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May 05, 2009

『写真時代』と森山大道 / 『Light & Shadow 光と影 新装版』

Light & Shadow 光と影 新装版

1982年に刊行された「Light & Shadow 光と影」の新装版。原著は当時発行されていた白夜書房の「写真時代」誌に発表された作品を編んだもの。この写真時代は人前で読めない類のと言ったらよいか、なんというかエロ雑誌に近いサブカル誌だったが、荒木経惟を始めとして森山大道、倉田精二、北島敬三などの錚々たる作家の写真を掲載しており、かなりギリギリの写真を毎回掲載して結局、ギリギリを越して警察から発禁処分を受け廃刊になったという伝説の雑誌だった。連載されていた赤瀬川原平のトマソン物件などを思い出し懐かしくなって書棚を漁ってみたが残念ながら一冊も残っていなかった。

検索する内に「写真時代」の編集長、末井昭氏の回想が見つかった。目次をみると「光と影」があって既に創刊号から連載されていたようだ。当時、森山は写真から遠ざかっていたがこの連載が写真に再び戻るきっかけとなったという話は興味深い。

スエイアキラ・ドット・コム
http://sueiakira.com/column/kinohyouron.html

今回の新装版の体裁は新書を一回り大きくしたサイズで、紙質もザラ紙に近いバルキーなものとちょっと残念だ。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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