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May 12, 2007

それでもボクはデジャヴってない

俗曲師うめ吉のニッポンしましょ!米国東海岸へ向かう機内では持っていった本をあらかた読んでしまい、すこしばかり眠ったり機内映画を観たりして過ごすしかないのだけれど、一日目に泊まったホテルで今回持っていった本「俗曲師うめ吉のニッポンしましょ!」を枕元に置き忘れて次の日の移動間際に気がつきタクシーでホテルに寄って貰い無事救出。フロントの女性たちが表紙の写真やグラビアをみてcute!とかbeautiful!などと騒ぎやけに気に入った様子で、そんなに喜ばれるならいっそあげてしまおうかと思ったが、図書館で借りた本なので止めておいた(汗)。そこが南部の片田舎であることもあって日本の女性がまだ皆こんな格好をしており男は丁髷帯刀していると思ったかも。そんなわけないか。

で、観た映画の話。
周防正行監督の最新作「それでもボクはやってない」(2007年、143分、東宝)は96年の「Shall we dance?」や「がんばっていきまっしょい!」(98年)の路線とは正反対の社会派ドラマで電車内の痴漢冤罪がテーマの作品。

たしかにこの手の冤罪事件は飛び込み自殺と同じく日常茶飯に起こっていることなのだろう。取り調べでの恫喝や調書の警察官による恣意性などおそらく日本の司法、行政はこんなものなのだろうと思うし、いつ何時自分にこんな災難がふりかかるかも知れないと思うと絵空事ではないかも知れない。小生も地獄のような中央線の混雑した車内ではなるべく女性から遠ざかって両手で吊革などに掴まり勘違いされるのを防いでいるが、親告罪なのでもし「この人痴漢です!」などと勘違いされたらもう一巻の終わりだ。日常に潜む恐ろしい話。

デンゼル・ワシントン主演の「デジャヴ」(2006、127分)はうつらうつらしながら観たので前後の映画と話がごっちゃになってしまったりしたが、SFだかなんだかよく分からない前提の話。10分後に忘れてしまう典型的ハリウッド映画。しかし「ドリームガールズ」(2006年130分)は60年代のソウルミュージックを主題にしたミュージカルでなかなかよかった。こういう映画はこんな機内のようなシチュエーションでなければおそらく観ないのだが当たりの部類だ。

黒沢の「天国と地獄」(63年、143分、東宝)も久々に観たが背広姿の三船はなんだか素浪人が間違って現代に飛びでたかのよう。しかしさすがの筋立てで飽きさせない。伊藤雄之介がなかなか良い。

それでもボクはやってない―日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり! デジャヴ ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション 天国と地獄

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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