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14 posts from December 2007

December 24, 2007

美術手帖2008年1月号 / 『特集 松井冬子』

美術手帖 2008年 01月号 [雑誌]

美術手帖誌2008年1月号の特集は「絵画に描かれた痛みと贖罪 松井冬子」。日本画の伝統的な幽霊画などをモチーフとして幽玄でデカダンスな世界を描く。32歳という若さにも拘わらず既に老成している感もあるがこれからの作品の方向性に注目したい作家の一人だ。

■関連エントリ
- 月球儀通信 : 『夜想 第3号/特集#耽美』
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2006/05/3_51d5.html

- 月球儀通信 : メリー・冬子・マリ子、そしてレモン画翠
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2006/07/post_3d08.html

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『植田正治 小さい伝記』

植田正治 小さい伝記

74年から85年までカメラ毎日に時折掲載されていた植田正治の「小さい伝記」全13回に当時の文章を織り交ぜた写真集+エッセイ。カメラ毎日は85年に廃刊になっているので、もし継続していたらこの連載も続いていたことになるのではないかと思う。市井の「小さいもの」たちへの優しい眼差し。植田の写真にはいつも質実で清々しい風が渡っているのを感じる。版型も手頃で巻末には代表作も掲載。詩情溢れる作風を存分に味わえる写真集。

December 23, 2007

『書肆アクセスという本屋があった―神保町すずらん通り1976-2007』

書肆アクセスという本屋があった―神保町すずらん通り1976-2007

2007年11月17日に惜しまれつつ閉店した神保町すずらん通りの「書肆アクセス」へのいわば「追悼文集」。
地方・小出版流通センターのアンテナショップとして76年に開店し、経営の悪化から閉店を余儀なくされるまでのおよそ30年間を、一般の流通に乗らない書籍、雑誌、個人発行のミニコミ誌に至るまでを扱い出版文化に貢献した。閉店後はその機能を神保町三省堂の地方・小出版流通センターコーナーへと引き継いでいる。

編者代表の岡崎武志、イラストの内澤旬子を始めとして堀切直人、林哲夫、今柊二、串間努、塩山芳明、南陀楼綾繁、近代ナリコ、海野弘、中山亜弓など100人を超える寄稿に年表、店内写真を併載。発行は右文書院。

現在まだ店舗のあった場所はシャッターが降りたままになっているが、その後ここに何が入るのだろうか。
少なくとも神保町らしい個性のある書店が入ることを期待したい。

■関連エントリ
- 月球儀通信 : 神保町『書肆アクセス』が閉店!?
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2007/07/post_a0f0.html

December 22, 2007

『漏光』 / 杉本博司写真展

Hiroshi Sugimoto: Theatres (Theatres)

アーティスティックなアウトフォーカスの建築写真やコンセプチュアルな幾何学立体をモチーフにした作品で世界的に知られる杉本博司の写真展が銀座のギャラリー小柳で開催中。
杉本の写真と言えばシノゴで精緻に撮された劇場の連作が有名だが、長時間露光で浮かび上がるモノクロの微妙なグラデーションはオリジナルプリントでは恐ろしく美しいに違いない。

杉本博司 「漏光」
2007年12月06日 ~ 2008年01月12日
(12月28日-1月7日休廊)
ギャラリー小柳
東京都中央区銀座1-7-5 小柳ビル8F

December 21, 2007

『銘機礼讃3』 / 田中長徳

久しぶりに田中長徳のサイト、チョートクのカメラ日記を見に行くといつの間にかブログへ移行していた。スポンサーもメディアジョイから駒村商会へ変わっている。これまでは過去の日記は有料だったが、今度はココログへ場を移してアーカイブも読めるようだ。
そのエントリに日本カメラ社刊行のシリーズ「銘機礼讃3」が発売されているのを見つけた。
前巻の2が96年刊行だからなんと9年振りのシリーズ最新刊となる。銀塩カメラ全42機種へのエッセイ集。

銘機礼讃 3 (3)

■関連サイト
- KCチョートクカメラ日記
http://chotoku.cocolog-nifty.com/blog/

December 20, 2007

『Noto』 / 中乃波木写真展

美術書を中心とした出版社フォイルの運営する東神田のフォイル・ギャラリーでいま写真家、中乃波木の写真展が開催されている。この写真家に関しては殆ど知らなかったのだけれど、サイトの作品をみると自然と生活をテーマとした静謐で巧まない写真がなかなか心地よい。名前の読み方が難しいのだけれど、「なか・のはぎ」さんと読むらしい。同じ能登出身で中学校も同窓の写真家、梅佳代とのトークショーが会期中の22日に行われる。写真展は12月26日まで開催。同時にフォイルから写真集も刊行。

