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June 10, 2009

みかかが怖いので今日は落ちます

ここ何日かエントリをしていなかったのだけれど、それはココログのログイン方法が変わって、従来はココログ専用のアカウントでログイン出来たものが、ニフティのアカウントでしかログイン出来なくなったからだ。ニフティのアカウントは日頃あまりアクセスしないのと、パスワードを複雑なものにしているため面倒臭いのでついつい敷居が高くなったというのもあるが、この仕様変更も一昨日からなのであまり言い訳になっていない。

しかし久しぶりに自分のアカウントをみて、以前のパソコン通信時代を思い出ししばし感慨に耽ってしまった。ニフティの某フォーラムでスタッフをやっていたので課金は免除されていたが、それでも電話代(みかか、と言ったものだが)はかかったので、ボランティアみたいなものだった。まだ2400bpsという通信速度の時代。ダウンロード中のスクロールを見ながらテキストが読める速度だった。スタッフといっても会議室の運営と、時折起こる喧嘩や荒らしの対応、そしてオフ会の幹事など、好きでなければやってられないものだったが、あれよという間にパソコン通信など無くなってしまった。今となっては接続時のネゴシエーション、あのモデムから聞こえてくるピー、ガルルルという音は既にノスタルジーだ。

毎晩テレホーダイが始まる11時になるとチャット(ニフティではリアルタイム会議などと言っていたが)も途端に重たくなって、深夜1時を回ると
「みかかが怖いので今日は落ちますね。」
などと言っては三々五々退室してゆくのだが、翌日になるとまたいつものように同じメンバーが集まるのだった。そういえば、こういう常連を当時アクティブなどと言い、フォーラムの会議室でよくアクティブの人達が新参者を疎外している、などという書き込みで揉めたものだったが。

ちなみに念のため、みかか、とはキーボードを半角にして「みかか」と打ってみれば分かる隠語。もう死語の世界。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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