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November 01, 2008

ダーリンは1000万人

中央線はほぼ新車両に切り替えとなっているが、稀にまだあのオレンジ色の旧車両が少しばかり残っていてこれがホームにやってくるとちょっと残念な気分になる。というのも、旧車両の座席は狭くて窮屈だからだ。それに較べて新車両は快適だ。ほんの数センチ広がっただけでかなりの効果があるようだ。おまけにドアの上には映像コンテンツまで流れている。そのなかで、漫画「ダーリンは外国人」がシリーズで放送されていていつも手持ち無沙汰につい見るともなく見てしまうのだが、外国人の夫を持つ作者の作品で単行本も版を重ねる人気の漫画だ。

しかしいつもちょっとした違和感を感じてもいる。それは何故この作品を選んだのだろうかということだ。漫画の内容は国際結婚した作者が生活の中で感じる異文化をほのぼのとしたエッセイに纏めたものだ。しかしその内容が時折かなり鼻につくことがある。
それはどうも日本人はこれからの異文化交流をこういう風にやりなさいというような意図を裏に感じてしまうからだ。

さらに言えば、これから日本に増加するであろう外国人との共生の心構えをこの漫画でいまのうちに学んでおきなさいというなにかの布石のような気味の悪い力を感じてしまうのだ。一部の自民党議員、さらに民主党は党是として今後50年間で日本の人口の10%に当たる移民1000万人を受け入れるという案を推進している。この計算では10人に一人の割合で外国人が住むことになる。一体その外国人とはどこの国の人たちなのか。その殆どは隣国から来ることになるのだろう。反日教育にどっぷりと浸かった人々だ。どんなことになるのかは今年長野で行われたオリンピックの聖火リレーで起こったことを見れば予想がつく。この内容をマスコミは意図的に全く報道しなかったが、ネットにはそこで何があったのかを知ることが出来る映像がいくらでも転がっている。

そもそも一般的に考えても言語習慣を異にする人同士が共生するのは難しい。これは特別に日本人が不寛容だからではない。他国と地続きで歴史的にも紛争の絶えなかった欧州でさえ、移民を安易に受け入れたことで取り返しのつかないことになっているのを見ればどこの国でもいかにそれが難しいかが分かる。殊更日本人に国際化意識が欠けているなどということではないのだがそれを煽るような論調には首を傾げるし、多文化共生などという絵空事には疑問を持つべきと思う。その意味でドイツ、オランダなどの事例を事実を隠すことなく見極めて議論を深める必要があるし、まずは国内での高齢化や失業率への施策を充分に検討することが先ではないのかと単純に思うが、この議論はそれを抜きに飛躍しすぎているとしか思えない。

ことは空想するように簡単には行かないものだ。これを進めればお互いが結果的に辛酸をなめることになるのは明らかだろう。この漫画にしたところで、このダーリンの思想的信条は別としても、それが公共の場で、ある意図を以て流されるということが杞憂ならば良いというだけのことなのだが。

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
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    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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