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9 posts from February 2008

February 29, 2008

J・A・シーザー / 『天井棧敷音楽作品集』

天井棧敷音楽作品集

神保町交差点のディスクユニオンでポスターを発見。天井桟敷時代の音源を収録した限定BOX。これは買いですね。

February 26, 2008

仰げば尊し

子供を持たない小生には分からないが、今も卒業式では「仰げば尊し」を歌うのだろうか。
小生の場合、小学、中学とも卒業式でこの歌を合唱した記憶があるが、幾度となく行われた練習で教師に音程が低いだの発声が悪いだののダメ出しをされながら、何で教師その人自らに「我が師の恩」などと歌わされるのかの理不尽を思ったものだった。教師が自分で「仰げば尊し」と半ば強制的に言わせるというのはちょっとおかしいと毎回歌う度に思っていたが、当時その殆どは某教職組織に属していて、休日に駅前に遊びにゆくと、覚えのある顔の何人もが得体の知れないガリ版刷りのビラを配っていて気味が悪かった。そんなときは通りすがりにも目が合いそうになるのを堪えて無視を貫徹したが、いまから思うとかなり偏向した授業を行っていたものだと思う。

小生の中学生当時は60-70年代の熱狂から醒めたいわゆるシラケ世代で、それでもそれまでの経験から学内ででの反抗を未然に防ぐノウハウの全てを熟知した教師たちがともすると暴れ出しそうになる年頃の背反の芽を全て事前に摘んでしまって、おとなしくて人畜無害な子供を生産するのにいそしんでいた。
そんななか月曜の朝礼での、君たちは大人しすぎてふがいない、もっと自己表現をしなさい、というような訓辞を聞きながら、その芽を一生懸命摘んでいるのは誰なのかと子供ながらに馬鹿馬鹿しくなった思い出がある。

どうも自分は内心ひねくれた子供だったような気もするが、はた目には多分良い子だったと思う。つまりずるがしこい嫌な奴だったかも知れない。尊敬できる教師に恵まれなかった不運をいまだに引きずっているような気もする。

  いまこそ別れめ いざさらば

この「別れめ」、を「分かれ目」と勘違いしているひとがあったりする。確かに比喩的には人生の分かれ目でもあるかも知れないが、「こそ」に掛かり結んで「別れむ」が已然形に活用して「別れめ」となったもので、この手の文語の勘違いは多いかも知れない。

しかし教師が子供に「仰げば尊し」などと歌わせるのはいかがなものか。しつこいですね(笑)

February 25, 2008

癒しの踏み絵 / 荻上直子 『めがね』

めがね(3枚組)めがね、の検索語でamazonのDVDを検索すると何故かアダルト作品ばかりがヒットするのだけれど、そもそも眼鏡がそんな言葉だったかどうかは別として、この間、第58回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門でマンフレート・ザルツゲーバー賞というタイトルを獲得した荻上直子の作品「めがね」を欧州に向かう機内で観た。荻上といえば同様に小林聡美ともたいまさこを配役した「かもめ食堂」(2005年)だが、本作はその続編かと思ったもののテイストはより「癒し」の方向へシフトしたものとなったようだ。

教職にあるらしき小林聡美演じるタエコはおそらく日常の喧噪を離れる目的で海岸のホテルに行く。そこで出会う一風変わった人々、光石研、もたいまさこなどに当初はいらだちを感じながらも次第にそのゆったりとしたリズムを受け入れて行く。もたいも光石も、そしてそこに入り浸る生物教師役の市川実日子も、なぜそこにいるのかが明かされないまま物語は何事もなく淡々と過ぎて行く。

荻上は前作でも一つのモチーフとして和食を据えたように、本作でもそれこそ機内のまずい(エコノミーだからか)食事を摂りながらではなおさらのこと溜め息の出るような美味しそうな料理が出てくるが、これも今後「荻上らしさ」のキーワードになってゆくのだろう。

しかし、この癒しは少々とって付けたような感がなきにしもあらずだ。とって付けたというよりそこはかとなく押しつけがましさを感じてしまうのは小生がひねくれているからだろうか。この映画のキーワードである「たそがれる」ことをじわじわと要求されているかのごとき主人公と、実はそれを観る映画の観客にもこの映画を「分かる」ことが要求されている居心地の悪さ、と言っても良いかも知れないが、これは一種の踏み絵のような感じがしないでもない。本当の癒しが分かるアナタはこの映画にも共感する筈ですよ、さぁ、どうですか?というような。

そういう意味では、主人公が一旦そのいたたまれなさに宿を飛び出してゆくときに、やはり同じように飛び出してしかし再び戻らない人物を設定したならばよりその秘密結社風テイストが際立つと思うが、その後急転直下、登場人物ら全員でテロを犯してしまったりするというような不埒な物語の想像をしてしまう小生は余程疲れているのだろうか。あぶない。早くめがねのホテルへ行って一生懸命癒されなければ。

