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July 08, 2007

山澤損、アルモドバル、またまた水木しげる

あぁ、忙しい。先週は仕事でほとんど家に帰れず、外国のお客人を京都や東京近辺に案内したりして過ごした。先の内澤旬子のエントリもホテルから投稿したが、その後はちょっと疲れて時間があいてしまった。お客人は非英語圏のお国の方だったけれど、小生のクレイジー・イングリッシュで何とか通訳が出来てよかったが、ネイティブでない英語は返って聞き取りやすい。これがアメリカ人やイギリス人だと発音が良すぎて(当たり前)そんなミミが出来てない小生にはツライ。以前行ったイギリスの中部では訛りがきつくて、thank you がほとんど「タンキ!」と聞こえて、「誰が短気じゃ!」と思ったりした。前に会ったインドの方の英語はRが異常に巻き舌になったりして、これはこれで聞きづらかったりする。

で、ホテルで手持ちぶさたに何気なくネットを散策しながら、多摩美術大学のサイトを見ていたら(なんで多摩美のサイトにたどり着いたのか思い出せない・・・)、多摩美の学章が易の卦の一つである損卦、いわゆる「山澤損」の卦になっているのを見て、何故損卦なんだろうと思った。易の卦は全部で64卦あって、8卦を2つ組み合わせて出来ている。上が山を示す艮(ごん)、下が沢を示す兌(だ)卦の組み合わせが「山澤損」だ。と思って由来を見てみたら「美」の字をデザインしたものだったらしい。全然、易とは関係なかったわけ。

小生の好きな監督の一人であるペドロ・アルモドバル監督の最新作、「ボルベール<帰郷>」が封切りされていてる。「オールアバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥー・ハー」が心に残る作品だっただけに期待。

水木しげるの戦争体験をドラマ化した「鬼太郎が見た玉砕~水木しげるの戦争」が終戦記念日にNHKで放送されるらしい。主演の水木に香川照之、ほか塩見三省など。見逃さないよう今から録画準備しておかなくちゃ。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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