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May 10, 2009

小百合&光夫 / 『泥だらけの純情』

泥だらけの純情 [DVD]

いま阿佐ヶ谷のラピュタで中平康特集を上映しているが、先日吉永小百合、浜田光夫主演の「泥だらけの純情」を観た。
アルジェリア大使外交官の娘である真美(小百合)はチンピラに因縁を付けられているところを駆け出しのやくざ、次郎(光夫)に救われる。これがきっかけとなって始まる境遇を超えた純愛とその結末。撮影当時、吉永小百合17才、浜田光夫は20才と若いが、フィルモグラフィをみると吉永はこの作品までに既に40本もの作品に出演している。吉永のイノセント過ぎる表情に当時の人気を思わせるものがあるが、浜田光夫の可愛らしさもポイントだ。
逃避行の一夜を当座に借りたアパートの部屋であくまで清く過ごす幼い二人、だが翌日には雪山で睡眠薬を飲んで心中してしまう。この作品は昭和30年代らしい純愛もののはしりだろう。その後、山口百恵、三浦友和でリメークされ、また韓国には換骨奪胎されることになる。そのアパートに追手が来たと思えば、単なる新聞の勧誘員だったという落ちも。その勧誘員に野呂圭介と懐かしいが、新聞購読の見返りに差し出されたチケットは村田英雄のコンサートなのだった。お嬢様の真美は村田を知らない。そこで次郎は「王将」を歌って聴かせる。この辺りの演出はいかにも時代を感じさせる。次郎が偶々駅で会うチンドン屋のおばさんに武智豊子。なにかと次郎に目を掛けるやくざの兄分に小池朝雄。親分の娘にまだ16才の和泉雅子他。(1963、91分、日活)

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Comments

初めまして。
「泥だらけの純情」という映画は、吉永小百合のが最初の版で山口百恵のはリメイクなんですね。私は百恵&友和版の方が馴染み深いので、初めて知った時、双方の作風の違いに驚いた口です。
描写の違いを挙げますと、吉永&浜田版は「理想的」で、百恵&友和版は「現実的」な世界の追及ですね。前者はとことん追い詰められながらも、逃避行の中で精一杯2人だけの世界を楽しみ、逃げ切れないと悟った瞬間、2人で仲良く・・・と言った感じですが、後者はその逃避も叶わず・・・ですからね。現実はそう上手くいかないよと、辛口の展開です。
それでも、どちらもそれぞれ様になるのは、百恵&友和が試練に耐えるのが似合うタイプで吉永&浜田は優しく見守りたいタイプだからでしょう。
まあ、どちらについても最終的に言える事は、もう誰からも逃げなくても良いという事。百恵&友和の演じたカップルも最期の瞬間、吉永&浜田の体験したような2人だけの世界を思い描き、楽しみながら旅立った事でしょうから。

A-chanさん、ご返事が遅くなり申し訳ありません。
百恵友和版は未見ですが、試練に耐えるタイプというのはなるほどそういう感じですね。浜田や小百合はどちらかというとあどけない感じですものね。
こういう心中ものは近松の昔からいわば日本の伝統ですね。

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