とはいうものの、前作同様、間(マ)の使い方はやはり秀逸だ。2007年、106分。

February 24, 2008

氷の花

取りあえず帰国。欧州の某国は東京よりかなり暖かくて、成田では凍え死にそうになりました。
新しいデジカメが欲しくなっているのですが、一眼はまだ進歩&安くなりそうな気もして、今はNikonのP5100あたりがコストパフォーマンスが良くて遊べそうで狙っているのですが、店に行くたびに値下がりしていて買い時が難しそうです。2万円台になったら買おうかと。(写真は飛行機の窓に咲いた小さな氷の花)

February 17, 2008

カバンの隅にラーメンを

まだ時差ボケの治らないまま行く今回の旅だけれど、いつも海外に行くときに恋しくなるのが出汁(ダシ)系の味で、緊急用として(笑)スーツケースの片隅にカップラーメンとかワカメスープ、そしてラーメン用に薄切り餅などを持って行く。薄切りの餅はお湯で軟らかくなるので重宝する。お湯は大抵ホテルに備え付けのコーヒーメーカーにコーヒーをセットせずに水だけ入れて湧かす。沸騰はしないがラーメンには充分だ。
NYやロンドンのような大都市なら街でいくらでも和食、中華などが食べられるが、小生が行くのは決まって片田舎なので簡単に食べられない。勿論その土地の美味しいものを食べはするが連日だと飽き飽きする。やはりこういうものが偶に無いと寂しいという訳だ。そういう意味ではインスタントラーメンとは如何に偉大な発明かをひしひしと感じながらホテルの部屋で独りラーメンを啜っているのだけれど、しかしカップ麺ってスーツケースの中でかさばるんですよね。

今回の旅本は
 大月隆寛「全身民俗学者」(夏目書房、2004年)
 東田雅博「纏足の発見」(大修館書店、2004年)
 富岡多恵子「釈迢空ノート」(岩波書店、2000年)
の3冊にしました。

(写真は玄関に活けたマンリョウに自作フィルタを掛けてフラッシュを焚いた。ちょっと毒々しくなり過ぎかも。)

February 16, 2008

またまた旅に

またまた世界のとある街へ2週間ほど旅にでてきます。
結局、2月中はしばらく更新ができませんが、何卒よろしくお願い致します。

February 12, 2008

渡辺克巳と寺山修司

今週始めに海外への短い旅を終え帰国してからサイトチェックをしていたら、アルカリブログさんのサイトに、新宿で流しの写真屋として活躍し2005年に物故した写真家、渡辺克巳の回顧展「流しの写真屋 渡辺克巳 1965-2000」展がワタリウム美術館で開催されたとの報を見つけた。

- アルカリブログ:「流しの写真屋 渡辺克巳 1965-2000」展初日
http://blog.livedoor.jp/alkali/archives/51438564.html

サイトによると日本カメラ誌上で連載されていた「流しの写真屋 渡辺克巳」を目に止めたワタリウム美術館との間で企画されたものとのこと。
しかし・・・ここで行われるトークショーは素晴らしすぎて眩暈がする。

なかでもタカザワケンジさんを聞き手として行われる森山大道のトークショー「渡辺克巳の新宿~写真のアクチュアリティ」(2月28日19:00-21:00)や北島敬三トークショー「写真のアーカイヴ性」(3月21日19:00-21:00)、そして渡辺の被写体になった方々が渡辺を回顧する座談会はどれも聞かずにはいられない内容だ。
とにかく時間を繰り合わせて駆けつけたいものばかりだが、できればこれらを後でDVDにしてもらえれば嬉しいと思うのは小生ばかりではないと思う。是非是非、お願いします。

■関連サイト
- ワタリウム美術館 流しの写真家、渡辺克巳、写真展、1965-2005 
http://www.watarium.co.jp/exhibition/0802watanabe/index.html

- 月球儀通信 : 渡辺克巳 / 『新宿群盗伝伝』(ヤゲンブラ選書) 
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2004/12/___5.html

***

ワタリウム美術館のサイトでは渡辺の撮影した寺山修司のポートレイト「寺山修司さん区役所通り1972年3月22日」が見られるが、その寺山の未発表歌集「月蝕書簡」が岩波から刊行されるようだ。寺山の作歌は活躍の初期のみと目されてきたが、その後ひそかに作り続けていたらしい。それを田中未知が纏め上梓したという。

これも手に入れずにはいられない本となりそうだ。

February 09, 2008

旅の終わり

また旅が終わろうとしています。今、世界のどこかの空港で出発待ちです。
無線LANが無料で使えるので便利なんですが、成田や大都市の空港では有料なのがケチですね。
今回の旅本は升本喜年「田宮二郎 壮絶!」と井上章一「作られた桂離宮神話」の2冊でした。

また来週から更新を再開します。

February 01, 2008

しばらく旅に

昨日観た映画、花くまゆうさく原作の「東京ゾンビ」。しかしこの脱力加減は深夜二時位にうつらうつらしながら観るのがいい、というかどうなんでしょうこの映画。

しばらく旅に出ますのでその間エントリの更新が滞るかも知れません。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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