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24 posts from May 2007

May 31, 2007

東京写真月間2007

明日6月1日は写真の日として、毎年この時期に行われる東京写真月間が今年も開催される模様。
この写真月間実行委員会の発行するガイドブックをさる筋から一冊入手した。
今年は日印交流年でもありインド人写真家によるインドをモチーフとした展覧会も多く開催されるようだ。

小生としては、「東京の肖像」と題した一連の展覧会の一つ、春日昌昭の「TOKYO 1963-1966」を是非観てみたい。

春日昌昭 「TOKYO 1963-1966」
6月1日~6月7日
FUJI FILM SQUARE (東京ミッドタウン) 富士フイルムフォトサロンにて

■関連サイト
- 社団法人 日本写真協会:東京写真月間 2007スケジュール
http://www.psj.or.jp/gekkan/schedule/index2007.html
- 富士フイルムフォトサロン
http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/0706tmtps.html

May 27, 2007

ドメイン名とレシート処分

思うところあってサーバを借りて独自ドメインを取ろうとしているのだけれど、ドメイン名がなかなか決まらなくて悩んでいる。あれこれ考えてその度にそのドメインが空いているかどうかをチェックしたりの繰り返しで随分時間を使ってしまった。空いていても、同じドメイン名が他にあったりするとそのサイトを確かめてみないと気が済まない。例えば.comで空いていても.netで使われているような場合だ。それが変なサイトだったら嫌だからなのだが、これをやっていると延々と時間ばかり遣ってしまう。3,4文字の出来るだけ短いドメインにしたいのだけれど、意味のある語句はもう世界の誰かがあらかた既に取得済みでなかなか難しい。和語、いわゆる大和言葉も結構同じことを考える人が多いらしく、これは良いなと思ったものは既に取られていたりする。しかも意味のある日本語は母音+子音の組み合わせだから長くなってしまいがちだ。そもそもドメインを取る前にサイトの構成、主題を練り込むべきで、それが決まれば自ずからドメイン名も決まりそうなものだが、後々サブドメインでいろいろな方向を考えたいので、出来るだけ抽象的な語句で主題を限定しないようにしたいということもある。名前を決めるというのは難しいですね。

*****

いつもよく利用する大手DVDレンタルショップでは、返却時に「レシートを処分してよろしいですか。」と客に訊くのがマニュアルになっているようで毎回訊かれるが、これには前々から違和感を持っていた。
今日も先週借りた篠田正浩監督、寺山修司脚本の「無頼漢」(70年、105分)を返却する際に同じことを訊かれたが、自分は何を観たのかの覚えとしていつも受け取るようにしているので、「いや、下さい。」とか「貰います。」などといちいち言わなければならない。
このスリップは客に返却日を示す意味があると思うのだけれど、それだけの意味であれば返却時に不要になるので店側で捨てておいてあげましょう、というのはサービスかも知れない。しかし実はこれはそもそも領収書なのであって、店としては例え客が嫌がっても基本的には取引の証として客に渡すべきものなのだ。受け取った客は不要であれば客の意志でゴミ箱へ捨てればよく、コンビニなどによくあるように専用の箱などをレジの傍らに置いておけばよい。
この違和感は店側がデフォルトで領収書の廃棄をするシステムにある。ほとんどの客が不要だから店が捨てるのはサービスと思っているのはなにかをはき違えているのだと思うわけ。

30を超えると愚痴っぽくなってきて嫌になりますね。(サバ読むな>自分(笑)

May 25, 2007

花輪和一 / 『猫谷 改訂版』と『不成仏霊童女 続 (2)』

猫谷 改訂版

不成仏霊童女 続 (2)

花輪和一の新刊二題、「猫谷 改訂版」「不成仏霊童女 続 (2)」。
そういえば、第2集まで出ている「刑務所の前」の続編はどうなったんだろう。
この間エントリした「J・A・シーザーの世界」の図録にあった花輪和一のイラストによる70年代「天井桟敷」のフライヤーが欲しい。

May 24, 2007

林静一+あがた森魚 / 『画ニメ 赤色エレジー』

植田正治の写真をモチーフにしたDVD「画ニメ つゆのひとしずく」のエントリ(下記)でも触れたが、林静一の「赤色エレジー」がこのシリーズでとうとう発売されるようだ。詳細は下記リンクを参照ください。

