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March 28, 2009

フォトイメージングエクスポ2009にて

昨日東京ビッグサイトで開催中のPIE、フォトイメージングエクスポ2009に行ってみた。平日にも拘わらず結構な人出で、相変わらずコンパニオンを被写体にした来場者の撮影が凄かったが、やはり大手メーカによるデジカメのブースは人で溢れ返っていて、特にオリンパスブースにはスケートリンクが作られ、浅田舞さんの演技が観られるという凝ったもので、一方、キヤノンブースにはなんとメリーゴーランドまで回っているという、ここまでするかというような力の入れようだった。各ブースではプロカメラマンによるレタッチのレクチャーなどがあってしばし足を止めて聞いてみたくはあったが、なにせ仕事をサボって来ている身、あまり時間もなく流し見となった。

MINOXの駒村商会で先頃発売されたMINOXデジタルを触り、双眼鏡でまだその名を残しているKOWAブランドをみて感慨に耽ったりしながら会場を見て回った。

ホルガやピンホールカメラのZEROシリーズなどを扱うトイカメラのA-Powerブースではアンケートに答えるとカメラが当たるくじ引きをやっていて貰ったのがこれ(写真)。110判のBaby Holgaだ。
既にKODAK、AGFAでは110フィルムの生産が中止されているが、富士フイルムも今年の9月に供給をやめるという発表をしている。つまり今年一杯の寿命という、クジの3等にふさわしい景品だったわけだ。110判はフィルムの片側にパーフォレーションが必要なのでminox判のように簡単に自作するというわけには行かない。ミノルタ110SLRやペンタックスオート110、Rolleiの古い110などは今年でもう撮影が出来なくなることになる。

これも何かの縁と帰りに新宿に寄りヨドバシで富士のSUPER G110の24枚撮りを2本買った。これで晴れた日に110判を静かに追悼する、一人「おくりびと」をやってみようかと。

■関連エントリ
- 月球儀通信: 110フィルム スモールフォーマットの郷愁
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2005/02/110.html


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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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