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September 24, 2008

聖性へのまなざし / 山中学の写真

山中学の写真集が最近タコシェで販売されているのを知ったが、随分前に日本カメラだったかのグラビアで紹介されていた(記憶が定かではありませんが)のを思い出した。タコシェで発売されているのは92年に限定150部で自費出版された「不浄観」だ。

作品は仏教的世界観を根底に置き老人の肉体や死体などを即物的に撮影することでその聖性を見つめようとしている。未生の胎児や朽ち果てた動物の死体に垣間見える無常観、16人の浮浪者を釈迦の16弟子に見立てた作品など観る者に強烈な印象を残すものばかりだ。止むに止まれぬ創作の衝動とでもいうべきものが感じられる数少ない作家の一人だと思う。

山中学の作品は主に海外で注目され、日本では余り知られていないのは残念だ。作品は下記のサイトで観られるが、2000年以降の創作活動はネットでもあまり見ないのものの、2005年にニューヨークの雑誌(だろうと思うが)での特集インタビューが下記サイトで読める。

■関連サイト
- Manabu Yamanaka Photograph 
http://www.ask.ne.jp/~yamanaka/index-e.html

- The Art of Manabu Yamanaka インタビュー有(英語)
http://www.nyc-plus.com/nycp2/theartofmanabuyamanaka.html

- Manabu Yamanaka 作家紹介、ポートレート有(スペイン語)
http://www.cuerpospintados.com/Artistas/Fotografos%20del%20Cuerpo/manabuyamanaka.html

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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