林静一の書き下ろしも含めたイラストにあがた森魚とムーンライダースの鈴木慶一、浜田真理子が音楽を、ナレーションは石橋蓮司というキャスティング。あがたと林の対談も収録される模様。発売が楽しみ。

画ニメ 赤色エレジー
画ニメ 赤色エレジー


■関連サイト
- [画ニメ]林静一+あがた森魚:赤色エレジー
http://www.ganime.jp/sekishoku/index.html

■関連エントリ
- 月球儀通信 : 『つゆのひとしずく 「植田正治」の写真世界を彷徨う』
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2007/01/__04de.html
- 月球儀通信 : 林静一 / 『淋しかったからくちづけしたの』
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2006/01/post_e3b3.html

May 22, 2007

南青山に秋山庄太郎写真芸術館が開館

社団法人日本広告写真協会の発行する「APA News」2007年5月号で恵比寿の写美で行われたAPA AWARD 2007の表彰式の記事を読むともなく読んでいたが、巻末に2003年に逝去した秋山庄太郎の南青山のアトリエを改装して来月2007年6月より「秋山庄太郎写真芸術館」が開設される囲み記事を発見したのでとりあえずエントリしておきます。

- 秋山庄太郎写真芸術館
http://akiyama-shotaro.com/
港区南青山4-18-9
2007年6月24日より一般公開

May 21, 2007

J・A・シーザーと松田英子

先日図書館で予約した「J・A・シーザーの世界」(2002年、白夜書房)を昨日受取り、一日中読み耽っていたのだけれど、60-70年代におけるアングラシーンの証言ともいうべき内容の濃さに、これは借りるだけでは済まず手元においておくべき本だと思った。新宿でのフーテン時代から天井桟敷、万有引力など劇団でのエピソードを含むロングインタビューや当時のフライヤーなど図版も多数収録されている。なかでも花輪和一や林静一のイラストになるチラシは部屋に貼りたいほど。付録CDには当時の動画も入っているがこれは70年代フリークとしては嬉しい貴重な映像だ。ちなみにモノクロ8mmがオリジナル。
極小のフォントで割付されていて読むのに苦労するが、読む度に新たな発見があってまるで宝探しのようについ時間を忘れてしまう。

そのなかで、天井桟敷の芝居「ガリガリ博士の犯罪」(70年)での記念写真にシーザーと並んで立つ女優のキャプションをみて驚いた。松田英子、かの大島渚「愛のコリーダ」でヒロイン阿部定を演じた女優だ。
あの作品以降、彼女の出演した映画はなく、いわば幻の女優だと思っていたのでそこに姿を発見して感慨深かったわけだ。しかし、調べてみると実は彼女の出演作はコリーダ以降、官能映画の巨匠ともいうべき田中登やあの若松孝二の作品など何本かに出演していたことが分かった。このジャンルには疎かったので見落としていたらしい。その後、松田暎子と改名したようだ。

それより、ネットで調べると実は彼女の映画初出演作はなんと「野良猫ロック マシンアニマル」だというではないか。これは梶芽以子を通しでみていた昨年に自分は既に観ていたことになる。気づかなかった・・・。しかも「愛のコリーダ」で共演の吉蔵役、藤達也とコリーダ以前に共演していたということにもなる。迂闊にも程があるというものだ。これだから映画は気が抜けない。

早速、若松孝二監督松田出演の作品を借りてみたくなった。

May 20, 2007

松本国三 / アール・ブリュット(Art Brut)の衝撃

芸術新潮 2005年 11月号「芸術新潮」誌2005年11月号の特集「アール・ブリュットの驚くべき世界」を捜して神保町を歩くうち、雑誌のバックナンバーを専門に扱う某書店で入手した。同時に別の店だが2001年6月号「追悼特集バルテュス」も購入。これは100円だった。アール・ブリュット特集は当時新聞記事をノートにスクラップしておいたにもかかわらず買うのを忘れてしまっていたものだ。これはと思った本、特に雑誌はそのときに入手しておかないとあとで入手するのは困難だ。芸術新潮のようなメジャーな雑誌は公共図書館で収蔵していることが多く、最新号でなければ借りられる場合もあるが、これは入手しておきたい特集だった。

