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11 posts from March 2007

March 31, 2007

レバニラとスプーン

神保町1-1、三省堂の隣に昨年出来たばかりの中華料理店、九頭鳥でレバニラ炒め定食を頼む。実は小生、レバーもニラも苦手。じゃぁ何で頼んだかというと近頃鉄分が足りないような気がしたから。時折覚える立ち眩みに一昨年だったかに患った強烈な眩暈が思い出されて怖じ気づいた。医師の見立てでは前庭神経炎という病気だったらしい。前庭とは三半規管の一部のことだ。待合室から診察室までの10歩すらまともに歩けない小生の眼をのぞき込むやいなや「あ、こりゃ駄目だ。入院します?」といわれて「え?!いや準備がなにも・・・」などといいながら自宅から信濃町の某病院までよく来れたなと自分でも感心した。感心してる場合じゃなかったが、あれから半年は時差通勤を許してもらって寝坊三昧だった・・・。朝寝坊か・・・いま一番の憧れ。うっとりする響き。

いや前庭神経炎と鉄分は多分全然関係ないと思うのだが、何故か普段嫌いなものも今日ばかりは体が求めているような不思議な気分。
で、「レバニラ炒めを」と言って全然通じず、しばらくして「ア、ニラレバネ、オマチクダサイ。」とようやく。

とどうでも良い話から始めますが、ドキュメンタリスト、森達也の「職業欄はエスパー」がYOU TUBEに上がっていて同名の本がなかなか面白かったこともあり興味深く観た。これはフジテレビのNONFIXで放映されたドキュメンタリーで、何度か渋谷のアップリンクで森達也特集として上映されたりしたが、行けずに未見だったもの。
超能力者の秋山眞人、スプーン曲げの清田益章、ダウジングの堤裕司の三人を森らしい視点で編んだ作品だ。

秋山眞人はUFOを呼ぶ少年として登場した人物。毎年大晦日に放送される超能力番組では大槻教授に食ってかかり、挙げ句の果てに番組を途中退場する人といえば分かるかも。
清田益章はついこのあいだ大麻所持で逮捕されたばかり。堤は最近テレビに登場しなくなったが彼の主宰する日本ダウザー協会のサイトもいつのまにか見つからなくなっている。(昨年、娘さんと歩いているのをお見かけしましたが。)

ユリ・ゲラーが70年代に来日してから続々と登場したスプーン曲げ少年たち。当時放送の翌日に登校するとみんなスプーンを手にしていたりした。丁度小生と同年代の彼らもその殆どは多分普通の大人になっているのだろうが、この二人はいまもそのまま超能力少年の延長上にいる(この作品もすでに10年近くが経過しているが)。そういう視点がもう少し鮮明だったならばと思う。30分番組の制約のなかでは難しいとも思うし、それだからこそ言い足りない部分を本として書いているのかも知れないが。著作と映像を同時に観ると興味深い。

■関連サイト
- YOU TUBE 「職業欄はエスパー」の検索結果


職業欄はエスパー

March 25, 2007

高梨豊 / 『囲市(kakoi-machi)』

囲市

高梨豊の最新写真集。工事中のビルなどの「都市のなかの囲われた場所」をテーマにした都市風景。「東京人」、「地名論」につらなる街の肖像。

ビル街や住宅街、農地などに時折出現する工事現場や解体現場には、無機質な地表に都市というものが一つの生物として図らずも露見したような感覚を覚えることがある。

丁度同時期に刊行された鬼海弘雄の都市風景並べてみると、都市の温度、体温のようなものがそれぞれ違うことに気づいて興味深い。

■関連記事
- 月球儀通信 : 高梨豊 / 『東京人1978-1983』
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2004/08/___1.html

- 月球儀通信 : 鬼海弘雄 / 『東京夢譚―labyrinthos』
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2007/02/labyrinthos_41f0.html

March 22, 2007

ココログメンテナンスでタイトルに固定リンクが

今日のメンテナンスで、エントリのタイトルがいつのまにかリンクに変更されていて驚愕した。
結果、タイトルは独自にCSSで色指定していたのに、リンクの指定色が優先されることになってしまった。
タイトルの色と、文中のリンクの色やデザインを必ずしも同じ指定にしたくない人は多いのではないだろうか。

ココログメンテナンス中に、どこがどう変わるかということは発表されていなかったが、またもやこんなことをやるとは。ココログはなにか根本的なところで勘違いしているのではないだろうか。

これは相当な反発が予想される事態だ。ただでさえASPのブログサービスでは後発に追い抜かれてその凋落振りを晒しているということに自覚が感じられないわけだが、今回の件でもその理由が分かるというものだ。

大事にならないうちに早急に改善すべきだろう。頼むからこんなエントリを書かせないで欲しいものだ。

March 21, 2007

雷蔵と健さんと天狗のおじちゃん

最近観た映画。前のエントリと酷似しているけれど、決してデジャヴではありません(笑)
雷蔵と高倉健、嵐寛寿郎の豪華三本立て。

「ある殺し屋の鍵」(67年)は「ある殺し屋」のシリーズ続編。前作は小料理屋をやっていた雷蔵も今回は踊りのお師匠さん役。関西歌舞伎の出である雷蔵の舞踊姿は必見。競演は佐藤友美。
相変わらずクールな雷蔵。でも髷を結わない現代劇では、線の細いお兄さんといった風情。しかし踊りの見事さよ。

