Flickr


  • www.flickr.com

exhibition

« 学研から8mm映写機発売 / 『大人の科学 8ミリ映写機』 | Main | 百合の香りと夢の街 »

April 18, 2008

やくざ坊主と錆朱色

4月とは思えないほどの長雨にうんざりするこの頃、晴れない気分で乗る通勤電車内は只でさえ満員でストレス度が高まっているところへ咳、くしゃみなどを憚りもなくまき散らす非常識な輩、もちろん出物腫れ物とはいうが、口に手も当てず車内を自分の部屋のごとくに勘違いするうつけ者には紋次郎に頼んで錆朱色の長脇差(ながどす)でみぞ落ちの辺りをさっと払ってもらいたいものでござんす。

というのも最近電車の中で笹川佐保原作、光文社文庫版の木枯し紋次郎シリーズを読むのが日課となっていて、こんな雨の日は手に持つ傘も長脇差に見立てたりして。

しかし大菩薩峠とか徳川家康とかを車内で読むオヤジにだけはなりたくなかった訳だが(面白いんだけど)、剣客商売とか紋次郎を熟読する小生はもう立派な・・・いや、最近車内で驚いたのは、二十代半ばと覚しきうら若き女性が官能小説をカバーも付けずに読んでいたのを目撃したことなんだけれど、満員の車内ではかなりのインパクトがあった。これには友人との間で諸説あって、あれは新人編集者でこれから原稿を取りに行く前に一応作家先生の作品を読んでおく必要があったからとか、大学院でセクシャリティを研究する院生なのだ、修論のタイトルは「官能小説の社会学的認知と性差」で熟読するフリをしながら実は我々の反応を観察しているのだとかのどうでも良い話を荻窪の喫茶、邪宗門だったかで推理したりしたが、単純にああいうジャンルは少なからず女性の需要もあるのかも知れないと思った。しかしなんでカバーをしないのか??ものすごいタイトルと表紙デザインなんですけれど。

いそいそと借りに行った93年の映画「帰ってきた木枯し紋次郎」がなんと貸出中で茫然自失し脱魂状態のまま、代りに勝新太郎の「やくざ坊主」(1967)「続やくざ坊主」(1968、共に大映)を借りて観る。来週こそはリベンジ。

« 学研から8mm映写機発売 / 『大人の科学 8ミリ映写機』 | Main | 百合の香りと夢の街 »

CINEMA」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21097/40918581

Listed below are links to weblogs that reference やくざ坊主と錆朱色:

« 学研から8mm映写機発売 / 『大人の科学 8ミリ映写機』 | Main | 百合の香りと夢の街 »

NAVIGATION

GALLERY


  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

Blog People

無料ブログはココログ

search


  • Google

thank you!