アール・ブリュットについてはこの辺りがよくまとまっているが、そもそもはデュビュッフェにより提唱されたもので、芸術史的文脈を持たずあくまで自発的な内的衝動によって表現された芸術作品をいう。その意味で「art brut=生の芸術」というのであって、芸術教育をうけておらず同時代の流行の影響をも受けずに創作されたものという意味では結果的に精神病者や知的障害者、霊能者などの作品が多い。
Art BrutはOutsider Artと言われることもある。(Wikipedia:アウトサイダー・アート

大阪の知的障害者、松本国三の作品は日めくりカレンダーにびっしりと細かく文字を書き連ねたもので、たくまずして書かれたこの文字の執拗な反復には圧倒的な迫力がある。小賢しいコンセプチュアル・アートなどどこかに吹っ飛んでしまうようなインパクトだ。この内的衝動は一体どこからやってくるのだろう。

映像作家ブルノ・デシャルムがアール・ブリュット作品の収蔵と研究を目的に設立した団体、「abcd」のサイトでは松本国三の作品と制作風景のビデオがアップされている。(何故か現在はページはあるものの作品、ビデオ共観られなくなっているが。)また日本での紹介と普及を目指すキュレーター、小出由紀子のサイトでも作品が観られる。

■関連サイト
- abcd art brut 仏語、英語
http://www.abcd-artbrut.org/
- Yukiko Koide Presents 
http://www.yukikokoide.com/
- アウトサイダーアートの世界
http://outsiderart.ld.infoseek.co.jp/

■関連書籍
アウトサイダー・アート アウトサイダー・アート Art Brut: The Origins of Outsider Art

May 17, 2007

林俊作 / 『心臓とダチョウの羽』

心臓とダチョウの羽―林俊作画集

その年齢からか最近割とメディアに出ていることを知ったのだけれど、これは14歳の画家、林俊作の初作品集。
授業の合間に教師の眼を盗んで教科書に描く絵が、その教科書の余白に飽きたらずに巨大なカンバスにまで拡大したかのよう。今時の子供の深層をかいま見るかのようなモチーフに軽い恐怖を感じもする。


■関連サイト
- 林俊作 Home Page
http://www1.odn.ne.jp/~haya4hello/

May 15, 2007

『毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト』

Diane Arbus: An Aperture Monograph (Aperture Monograph)

ニコール・キッドマン主演の映画「毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト」が2007年5月26日より封切される。原題は「FUR: AN IMAGINARY PORTRAIT OF DIANE ARBUS」で一体エロスの語がどこから来るのか首を傾げるばかりだが、興行的に受けるとでも考えたのだろう。それは良いとして、今では既に古典ともいえるアーバスの写真は有名な双子やおもちゃの手榴弾を持った少年などのポートレイトで知られるが、当初ファッション写真家として出発し60年代の終わりから精神病患者、倒錯者などを被写体にしたポートレート作品を発表した。そこにはついに71年の自死に至る自身の投影ともいえるものが見て取れる。

好きなポートレイト作家はと訊かれたらまずは間違いなくアーバスを選ぶだろう。
60年代の終わり頃に撮影された彼女自身のポートレートは、不安と不安定さ、日常という表層の亀裂をかいま見てしまったかのような精神のありようがよく出ていて印象的だ。

映画がどんなテイストに仕上がっているかは分からないが、通俗的なものになっているとすれば敢えて観る気はしない。キッドマンは嫌いじゃないのだけれど。(2006年、122分)

Diane Arbus: Family Albums


■関連サイト
- 映画 『毛皮のエロス』 公式サイト
http://kegawa.gyao.jp/


May 14, 2007

荒木経惟 / 『写真への旅』が文庫で復刊

写真への旅

76年に朝日ソノラマから現代カメラ新書として出版された荒木経惟の初期のフォトエッセイ、「写真への旅」が光文社文庫で復刊された。電通時代に出版された処女写真集「センチメンタルな旅」が71年、電通退社が翌年の72年、その後、74年に東松照明、細江英公、森山大道等と「WORKSHOP写真学校」設立したばかりという新進気鋭の時代の作品でアマチュア向けに(多分アサヒカメラ誌上で)連載された実践写真教室を新書化したものだ。