Noto
中乃波木写真集 「Noto」

■関連サイト
- FOIL WEB
http://www.foiltokyo.com/

- nohagi.com 中乃波木のサイト
http://www.nohagi.com/

December 18, 2007

寒くなってきたので

東京は今週あたりから急に寒さが深まり慌てて厚手のコートに変えたのだけれど、ふと思いついてインフルエンザのワクチンを予防接種することにした。事前にネットで調べておいたクリニックへ行き指示に従って体温を測ると37.0度もあって、普段は36度にも満たないのに、これは既にインフルエンザに罹ってるのかと恐れおののいたが、事前の問診で医師にこの位なら大丈夫と言われて結局チクリと。問診票には(女性の方のみ回答)という欄があって、「現在妊娠中ですか」という質問に男の私が答えなくても良いのにわざわざ「いいえ」にマルをしたからだろうか、先生も心無しか笑いを噛み殺しているかのような風情だったのは気の所為か。

心の底ではいっそ罹って一週間ほど休み惰眠を貪りたいと思う今日この頃。

December 17, 2007

鈴木商店から中国楽凱公司のフィルムを発売

というのは既に先月のニュースだけれど更新休止だったこともあり少々遅れてエントリ。

中国の楽凱公司はLuckyという商標の中国に1社しかない感光材料メーカーだが、フイルムのメーカーはもともと世界でも数社しかないのでそのうちの1社が中国にあることはなかなか面白い。楽凱とはLuckyの音訳だろう。
先日エントリしたAgfaのフィルムがSuperHeadzで発売されたニュースも、今回発売の鈴木商店も、どちらもトイカメラを扱う店というのもさらに面白い。

中国製のカメラといえばSeagullとかHOLGAが思い浮かぶが、以前には紅旗といういかにも共産圏らしいネーミングを持つライカのデッドコピーなどもあってこれは今ではコレクターズアイテムらしい。小生もSeagullの二眼レフを持っていてこれはもう何年も箪笥の肥やしになっているが、ライカM3にロシアレンズをねじ込んでこの中国製のネガフィルムを詰めてお散歩などというのはもはや粋人などという枠組みを通り越したレベルかも知れない。そんなキッチュ感がトイカメラにはまさにピッタリで、これからはLOMOやスメ8にはLuckyのフィルムを入れるのがオサレと言われる、もしくはそういう人がいたならかなりデキる、話の分かる奴と感心してしまうかも知れない。

そう考えてみるとまだまだ銀塩も楽しめそうだし、同時に輸入されている海鴎(シーガル)ブランドのモノクロ120フィルムなどもちょっと使ってみたい気にさせる。

■関連サイト
- トイカメラ&雑貨の鈴木商店
http://www.suzuki-shop.com/

December 16, 2007

写美で写真展『土田ヒロミのニッポン』開催

写美、東京都写真美術館で昨日から「土田ヒロミのニッポン」展が開催されている。写美のコレクションに最近の作品140点を加えた氏の仕事を概観する展覧会だ。

会場: 東京都写真美術館
スケジュール: 2007年12月15日 ~ 2008年02月20日
12月28日(金) 10:00~18:00、2008年1月2日(水)~4日(金)年始特別開館 11:00~18:00。
住所: 〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内

「俗神」(1976)、70年代中盤から撮影を開始した「砂を数える」(1990)での夥しい群衆のシークエンスは個というものの底に個々人の意志を無意識にも凌駕し操作する集団の意志とも言うべきものをみせられたような気がした。それは得体の知れない力であり怖さでもある。このコンセプチュアルな視点は「ヒロシマ」、「the berlin wall」などの代表作へとつらなる。会期が長いので返って行き逃さないよう気をつけたい。


■関連エントリ
- 月球儀通信 : 小栗昌子『百年のひまわり』と土田ヒロミ『俗神』
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2006/02/post_1e92.html

SuperHeadzがハーフ判カメラを発売

LOMOの、というべきか最近はHOLGAのといった方が良いかも知れないSuperHeadzのパワーショベルがハーフ判のフイルムトイカメラを発売した模様。Golden Halfというなんだか懐かしゴコロを擽られるネーミングのこのカメラは、画角22mm単焦点、シャッターは1/100固定、焦点固定だが絞りはf8~f11で調整可で要は1EVだけコントロール可というトイスペック。価格は5040円と程度の悪いリコーオートハーフを捜せば少々の値を加えて買えそうなところが微妙な価格設定ではあるが、昨今のフイルムの衰退を考えれば今更のハーフの登場は実はグッドタイミングかも知れない。

