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March 14, 2008

写美友の会『eyes』57号 / 森山大道インタビュー

恵比寿の写美、東京都写真美術館には友の会という制度があって、年会費2000円也を払うと常設展や企画展が無料か割引になったり、ショップのグッズが5%引きになるなどの特典がある。

その友の会会員向けに発行される会報「eyes」の57号では、今年2008年5月に開催される企画展「森山大道レトロスペクティブ1965-2005/ハワイ」をテーマに森山へのインタビューが特集されている。

そのなかに最近の作品であるハワイに言及して、「そこにいざなう1本の記憶を辿っていった先に用意されていた場所」という言葉があって初期の作品「遠野物語」へのアプローチを連想してしまった。

この友の会は上野のトビカン、東京都美術館や庭園美術館など都立の他の美術館も割引になるし、年に2,3回以上美術展を見に行くのであれば充分ペイするので少々高いような気もするが実はかなりお得だ。しかし、会員向けのこの小冊子がもう少し充実したものであれば言うことはないのだが。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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