小生も朝日ソノラマ版の初版を持っているが、軽妙洒脱というか独特な荒木特有の言い回しや駄洒落が変な表現だがもう既に「荒木して」いて、半ば神話化している銀座キッチンラーメン展やフォト集団ゲリバラ5とか、もう読むほどに小生の学生時代が思い出されて本当に懐かしく嬉しくなった。

しかし、光文社文庫は現代カメラ新書の版権を買ったのだろうか。
この間の森山大道「遠野物語」に続く上梓に否が応でも期待が膨らむ。
この調子でいっそのことシリーズの全てを復刊して欲しいと思う。
特に島和也「ステレオ写真入門」(79年)は現在捜しているがなかなか入手できず復刊を期待。

May 13, 2007

サイトデザインを変えてみました

暇つぶしにちょっとCSSをさわってみました。
まだバナーがそのままですが、おいおい変えるかも知れません。
背景の色が地味かなぁ。

そろそろ帰国です。

Smithsonian Museum

エリザベス女王の訪米で厳戒態勢のWashington D.C.でしたがスミソニアン博物館はトランジットの短い時間では到底回れませんでした。さらっと流してすぐ空港へ舞い戻り。
そろそろ帰国します。

May 12, 2007

それでもボクはデジャヴってない

俗曲師うめ吉のニッポンしましょ!米国東海岸へ向かう機内では持っていった本をあらかた読んでしまい、すこしばかり眠ったり機内映画を観たりして過ごすしかないのだけれど、一日目に泊まったホテルで今回持っていった本「俗曲師うめ吉のニッポンしましょ!」を枕元に置き忘れて次の日の移動間際に気がつきタクシーでホテルに寄って貰い無事救出。フロントの女性たちが表紙の写真やグラビアをみてcute!とかbeautiful!などと騒ぎやけに気に入った様子で、そんなに喜ばれるならいっそあげてしまおうかと思ったが、図書館で借りた本なので止めておいた(汗)。そこが南部の片田舎であることもあって日本の女性がまだ皆こんな格好をしており男は丁髷帯刀していると思ったかも。そんなわけないか。

で、観た映画の話。
周防正行監督の最新作「それでもボクはやってない」(2007年、143分、東宝)は96年の「Shall we dance?」や「がんばっていきまっしょい!」(98年)の路線とは正反対の社会派ドラマで電車内の痴漢冤罪がテーマの作品。

たしかにこの手の冤罪事件は飛び込み自殺と同じく日常茶飯に起こっていることなのだろう。取り調べでの恫喝や調書の警察官による恣意性などおそらく日本の司法、行政はこんなものなのだろうと思うし、いつ何時自分にこんな災難がふりかかるかも知れないと思うと絵空事ではないかも知れない。小生も地獄のような中央線の混雑した車内ではなるべく女性から遠ざかって両手で吊革などに掴まり勘違いされるのを防いでいるが、親告罪なのでもし「この人痴漢です!」などと勘違いされたらもう一巻の終わりだ。日常に潜む恐ろしい話。

デンゼル・ワシントン主演の「デジャヴ」(2006、127分)はうつらうつらしながら観たので前後の映画と話がごっちゃになってしまったりしたが、SFだかなんだかよく分からない前提の話。10分後に忘れてしまう典型的ハリウッド映画。しかし「ドリームガールズ」(2006年130分)は60年代のソウルミュージックを主題にしたミュージカルでなかなかよかった。こういう映画はこんな機内のようなシチュエーションでなければおそらく観ないのだが当たりの部類だ。

黒沢の「天国と地獄」(63年、143分、東宝)も久々に観たが背広姿の三船はなんだか素浪人が間違って現代に飛びでたかのよう。しかしさすがの筋立てで飽きさせない。伊藤雄之介がなかなか良い。

それでもボクはやってない―日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり! デジャヴ ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション 天国と地獄

May 08, 2007

Takato Yamamoto / 山本タカト小品展@タコシェ

中野の魔窟、ブロードウェイ3Fのタコシェでいま山本タカトの展覧会、「山本タカト小品展」を開催している模様。
GW中は死ぬほど暇があったのに気がつかず残念至極。13日までだけど海外逃亡中で行けずこれまた残念無念。

