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August 03, 2007

怪談「今年も抜けてない」

以前、ゆかたの衣紋が抜けてないというそれだけのことで年寄りの繰り言のようなエントリをしたのだけれど、今年も各地で祭りや花火大会が行われる季節となり街ではあでやかな浴衣姿をよく見かけるようになった。

が、しかし・・・。折角の楽しい夏のヒトコマにケチをつけるようで気が退けるのだけれど、やはり今年もかなりの確率で衣紋が抜けていないことが分かった。ちゃんと着ていれば美しくなるのにとすこしばかり残念な気分。
義務教育で着付けを単位化すべきではないかと思うのだけれど如何。もともとは家庭で受け継がれるべきもので学校で教える必要がなかったのだとは思うが、それも期待できない昨今、せめて着物とは行かないまでも浴衣ぐらいは学校で着付けを教えるというのは悪くないアイデアと思うのだけれど。

そんな夏になるといわゆる季節ものとして怪談本の新刊が次々と書店の棚に並ぶのだが、小生こういう本に目がなくて、怖がりのクセについ買ってしまう。それも通勤途上のKIOSKなどでさくっと買って電車や喫茶店で読み、読み終わって駅のゴミ箱に捨てるという雑誌感覚の読み方だ。

本を捨てる、というのはかなり抵抗があって、気にしないという友人に驚いていたぐらいだけれど、文庫の怪談本は別。なにか家に持って帰るのが怖いというのもある(笑)。
それに駅のゴミ箱は雑誌漁りのおじさんがあとで拾ってくれると思うし、それはおそらく路頭で売られることになるのだろうと思うからそれほど呵責を感じなくて済むというのもある。本は例え手放しても誰かが読んでくれるならばそれでよいからだ。以前エントリしたBook Crossingで「放流する」というのを実際にやってみる手もあるかも知れない。

この間読んだのは、ハルキ・ホラー文庫の「百物語-第6夜 実録怪談集」(平谷美樹、岡本美月)、それと「新耳袋殴り込み」(ギンティ小林)で、これは装丁や章立てが名著「新耳袋」シリーズのパロディになっている「面白怖い」本。内容も、「新耳袋」で扱われたスポットに実際に行ってみるという趣向で、もともとは小生も偶に買う雑誌「映画秘宝」の一コーナーだったものを纏めたもの。有名すぎるスポットが続々登場する。

で、そんな本を通勤の車内で読んでから改札を出ると、見てはいけないものを見てしまった・・・。

本物の幽霊だった。

腰を抜かしそうになりながら目を凝らすと、それは左前に着た浴衣姿の女の子だった。
ここまでやってくれると返って暑い夏の夜を涼しくさせようとしてわざとやっているのかと思ったくらいだ。
もしくは遊園地のお化け屋敷のキャンペーン?

・・・でもなさそうで、多分、左前に着るのは死人か幽霊ということを知らずにユニクロで買ってきてそのまま着たのでしょうね。
さすがに左前に着ているひとは殆どいなかったとはいえ、やっぱり義務教育で授業をやらなければ駄目かも。

新耳袋殴り込み

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    渡辺克巳

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    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

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    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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