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December 15, 2007

『季刊 d/sign no.15』 / 特集『写真都市』

季刊デザイン no.15 (15)
季刊デザイン no.15 (15)

今月発売になった太田出版の季刊誌「d/sign」15号は特集を「写真都市」として伊藤俊治、飯沢耕太郎などいわばテーマに定番の執筆陣となっているが、伊藤の著書である『写真都市』(1984年、冬樹社)は都市をキーワードとした当時気鋭の写真評論だった。その名を冠した本号の特集では伊藤の「『写真都市』その後 ポストコロニアル・フォトグラフィー」と題した記事を掲載している。

巻頭の森山大道インタビューだけでも購入しておきたい一冊。瀬戸正人の最新作「binran」を掲載。
このbinranとはビンロウ樹の実のことであり、熱帯地方で口中を毒々しく真っ赤にして噛むあのビンロウのことだが、台湾ではあちこちの道路脇にこのビンロウ売りのスタンドがあって、そのカウンタには必ずといって良いほど扇情的な衣装の若い女性が売り子になっている。詳しくは知らないが多分売色とも繋がっているのだろう。これはそんな売り子たちのポートレート作品だ。中判カメラの細密なディテールで亜熱帯の息遣いが伝わるいかにも瀬戸らしい作品。写真集の発売が待たれる。

同誌はことある毎に森山の作品とインタビューを掲載しており要チェックだ。

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Comments

心から再開を喜び、歓迎しています(嬉)。今後ともよろしくお願いします。しかも、d/Sign最新号の情報まで....。まったく、知りませんでした。森山さんのインタビューはもちろんですが、本当に楽しみです。

mbさん、こんにちは。コメント有り難うございます。また性懲りも臆面もなく再開してしまいました。更新といってもどれほど出来るか分かりませんが宜しくお願いいたします。
しかしd/signは森山のロングインタビューが好きですね。ほんの何号か前にも特集されていてほんのりデジャヴ感があるのですが、いつもは立ち読みで済ませるところが瀬戸のグラビアでつい買ってしまいました。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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