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July 14, 2007

神保町シアター / 『こどもたちのいた風景』

この間出来たばかりの神保町花月には映画館「神保町シアター」が併設されていて、7月14日から8月17日までレイトショーとして 「映画の昭和雑貨店・こどもたちのいた風景」を上映している。

川本三郎が選んだ昭和20年代から30年代の子供を主人公とした邦画を各日18時45分から一回上映。
ラインナップはこんな感じだ。

  稲垣浩「手をつなぐ子等」昭和23年
  大島渚「少年」 昭和44年
  今村昌平「にあんちゃん」 昭和34年
  成瀬巳喜男「秋立ちぬ」 昭和35年
  久松静児「つづり方兄妹」 昭和33年
  久松静児「警察日記」 昭和30年
  若杉光夫「夜あけ朝あけ」 昭和31年
  堀川弘通「あすなろ物語」 昭和30年
  滝沢英輔「しろばんば」 昭和37年
  今井正「キクとイサム」 昭和34年

仕事帰りに丁度良い時間で、レイトショーと言っても遅すぎないのが良い。
昼は小学館と組んだアニメなどを上映しているようだが、また一つ古い邦画を観られる映画館が出来て嬉しい。

以前、神保町に花月が出来ることの驚きについてエントリしたが、実は大正から昭和初期にかけて「神田花月」という演芸場が過去存在していたらしい。とするとこの神保町花月は復活を遂げたということになる。

明治時代に中央線が新宿から立川までを甲武鉄道として開通してその後都心へ延長してゆく際に、神保町からほど近いいまの万世橋辺りに震災前は日本でも指折りの乗降客数を誇った万世橋駅が出来て、駅周辺には寄席や演芸場などが立ち並ぶ繁華街となっていたようだ。とすれば神保町花月はあたかも土地のもつ記憶が呼び覚まされたかのように再び立ち現れたことになる。

ちなみに万世橋駅はこの間閉館した交通博物館のあったところ。いまでもプラットホームのなごりが残っている。さらに以前には現在の昌平橋に昌平橋駅があったが万世橋駅の開業で閉鎖された。その万世橋駅も秋葉原駅や神田駅の開業でその役目を終えることになる。いまも残るお茶の水から神田までの赤煉瓦の高架は当時の万世橋駅の豪華な駅舎の面影が残っていて小生の好きな場所の一つだ。


Jth
出来たばかりの神保町花月&神保町シアター。斬新なデザイン。

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

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    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

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    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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