で、60~70年代に流行を見せたハーフ判だが、オリンパスペンFT以外に小生が持っていたのはコニカレコーダーだった。ハーフ判はファインダが縦位置という常識を覆しデフォルトで横画面という機構はフィルムの縦給送による。本体の薄さと小ささで買ってしばらく遊んでから売ってしまったが、その後京セラがビデオカメラのような筐体のサムライを発売するなど折に触れて復活するのがこのサイズだった。

SuperHeadzはこの発売と同時にハーフモデルによる写真集「Life as a GoldenHalf」を発売。ハーフ判だからハーフのモデルというのはとんだオヤジギャグだがそれを実際にやってしまうノリがSuperHeadzらしい。
そういえばGolden Halfというネーミングも懐かしくて、8時だヨ!全員集合で悪ノリするエバとかしょうもないことを思い出したりする訳だが、この企画担当も同年代なのかも。

ゴールデン・ハーフでーす

■関連サイト
- SuperHeadz INa Babylon
http://www.superheadz.com/

December 15, 2007

井桁裕子人形展 at 昔人形青山/K1ドヲル

井桁の人形については以前何度かこのブログでも採り上げたが、いま、京都の昔人形青山で人形展を開催しているのを遅まきながら知った。会期は26日まで。昔人形青山は以前京都に住んでいた頃に何度か訪れたことがあるが、喫茶コーナーの奥に畳敷きの和室があって市松人形が所狭しと並んでいる様に圧倒された記憶がある。

12月2日(日)~26日(水) 13:00~19:00(木曜休)
昔人形青山 K1ドヲル
http://www2.odn.ne.jp/k1-aoyama/
〒603-8162 京都市北区小山東大野町69

■関連エントリ
- 月球儀通信 : 井桁裕子 / 『人形を探す旅 ~面影 portrait~』
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2007/06/portrait_2eaa.html

- 月球儀通信 : 井桁裕子作品展、映画「アリア」そして鬼海弘雄
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2007/06/portrait_151b.html

花輪和一 / 『刑務所の前 第3集』

刑務所の前 3 (3) (ビッグコミックススペシャル)

先週発売されたシリーズ最終刊。「刑務所の中」の続編だがこれは逮捕に至るまでの経緯を中世の因果物語と絡めたまさに花輪ワールド満開の作品。細密な画面が相変わらず凄い。勿論話も面白すぎる。

70年代、花輪のデザインした状況劇場のポスターが欲しくて捜しているがなかなか見つからない。出ても高いとは思うが、一度目の前にしてみたいと思う。

『季刊 d/sign no.15』 / 特集『写真都市』

季刊デザイン no.15 (15)
季刊デザイン no.15 (15)

今月発売になった太田出版の季刊誌「d/sign」15号は特集を「写真都市」として伊藤俊治、飯沢耕太郎などいわばテーマに定番の執筆陣となっているが、伊藤の著書である『写真都市』(1984年、冬樹社)は都市をキーワードとした当時気鋭の写真評論だった。その名を冠した本号の特集では伊藤の「『写真都市』その後 ポストコロニアル・フォトグラフィー」と題した記事を掲載している。

巻頭の森山大道インタビューだけでも購入しておきたい一冊。瀬戸正人の最新作「binran」を掲載。
このbinranとはビンロウ樹の実のことであり、熱帯地方で口中を毒々しく真っ赤にして噛むあのビンロウのことだが、台湾ではあちこちの道路脇にこのビンロウ売りのスタンドがあって、そのカウンタには必ずといって良いほど扇情的な衣装の若い女性が売り子になっている。詳しくは知らないが多分売色とも繋がっているのだろう。これはそんな売り子たちのポートレート作品だ。中判カメラの細密なディテールで亜熱帯の息遣いが伝わるいかにも瀬戸らしい作品。写真集の発売が待たれる。

同誌はことある毎に森山の作品とインタビューを掲載しており要チェックだ。

【更新再開致します】

もう一方の仕事がそろそろ落ち着いてきたこともあり性懲りもなく少しづつ更新を再開したく思いお知らせ致します。相変わらずとりとめのない記事の羅列になりそうではありますが今後とも宜しくお願いいたします。

月球儀通信管理人 azusayumi

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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