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3 posts from August 2008

August 23, 2008

細江英公 / 「抱擁」と「薔薇刑」を合本で再刊

表参道のギャラリー、Gallery White Room Tokyoで8月29日より10月26日まで開催される細江英公の個展「「抱擁」と「薔薇刑」」に伴い、写真集『細江英公 展覧会のための写真集「抱擁」と「薔薇刑」』が限定で販売されるようだ。「薔薇刑」は三島由紀夫がモチーフの有名すぎる作品で過去一度復刊されたことあり。オリジナルは73年の刊行。また「抱擁」は強烈なコントラストで裸体を構成した作品で71年刊。共に氏の代表作だ。抱擁は朝日ソノラマの写真叢書を小生も所持しているが、オリジナルはいまや古書市場で高値がついている。

今回はこれらを合本にして刊行。1000部限定で全てにシリアルナンバーと細江英公自身のサインが入っていると。価格は6300円と安価。先行予約を既にギャラリーのサイトで受け付けている模様。

■関連サイト
- Gallery White Room Tokyo
http://www.g-whiteroom.com/

August 08, 2008

演じる家族 / 浅田政志『浅田家』

浅田家

家族の記念写真を撮らなくなって久しい。随分昔には家族旅行の先々でゼンマイ式セルフタイマーの落ちるまでの、あの覚束ない時間を家族で確かに共有していた。自分に子供でもあればそんなシーンは最近もあったかも知れないが、しかし世間一般としてハレの日に家族で写真館へ行って記念写真を撮るという行為も今では余りされていないのかも知れない。

浅田政志の写真集「浅田家」は家族四人が様々なシチュエーションを演じて撮影された作品だ。ある時は消防士であったりロックバンドであったり、ラーメン屋、やくざ、白衣の研究者、電力会社の作業員、果てには家族揃ってピッキングを行う泥棒に扮していたり、家族全員でのその執拗なまでの状況への演技を見るにつれ笑いがこみ上げてくる。いい家族だなと思う。いわゆる演出写真として小生のなかでは最近のヒットだ。

これを見ながら、深瀬昌久の作品「家族」を思い浮かべた。この作品は家族の肖像写真に裸体の女性を異物として紛れ込ませるという実験的な作品だった。家族のメンバーの一部が裸体となるなどこの一連の家族写真への試みは家族というものへの不安と虚構を感じさせる。


カメラ毎日別冊「New Nude2」(1985年)より引用。
©深瀬昌久

金子國義、天野可淡

金子國義の世界 (コロナ・ブックス 141)

金子國義の代表作にアトリエや書斎に並ぶ氏の美意識を投影したインテリアを纏めた一冊。平凡社コロナブックス。写真は平地勲。

そういえば、この間テレビで人形屋佐吉の運営する「マリアの心臓」での人形展覧会を取材していた。
人形屋佐吉30周年、マリアの心臓5周年と題した「八月のパラドックス」という展覧会だ。
畳敷きの展示会場の奥に故、天野可淡の人形が並んでいたのが印象的だった。

随分昔のことだが、まだ学生だったときに渋谷東急で行われた人形展に友人と行ったのだが、そこでは人形屋佐吉の出品もされていた。ジュモーなどのアンティークビスクとともに四谷シモン、与勇輝や確か天野可淡の人形もあったような気がする。そこでは佐吉のご主人にいろいろとお話を伺った記憶もあって、番組は懐かしく拝見した。

人形展「八月のパラドックス」は8月一杯の開催とのこと。天野の人形を直接見る得難い機会であり是非行きたいが、余りに暑いので来週からまた欧州へ旅行の予定で残念ながら行けそうもない。

■関連エントリ
- 月球儀通信 : 天野可淡 / 苦悶の天使
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2007/01/__160f.html


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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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