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April 13, 2009

森の民もしくは壊れたカメラ

昨日放送されたNHKスペシャル「ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる」はアマゾンに住む未開民族がテーマのドキュメンタリーだった。PCで仕事をしながら横目で観たのだが、現代文明の行き着く先は実は全く逆説的こういう世界なのではないかとふと思った。肥沃な森で狩りをして生活する人々。獲物の腹を捌いて取り出した胎児で遊ぶ子供。森に入りひっそりと独りで子を産む女、現代人からみればぎょっとするような生活も実はその本質において我々と些程の違いもなく、結局ひとは文明がどれだけ進もうが何ひとつ変わらない。しかしアマゾンの風光はグロテスクで美しい。ナレーションは舞踏家の田中泯。
ここは果たして暗黒の未開なのか、それともユートピアなのか。

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有楽町の量販店でGR DIGITAL llがポイントも含めて結構な値引率となっていて、おまけに要らないカメラを3000円で下取りするキャンペーンまでやっている。そういえば昔、親に上げて今では使わなくなったコニカビッグミニがあるじゃないかとネットで買い取り価格の相場を検索すると7000円にもなっていて、それじゃぁ下取り価格よりも売った方が良いと(どうせ難癖ついて満額にはならないだろうけれど)久しぶりに操作するうちにおかしなことに気付いた。裏蓋にある液晶に何も表示されていないのだ。フラッシュもフィルム送りもしているのにと調べて行くと、裏蓋と本体とを繋ぐ蝶番部に剥き出しに見えるフレキシブル基盤が腐食して断線しているようだ。これでは撮れたはいいがフィルムを巻き戻せない。折角程度が良いのに残念至極。と思いつつ念のため量販店に確認すると下取りは壊れたカメラでも良いと。崖っぷちで背中を押されるような一言だったが、それでもまだ買わない優柔不断。

(須田町付近 Jupiter35mmf2.8。五角形の絞りが如実に。逆光ではフレアが凄いですね。)

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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