会期:4/28(土)~5/13(日)

ファルマコンの蠱惑 改訂第2版―山本タカト画集

緋色のマニエラ―山本タカト画集

■関連サイト
- yamamototakato.com
http://www.yamamototakato.com/

ちょっと旅にでています

といっても高野山の宿坊で修行するとか「自分捜し」に行く訳ではありま
せんので念のため。
一週間ほど海外へ行って来ますのでエントリが出来ませんが、といいながら
いま旅先のホテルからエントリしているので矛盾しまくっていますが、
気が向いたら投稿するかも知れませんのでよろしくお願いします。

May 07, 2007

甲斐庄楠音から溝口健二『雨月物語』へ

ぼっけえ、きょうてえ独特のデカダンスな美人画で知られる日本画家、甲斐庄楠音の伝記「女人讃歌 甲斐庄楠音の生涯」(栗田勇/87年/新潮社)を読み始めた。明日からまた旅なのでこの続きは機内で読むことにするが、代表作の一つ、「横櫛」(1918年)は岩井志麻子の「ぼっけえ、きょうてえ」の表紙ともなっていて、生々しいまでにデモーニッシュな人物造形、特に白粉と地肌のあわいのリアリズムと様式美の共存には抗しがたい魅力がある。

甲斐庄は大正15年、国画会の土田麦僊に酷評され画壇から映画界へ衣装考証家として活躍の場を移し、溝口健二の作品にその美意識を投影することとなった。その代表作、ベネチア映画祭銀獅子賞受賞作である「雨月物語」(1953年、大映)を昨日借りて観た。既に以前観ているので再度観たことになるが、森雅之、田中絹代、京マチ子らの演技や溝口の演出、宮川一夫のカメラワークなどもさることながら森が妻役の田中に買い与える着物の美しさはモノクロ作品ながら見て取れる気がした。

甲斐庄は同性愛者だったという説もあり作品にその美意識のありようを伺わせる気もするがその辺りの消息は代表作の図版や甲斐庄自身の写真も多数展覧する下記のサイトに詳しい。このサイト、「議論」がすこぶる面白し。ここからリンクされている別サイト「甲斐庄楠音外伝」も必読。

- 甲斐庄楠音研究室
http://members.at.infoseek.co.jp/kainoshou/index.html

甲斐庄の画集は検索してもなかなか見つからない。美術館のカタログなどを古書で捜すしかないか。
昨年放送のNHK新・日曜美術館の甲斐庄特集は松井冬子、松岡正剛の解説もあって録画していなかったのが悔やまれる。

May 06, 2007

J・A・シーザー / 『国境巡礼歌』と『J・A・シーザーの世界』

J・Aシーザーの世界

寺山亡きあとの天井桟敷の衣鉢を継ぐ劇団、演劇実験室「万有引力」を主宰するJ・A・シーザーのサイケデリック、呪術的ロックシーンを解説した音源CD付きムック。
実は随分捜しているのだけれどいまだに入手出来ていない。と思って近所の図書館で蔵書検索したらあっけなく見つかった。2002年の出版で既にamazonでも在庫がなく高価なユーズドがあるのみ。スーパー源氏などで古書を捜していたが灯台もと暗しとはこのことか。小生、書籍の所有には拘らないのでこれでよし。

73年のソロ・リサイタルのライブCD「国境巡礼歌」も昨年紙ジャケで復刻したとの報せだったが、いまだにamazonでは出ていないし、ディスクユニオンのサイトにもヒットしないのは何故なのだろう。探し方が悪いのだろうか。
と思ったらベル・アンティークで出ていたのを発見。多分インディーズレーベル扱いでamazonでは扱ってないなのだろう。(下記のamazonのリンクはオリジナルです。当然新品はなし。復刻紙ジャケを買いましょう。)

国境巡礼歌
国境巡礼歌

May 05, 2007

森山大道 / 『Tadanori Yokoo: Tokyo, December 2005』

先のエントリに関連して、著者が森山大道とクレジットされた「Tadanori Yokoo: Tokyo, December 2005」(2006年10月刊)なる著作がamazonにあるのを見つけた。横尾忠則を被写体とした写真集なのか、横尾とのコラボレーションなのかの内容は出版社のサイトを捜したが不明。森山のオフィシャルサイトを捜したものの最近の著作のためか載っておらずこれも不明だった。どなたか情報をお持ちの方ご連絡お待ちしております。(買ってしまうのが早いかも。)

