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December 23, 2007

『書肆アクセスという本屋があった―神保町すずらん通り1976-2007』

書肆アクセスという本屋があった―神保町すずらん通り1976-2007

2007年11月17日に惜しまれつつ閉店した神保町すずらん通りの「書肆アクセス」へのいわば「追悼文集」。
地方・小出版流通センターのアンテナショップとして76年に開店し、経営の悪化から閉店を余儀なくされるまでのおよそ30年間を、一般の流通に乗らない書籍、雑誌、個人発行のミニコミ誌に至るまでを扱い出版文化に貢献した。閉店後はその機能を神保町三省堂の地方・小出版流通センターコーナーへと引き継いでいる。

編者代表の岡崎武志、イラストの内澤旬子を始めとして堀切直人、林哲夫、今柊二、串間努、塩山芳明、南陀楼綾繁、近代ナリコ、海野弘、中山亜弓など100人を超える寄稿に年表、店内写真を併載。発行は右文書院。

現在まだ店舗のあった場所はシャッターが降りたままになっているが、その後ここに何が入るのだろうか。
少なくとも神保町らしい個性のある書店が入ることを期待したい。

■関連エントリ
- 月球儀通信 : 神保町『書肆アクセス』が閉店!?
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2007/07/post_a0f0.html

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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