというのが売りだった。他のAE機は言わば過去の光を測光しており、露光中に光量が増加してもシャッタースピードは短くならない。正確にはシャッターを押した瞬間の光で露光時間を決定してしまっているのだった。その友人はいつも「やっぱり過去の光じゃぁダメなんだよね。」などとメーカの惹句そのままの台詞を吐いては空シャッターを切っていたが、そもそも彼がフィルムを入れているのを見たことがなかった。

OM1Nを買ったのはそれからしばらく経ってからだが、それを買うためにOM10が手元から離れた。その後、製造中止になるという話を聞くや1Nをもう一台買った。後にも先にもこれ以外に同じカメラを2台買ったことはない。
手に丁度良い大きさとメカニカルな緻密感、布幕フォーカルプレンの優しいシャッター音が気に入ってしまったからだ。

ただOMシリーズは余りプロには使われていなかったようで、カメラ雑誌の作品に付される使用機材にこの名が書かれているのをあまり見たことがなかった。それでも北井一夫やネイチャーフォトの作家などが使っていたようだが、どうもオリンパスはシリアスフォトというよりネイチャー、科学というイメージがある。

その頃、実はニコンにも浮気してNikon NewFM2の黒を手に入れ35mmF2と105mmF2.5の二本で新宿や中央線沿線を撮っていた。オリンパスの緻密感に比べると大柄でスカスカといった感じ、視野率も普及機のため低かったが、当時最速の1/4000秒縦走りメカニカルシャッターは晴れた日でも絞りの選択肢が増えて重宝した。何より実用一辺倒といったイメージのニコンの、そのなかでも最もシンプルで安価でもあるメカニカル機、フラッグシップ機にはない無骨な道具といった趣きのNewFM2は学生が持つのに相応しくかなり気に入っていたし、これで撮った写真が最も多かった。

(執拗につづく)

« 今日から、みたままつり | Main | ヰタ・マキニカリス(その4) »

写真」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21097/45638596

Listed below are links to weblogs that reference ヰタ・マキニカリス(その3):

« 今日から、みたままつり | Main | ヰタ・マキニカリス(その4) »

NAVIGATION

無料ブログはココログ

search


  • Google

thank you!