Tadanori Yokoo: Tokyo, December 2005
Daido Moriyama
0500976627

Bunkamura Gallery / 『1960~1970年代 日本のアヴァンギャルド』

渋谷の東急Bunkamura Galleryで2007年5月23日から5月30日まで「1960~1970年代 日本のアヴァンギャルド」展が開催される。60~70年代の演劇シーンは寺山の天井桟敷、唐十郎の「状況劇場」を始め、「早稲田小劇場」、「黒テント」のいわゆる「アングラ四天王」に代表される実験と狂騒の時代だったわけだが、その演劇ポスターに焦点を当てた展覧会。70年代の日本におけるPOPアートといえばすぐに横尾忠則が思い浮かぶが、ほか粟津潔、赤瀬川原平、宇野亜喜良、及川正通、金子國義、合田佐和子、佐伯俊男、篠原勝之、花輪和一、林静一などが採り上げられる模様。

そういえば以前四谷シモン著「人形作家」に関するエントリ(月球儀通信 : 『シモンのシモン』『人形作家』 / 四谷シモン)で触れた状況劇場と天井桟敷の乱闘事件について、四谷シモンのサイトに当時の新聞の切り抜きがアップされているのを思い出した。画像が拡大しないので本文が読めないのが残念だが、唐と寺山の写真入り記事はそのままメディアも巻き込んだ実験演劇と取れなくもない。そういう時代の雰囲気を感じるにはよい機会と思う。

■関連サイト
- Bunkamura 特集 1960~1970年代 日本のアヴァンギャルド アングラ時代のポスター展
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/gallery/070523ung_p/index.html

■関連エントリ
- 月球儀通信 : 『シモンのシモン』『人形作家』 / 四谷シモン 
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2004/03/__4.html

- 月球儀通信 : ヴァニラとマニラとホワッツ・テラヤマ?
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2007/04/post_dc98.html

May 04, 2007

神田明神から「うめ吉」へ

聖橋から休廊中のgellery bauhausを経由して神田明神を参拝し、その後万世で夕食をとってから石丸電気のソフト売場、主に邦画コーナーを冷やかしていたが、ふとそこに貼られていたポスターに目が行った。

うめ吉。日本髪姿のポートレートで単に邦楽のポスターにしてはPOPなデザインに引っかかった訳だが、その後例の如く日本文芸社ビルの古瀬戸珈琲でお茶をしてから帰宅しネットを調べてみると、落語芸術協会に所属する歴とした俗曲師で、富士ロックフェスティバルへの出演やクラブでのDJなど寄席の色物にとどまらない純和風ポップのアーティストだった。日本髪に振り袖でロックやDJというのもキッチュなインパクトがあるが、それ以前に線の細さが綺麗で不覚にもいわゆる萌えるってんですか?(笑)そんな感じになってしまって、ポチっとCD+DVDのアルバムを購入してしまいました。これからは末廣亭に行かなくちゃ


明治大正はやりうた

The Voice of Geisha Doll

お国めぐり~お座敷民謡~

蔵出し名曲集~リローデッド~


■関連サイト
- 「うめ吉」 ~新世代の三味線エンターテインメント~
http://www.satoh-k.co.jp/ume/ オフィシャルサイト

- うめ吉 - TEICHIKU ENTERTAINMENT
http://www.teichiku.co.jp/artist/umekichi/

丸尾末広 / 『Midori - Das Kamelienmaedchen』

Midori - Das Kamelienmaedchen

ドイツ語版「少女椿」。
この椿みどりというキャラクターは丸尾末広のオリジナルではなく、昭和初期の紙芝居にその原作があるという。

May 03, 2007

縫ひつける

untitled, Hanover

ラピュタ阿佐ヶ谷でいま加賀まりこ特集をモーニングショーでやっていて、昨日は寺山修司脚本になる「涙を、獅子のたて髪に」(62年松竹)を見に行こうと駅まで行ったが、不覚にも定期券を忘れたことに気づいて引き返した。いや別にわずかな電車賃を払ってもよかったのだが、これもなにかの兆しと思い日を改めることにした。この作品は5月5日まで上映しているので、また明日にでも行ってみようと思う。

