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January 02, 2008

2007年度 極私的邦画ベスト

何年前だか知らないが、おせちもいいけどカレーもね、というCMの惹句がふと頭に浮かんで無性に食べたくなり、ある筈のレトルトカレーを捜したがついに見つからず、代わりにカップ麺のカレーうどんを食べた。思えばカップ麺ばかり食べているような気がするが、ものの本によるとカップのような樹脂にはいわゆる環境ホルモンが含まれていて継続して摂るのは余り良くないらしい。食べるならドンブリに移してお湯だけを入れ麺がほぐれたら一旦お湯をこぼし再び湯を張ってスープを入れるのが良いと。この茹でこぼしは麺に含まれるリン酸塩を抜くというとらしい。鍋で茹でるインスタント麺も然り、茹でこぼして湯切りをするのが良いらしいが、しかしこれまで何食のカップ麺を食べたことか。そのせいか近頃心なしか胸が膨らんできたような気がする(嘘)。

インスタント麺もよく見るとフライ麺とノンフライ麺ではカロリーが全然違うことに気付いてから出来るだけノンフライを選んでいるが、同様に近頃の食の不安から産地も気にするようになった。お茶なども国産ではあっても無農薬ではないものは一煎目は捨てるとか、野菜も皮を厚く剥き、茹でこぼすなどという自衛策を取るに越したことはない、などとこのエントリも含めた素性の知れない噂の類に右往左往する時代なのが悲しい、などと思いながら食べるカレーうどんは結構美味しかった。

と枕が(しかも全然関係ない話)長くなったが、2007年度の邦画ベストを。古い映画ばかり観ているので2007年の新作が全然入っていないのがご愛敬。

■1位 松井良彦 「追悼のざわめき」(1988年、2007年、150分、16mmモノクロ)
年末にみたこの作品が滑り込みの1位獲得。内容は昨日のエントリをご参照ください。
- http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2008/01/2007_398e.html

■2位 中村高寛 「ヨコハマメリー」(2005年、92分)
良質なドキュメンタリー映画にはなかなか出会えないが、これは数少ないものの内の一つ。その後、テレビ神奈川でオンエアしたのをビデオで録画したが、アイロン掛け中になんとブレーカが落ちて残りの30分が飛んだ。貧乏ここに極まれり。でもまた観たくなったら借りればいいか。
- http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2007/03/post_6099.html

■3位 山下敦弘 「松ヶ根乱射事件」(2006年、112分)
この才気を感じさせる間が秀逸。今後の山下監督に期待大。
- http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2007/10/post_2884.html

■4位 大森立嗣 「ゲルマニウムの夜」(2005年、117分)
3位とならんでまたまた新井浩文が。文芸小説を原作とした映画は殆ど駄作となる定説を覆した一作。
- http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2007/01/post_7074.html

■5位 山下耕作 「女渡世人 おたの申します」(1971年、103分)
ラピュタ阿佐ヶ谷で観たこの作品から2007年は「緋牡丹博徒シリーズ」で明け暮れる一年に。
- http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2007/08/post_915a.html

■番外編
- 増村保造 「新・兵隊やくざ 火線」 兵隊やくざシリーズをやっとコンプリートした感慨深い一作だったが、その期待のハズレ方も尋常ではなかった。さすが勝新、何事もダイナミック過ぎです。


昨年は余り映画を観られなかった一年だった。ひと頃、年間180本ほども観ている年もあったが、時間的余裕がないとなかなか難しい。仕事帰りのレイトショーなど映画といえども体力も必要で(笑)、最近はなかなか続かないのが残念。

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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