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October 06, 2008

『森山大道 「サンパウロ、路上にて」』

森山大道「サンパウロ、路上にて」

渋谷のアップリンクで森山大道を取材したドキュメンタリー作品、「サンパウロ、路上にて」が上映される。サイトに拠れば、10月26日から計4回、上映及びトークショーが開催されるらしい。トークショーのゲストは現時点で未定とのこと。内容はアップリンクのサイトに詳しいが、2007年にブラジルのサンパウロを訪れた森山の撮影から暗室におけるプリント作業までを取材、ロングインタビューを付したものとのことだが、特に暗室作業については非常に興味を惹かれる。独特の黒の滲みは引き伸ばしレンズの前に紗を掛けているものと勝手に想像しているのだが、これを是非確かめてみたい。そんなシーンが出てくるかどうかは分からないが、随分以前、まだケミカルをやっていた時に真似をして油を塗ったフィルタだのストッキングだのをいろいろと試してみたことがあるが上手く行かず、結局やはりセンスの問題とよく理解できたのだけれど、当時学生だった小生は月光の4号を押し気味にしてフィルタを掛けるというのが森山調と勝手に解釈していたりした。小生のことはこの際どうでも良い訳だが。

調べてみると作品はほぼ同時にDVDで発売される。amazonでも既に予約を開始している模様。しかも予約時点で二割以上の値引きとなっている。発売は11月7日。渡辺聡監督、2008年、60分。アップリンク。

森山大道「サンパウロ、路上にて」
森山大道「サンパウロ、路上にて」

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    渡辺克巳

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    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


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    倉田 精二
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    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

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    川内 倫子
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    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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