中世の物忌みではないけれど、こんな些細なこともなにかの意味合いに「結び付けて」考えてしまうのはやはり最近気が萎えているからだろうか。こんな風になにかがあるとそれでもことを押し進めるという気にならなくなった。良くない傾向だとは思うのだが、体もこころもしばらく休みたいというサインかも知れない。と、黄金週間を休みながら言うのも矛盾しているが、この休みは単にインターバルであって真に気が休まっているわけではなく、いろいろなことどもが首の上の方までせり上がっているのをかろうじて押さえているような休み方だ。南の島か、いやこれは性に合わないので山奥か、四国遍路も人が一杯居て疲れそうなのでいっそ下北半島の恐山とか、いや怖すぎるので高野山の宿坊などが良いかも知れないが、ちょっと一年ばかり人生のインターバルに行きたくなる。使いたくない言葉だけれど平たく言えば癒されたいと思う今日この頃。

結びつけることでの連想だけれど、堀口大學「人間の歌」の「縫ひつける」はこんな詩だ。

  星とヒトデを縫ひつける/海と母とを縫ひつける/
  風とカモメを縫ひつける/仇と祖先を縫ひつける

小生高校生のころにコーラス部に所属していて、男子校だったため勿論男声合唱なわけだが、その道では有名な作曲家である多田武彦の楽曲やバード「四声のミサ」、パレストリーナなどアカペラのミサ曲を少人数で歌っていた。この「縫ひつける」もそのときに演奏したもので、まだ当時は演奏会のあとに皆で感極まって泣いたりしていたのは今のこのヒネクレ加減を考えると嘘のようだが、いまだに時折ふと気が付くと口ずさんだりしていてはっとすることがある。こんなことを思い出すのはやはり疲れているのかも。休みの最中に疲れたといっても全然真実味がないけれど。

May 02, 2007

田所美恵子写真展 / 『一葉に会いたくて ~檜細工 三浦宏が造った物語』

銀座ポーラミュージアムアネックスにて今日からピンホール写真で有名な田所美恵子の写真展が開催される。
檜細工師の三浦宏が樋口一葉の作品世界をイメージして制作したミニチュアをピンホール撮影したものとのことで、この、ミニチュアとピンホールという組み合わせにはどんな作品世界が待ち受けているのか興味が尽きない。

田所美恵子 「一葉に会いたくて ~檜細工 三浦宏が造った物語」
会場: ポーラ ミュージアム アネックス
スケジュール: 2007年05月02日 ~ 2007年05月29日
住所: 〒104-0061 東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル
電話: 03-3563-5501 ファックス: 03-5250-4670


■関連エントリ
- 月球儀通信 : ニエプスの見た夢 / 田所美恵子写真集『針穴のパリ』
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2006/03/___e662.html

また、これに合わせて河出書房新社より単行本が出版された。
一葉に逢いたくて―檜細工、針穴写真で甦る樋口一葉の世界
一葉に逢いたくて―檜細工、針穴写真で甦る樋口一葉の世界

May 01, 2007

Snap Shotを導入してみた

本文中のリンク先サイトがどんなところかをマウスオーバーでバルーン表示してくれるサービス、Snap Shotを導入してみた。バルーンで表示されるのはSnap Shotが保存しているサイトイメージだ。

訪問者にとってリンク先に飛ぶのには不安があるが、事前に確認することで安心して移動することが出来る。
詳しくはないが、もともとこのサービスは検索サイトでこんな付加価値でGoogleなど先行大手に対抗するということらしい。

全てのリンクを対象とせず、指定のリンクのみの対応も可能。またリンクの後ろに小さなアイコンを表示させ、そのアイコンにマウスオーバーする時だけバルーンを表示させることや基本的に自サイト内の内部リンクには表示されない仕様になっているがこれもカスタマイズ可能だ。

いちいち表示されるバルーンがうるさい時に訪問者の意志で表示させない機能も最近付加された様子。

取り合えずしばらく試しに設置しておきます。

■関連サイト
- Snap Shots
http://www.snap.com/about/shots.php

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GALLERY


  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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