« 林俊作 / 『心臓とダチョウの羽』 | Main | J・A・シーザーと松田英子 »

May 20, 2007

松本国三 / アール・ブリュット(Art Brut)の衝撃

芸術新潮 2005年 11月号「芸術新潮」誌2005年11月号の特集「アール・ブリュットの驚くべき世界」を捜して神保町を歩くうち、雑誌のバックナンバーを専門に扱う某書店で入手した。同時に別の店だが2001年6月号「追悼特集バルテュス」も購入。これは100円だった。アール・ブリュット特集は当時新聞記事をノートにスクラップしておいたにもかかわらず買うのを忘れてしまっていたものだ。これはと思った本、特に雑誌はそのときに入手しておかないとあとで入手するのは困難だ。芸術新潮のようなメジャーな雑誌は公共図書館で収蔵していることが多く、最新号でなければ借りられる場合もあるが、これは入手しておきたい特集だった。

アール・ブリュットについてはこの辺りがよくまとまっているが、そもそもはデュビュッフェにより提唱されたもので、芸術史的文脈を持たずあくまで自発的な内的衝動によって表現された芸術作品をいう。その意味で「art brut=生の芸術」というのであって、芸術教育をうけておらず同時代の流行の影響をも受けずに創作されたものという意味では結果的に精神病者や知的障害者、霊能者などの作品が多い。
Art BrutはOutsider Artと言われることもある。(Wikipedia:アウトサイダー・アート

大阪の知的障害者、松本国三の作品は日めくりカレンダーにびっしりと細かく文字を書き連ねたもので、たくまずして書かれたこの文字の執拗な反復には圧倒的な迫力がある。小賢しいコンセプチュアル・アートなどどこかに吹っ飛んでしまうようなインパクトだ。この内的衝動は一体どこからやってくるのだろう。

映像作家ブルノ・デシャルムがアール・ブリュット作品の収蔵と研究を目的に設立した団体、「abcd」のサイトでは松本国三の作品と制作風景のビデオがアップされている。(何故か現在はページはあるものの作品、ビデオ共観られなくなっているが。)また日本での紹介と普及を目指すキュレーター、小出由紀子のサイトでも作品が観られる。

■関連サイト
- abcd art brut 仏語、英語
http://www.abcd-artbrut.org/
- Yukiko Koide Presents 
http://www.yukikokoide.com/
- アウトサイダーアートの世界
http://outsiderart.ld.infoseek.co.jp/

■関連書籍
アウトサイダー・アート アウトサイダー・アート Art Brut: The Origins of Outsider Art

« 林俊作 / 『心臓とダチョウの羽』 | Main | J・A・シーザーと松田英子 »

文化・芸術」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21097/15134424

Listed below are links to weblogs that reference 松本国三 / アール・ブリュット(Art Brut)の衝撃:

« 林俊作 / 『心臓とダチョウの羽』 | Main | J・A・シーザーと松田英子 »

NAVIGATION

無料ブログはココログ

search


  • Google

thank you!