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May 08, 2009

歴史的仮名遣ひ

つい最近、福田恆存の「私の國語教室」(文春文庫)を読んだのだが、これは歴史的仮名遣ひについて書かれてゐる。現在の仮名遣ひは戦後制定されたもので、それまで長い間使はれてゐた仮名遣ひは一般的に使はれなくなつてしまつた。しかし、この歴史的仮名遣ひといふものには合理性があり、現在使はれている新仮名遣ひは合理的で学びやすいやうでゐて実は様々な国語上の問題点を抱へてゐるといふことを論じたものだ。然し、考へてみればそれ以前に日本人の自分が日本語を正しく書くことが出来ない、といふことに愕然とした。

小生の父親は某俳句結社の同人なのだが、同時に戦前の教育を受けた者でもある。その父親が最近の若い人は仮名遣ひすら出来てゐないと嘆いてゐるのだが(とは云つても彼に取つてはその殆どが若い人といふことになるのでせうが)、その息子からして出来てゐないといふことに気付いてゐるのかどうか。といふことで少々勉強してみようとネットを捜してみたのだが、果たして素晴らしいサイトを発見した。

歴史的仮名遣ひ教室
http://www32.ocn.ne.jp/~gaido/kana/kana.htm

体系的に学習できてその身に付き具合がチェックできるやうに試験まで用意されてゐる。
かく云ふ小生も苦心惨憺のすゑ、現在3級まで上がつたが(サイト内の成績表に名前が出ます。)、さらに上を目指して現在勉強中。小生のやうな不良学生でも何度でも挑戦できるのが申し訳ないやうな。
(とここまで歴史的仮名遣いで書いた積もりだが、果たして正しく書けているかどうか・・。)

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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