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January 03, 2009

銭ゲバとゲバゲバ90分

ココログのサイドバーにある人気記事ランキングでここ数日、以前書いた銭ゲバの記事の順位が上がってきたのに気付き、一体何故なのだろうと思ったが、どうもこの一月からテレビドラマとして放映されるらしいことを知った。銭ゲバ 上 (1) (幻冬舎文庫 し 20-4)日本テレビ系でオンエアされるらしいが、主演の蒲郡風太郎のキャスティングに松山ケンイチだそうだ。70年の映画版では唐十郎が主演だったが、松山は原作の風貌とかなり違うイメージだ。
この70年の映画はまだDVD化されておらず、ビデオもなかなか見つからない(少なくとも新宿TSUTAYAには無かった。)テレビ放映は正直どうでも良いが、これをきっかけとして唐主演のDVD化がされれば有り難い。

これに関連してYahoo知恵袋に「銭ゲバってどういう意味ですか」という質問を発見した。この知恵袋にはある意図を以てなされた自作自演的な質問があったりしてなかなか面白いのだけれど、その回答に、「(ゲバという語は)ジョージ秋山の同名の漫画以来,用いられるようになった」という書き込みがあった。しかしこれは全くの間違いで、既にゲバ、つまりゲバルト(Gewalt)の用語は学生運動で普通に使われていて、一般用語としても人口に膾炙されていた。それが社会背景的に作品の題名に使用されただけの話なのだ。そもそも銭ゲバは70年の作品だから、ここからゲバルトの語が使われ始めた訳がない。学生運動の初期からその思想的意味付けとして使用されていたし、60年代中頃には総括と称した内ゲバ、つまり内部闘争が頻発し、。処女ゲバゲバ [DVD]72年のあさま山荘事件でその内ゲバ、内部分裂は極に達してその後極左運動は次第に衰退して行ったわけだが、この題名にはそういう時代背景があったということに過ぎない。ちなみに若松孝二の「処女ゲバゲバ」は69年の制作だ。

話は変わるが、69年から放映された「巨泉、前武のゲバゲバ90分」は当時斬新すぎる番組だったが、巨泉は当時を時めく大橋巨泉、前武は前田武彦で、オヒョイこと藤村俊二や常田富士男、小松方正、松岡きっこ、吉田日出子らがナンセンス極まりないショートコントを脈絡なく続けるというもので、そのコントの間にアカンベをしながら「ゲバゲバ・ピー」という音が入るアニメーションが区切りとして挟まれるという構成だった。このゲバゲバはまさしくテレビ界を挑発するかのごときコントのゲバルトという意味なのか、おそらくそういう意図で名付けられたものと個人的には思うが、最後のピーと言う音は警官の吹く警笛を揶揄していたのではなかったかと今になって思う。これも単に思いつきだけれど。しかしこの番組は大人向けで当時小生のような子供にはあまり良く分からなかった。

しかし、60年、70年辺りの作品が最近よくリメイクされたり、漫画が原作のドラマばかり放映されるというのはどうも優れたシナリオ作家の枯渇を意味しているのではないかと思わないでもないが、ジョージ秋山作品がテレビドラマになるのは渡哲也主演の「浮浪雲」以来ではないだろうか。

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

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    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

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    川内 倫子
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    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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