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June 24, 2007

勝新太郎没後10年 / 『新・兵隊やくざ 火線』

昨日、勝新太郎が亡くなって今年で10年になるのを池袋新文芸坐の上映特集「没後十年 誇り高き昭和の天才役者 天衣無縫 勝新太郎」のフライヤーで知って、よく見るとその丁度昨日の上映に兵隊やくざシリーズで小生が未見の「新兵隊やくざ火線」があるのを発見し、これを逃してはならじと取るものも取りあえず池袋へ直行した。

というのも以前、勝新座頭市全26作+「不知火検校」を走破ならぬ全巻見通す「座頭市マラソン」という一人イベントをやっていてこれは既に走破しているが、続けて「兵隊やくざ」シリーズに移行してシリーズ第8作目の「兵隊やくざ強奪」までの全てを観たまま、この一作がなかなか観られなかったからだ。なぜかこの作品だけDVD化されていないこともあるが、東京に点在する邦画専門の映画館でもなかなか掛からなかったこともある。(関係ないが、この映画が「掛かる」という言い方が懐かしくて好き。)

で、力みすぎて少々早めについてしまって、近くにある「えるびす」でラーメンを食べてから鑑賞。

「兵隊やくざ」(1965年)
「続兵隊やくざ」(1965年) )
「新兵隊やくざ」(1966年) )
「兵隊やくざ脱獄」(1966年) )
「兵隊やくざ大脱走」(1966年)
「兵隊やくざ俺にまかせろ」(1967年)
「兵隊やくざ・殴り込み」(1967年)
「兵隊やくざ強奪」(1968年)
「新兵隊やくざ火線」(1972年)

やっと取消線が引ける。涙・・・うぅ・・(あほか)
「新兵隊やくざ火線」(1972年)

しかし65年に始まったこのシリーズもこの作品に至ってはやたらに殴り合いのシーンばかりでプロットにも惹かれるものがない。ロケもほとんどスタジオセットのなかというもので、8作目から4年を経て制作を勝プロに移し、映画が斜陽化しつつあるなかで人気シリーズ作品を打ち出すという策もどうやら上手く行かなかったようだ。期待が大きかったこともあるかも知れないが、小生としては好きなシリーズなだけに残念。座頭市もそうだが、勝プロに移ってからはテイストが変わってしまい、どうも細部まで練られた60年代のレベルが維持できなくなっているのはやはり時代の流れなのだろうか。
増村保造監督。有田上等兵に田村高廣、大宮二等兵に勝新太郎、神永軍曹に宍戸錠、八路軍のスパイに安田道代(現、大楠道代)など。1972年、92分、大映。

■関連エントリ
- 月球儀通信 : 祝! とうとう座頭市マラソン完走!
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2006/02/post_2789.html

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

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    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

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    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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