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February 12, 2008

渡辺克巳と寺山修司

今週始めに海外への短い旅を終え帰国してからサイトチェックをしていたら、アルカリブログさんのサイトに、新宿で流しの写真屋として活躍し2005年に物故した写真家、渡辺克巳の回顧展「流しの写真屋 渡辺克巳 1965-2000」展がワタリウム美術館で開催されたとの報を見つけた。

- アルカリブログ:「流しの写真屋 渡辺克巳 1965-2000」展初日
http://blog.livedoor.jp/alkali/archives/51438564.html

サイトによると日本カメラ誌上で連載されていた「流しの写真屋 渡辺克巳」を目に止めたワタリウム美術館との間で企画されたものとのこと。
しかし・・・ここで行われるトークショーは素晴らしすぎて眩暈がする。

なかでもタカザワケンジさんを聞き手として行われる森山大道のトークショー「渡辺克巳の新宿~写真のアクチュアリティ」(2月28日19:00-21:00)や北島敬三トークショー「写真のアーカイヴ性」(3月21日19:00-21:00)、そして渡辺の被写体になった方々が渡辺を回顧する座談会はどれも聞かずにはいられない内容だ。
とにかく時間を繰り合わせて駆けつけたいものばかりだが、できればこれらを後でDVDにしてもらえれば嬉しいと思うのは小生ばかりではないと思う。是非是非、お願いします。

■関連サイト
- ワタリウム美術館 流しの写真家、渡辺克巳、写真展、1965-2005 
http://www.watarium.co.jp/exhibition/0802watanabe/index.html

- 月球儀通信 : 渡辺克巳 / 『新宿群盗伝伝』(ヤゲンブラ選書) 
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2004/12/___5.html

***

ワタリウム美術館のサイトでは渡辺の撮影した寺山修司のポートレイト「寺山修司さん区役所通り1972年3月22日」が見られるが、その寺山の未発表歌集「月蝕書簡」が岩波から刊行されるようだ。寺山の作歌は活躍の初期のみと目されてきたが、その後ひそかに作り続けていたらしい。それを田中未知が纏め上梓したという。

これも手に入れずにはいられない本となりそうだ。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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