「網走番外地 悪への挑戦」(67年)は石井輝男監督になる番外地シリーズの最後、いや最後から二番目の作品。あと一作を撮って石井監督は身を引く。今回は健さんが不良少年の教護施設の先生役をやるというよく考えると訳の分からない設定。鬼寅こと嵐寛寿郎も施設の世話役をやっているというのもなんだか可笑しい。施設の若者に谷隼人、石橋蓮司、小林稔侍、前田吟など。この面々が不良少年役というのはいま観ると凄い。ちなみに谷隼人の奥さんは松岡きっこ、あの「きっこのブログ」のきっこさんですね(大嘘)。

「鞍馬天狗 天狗廻状」(52年)は番外地では無く子も黙る鬼寅こと嵐寛寿郎が天狗のおじちゃんだ。
杉作少年に美空ひばり。当時14歳だが、既に大スターだった。しかしこの名調子、まだサイレントの匂いがほのかに残っている気さえする時代感が。そのまま映画が丸尾末廣のイラストになってしまうような錯覚まで。

邦画の奥は深くてまだまだ入り口に立ったばかり。PCを買い換えようかと思っていたが、やっぱりプロジェクターを先に買おうかと悩み中。

ある殺し屋の鍵 網走番外地 悪への挑戦 鞍馬天狗 天狗廻状

March 19, 2007

PASMOとハイパーデスク

つい先頃、エントリに清洲橋から神田へバスで移動したときにまだ随分残額のあるバスカードを落としてしまったことを書いたが、その後しばらく自分への罰として昼ご飯がカップラーメンになったり、豚丼並盛や立ち食いそばの夕食になったりしているわけだが、最近、こんなつましいご飯、縮めてツマメシに拍車がかかって、レトルトご飯をデスクの下に隠した電子レンジで暖めて100円ショップで買い溜めたサバの缶詰とか魚肉ソーセージなどをおかずにして食べるまでになってしまった。

こんな惨めなご飯、略してミリメシならぬミジメシを締切間近の殺伐とした事務所で食べるのはとにかく仕事を早く切り上げたいから。しかし電子レンジを装備したデスクというのは世間広しといえどもこれくらいだろう。実は最近倒産した隣の会社が捨てるというのをもらったもの。このハイパーでアヴァンギャルドなデスクは日々成長していて、最近は夏用に小さな扇風機までつけている。次は引き出しがアイロン台になる仕組みまでつけようかと。これは冗談としても、珈琲メーカーは置くつもり。またどこかの会社が倒産しないものか(笑)。ついにはデスクもろとも本人ごと捨てられる運命かも。

で、昨日からPASMOが運用開始されて、もともとSUICAを使っていたのでこのまま使えるわけだけれど、チャージしておけばバスにも乗れるというのはバスカードを無くした傷心の小生には朗報だった。

しかし、バスカードは例えば5000円のカードなら5850円分とプラスアルファが付いていて、これはかなりの率になる。850円分もお得なのだ。
でも、これをPASMOやSUICAにチャージするとこのオマケ分は付かないことになる。
そんなことならチャージはせずにバスカードを買うよなぁ。850円といえばアナタ、サバ缶が8個も買えるんですぜ!
チャージというのはプリぺイドなのだから、多少のオマケがついてもおかしくないと思うのだが。

とにかく、食生活にだけは気をつけようと思いました。

March 18, 2007

あなた知ってる

この間のドキュメンタリー映画「ヨコハマメリー」のエントリでは触れなかったのだけれど、冒頭、「伊勢佐木町ブルース」が音源として使われていて、それにしては青江三奈の声とは違うなと思っていたが、エンドロールのクレジットに「渚ようこ」の名前が見えてしばらく「渚ゆう子」と勘違いしていた。
渚ようこは昭和歌謡テイストの歌手として有名らしい。小生、全然知らなかったが、サイトをみてみるとまだ20代と若いのにこの徹底した70年代風味は一体どうしたことだろう。この間の倉橋ヨエコとか昭和回帰が一部で巻き起こっているのだろうか。それも殊更、昭和「らしさ」を強調したような感じがこそばゆくてなかなかいい。

もう亡くなっているが、青江三奈といえばお茶の間で「伊勢佐木町ブルース」が流れると、例のイントロの吐息というか、妙に真に迫った声に食卓が固まってしまったものだが、今思うと小学生に上がるかどうかというような子供だった小生に親としては聞かせたくなかったのだろう。

で、歌詞にはさまれるスキャットが、

ドゥドゥビドゥビルリドゥビドゥバ~

かと思っていたが、YOU TUBEでよく聞くと、

ドゥルビジュビルリジュビルバ~

だった。何たることか・・・。
小生はいままでてっきり

ドゥルビジュビルリジュビルバ~

じゃなくて、

ドゥドゥビドゥビルリドゥビドゥバ~

だと思っていたのに(しつこいわ!)

March 16, 2007

2007年度 木村伊兵衛賞に

木村伊兵衛賞が16日に発表になった。受賞者は梅佳代と本城直季の二氏。
同賞は写真界の新人に与えられる賞で文学でいえば芥川賞のようなものだ。
個人的には表現へのやむにやまれぬ業のようなものを背負った作家が出てくることを期待してしまうのだが、そういう時代ではないのかもしれない。

二人については当ブログの過去のエントリをご参照ください。
(HEADLINEの写真記事一覧からたどれます。)

■関連エントリ
- Wikipedia 木村伊兵衛賞

木村伊兵衛の眼―スナップショットはこう撮れ!

March 13, 2007

昔の名前ででていま、した。

この間、熱に浮かされたからかどうか、ふと思いついて既に終了したNiftyの某フォーラムが懐かしくなってアクティブだった頃、もう12,3年以上も程も前の自分のハンドルなどをググってみた。

ニフのフォーラムはWebが未発達だった頃、PC-VANなどと並んで共通の話題を提供していたBBSだったわけだが、まだ2ちゃんねるもない時代、情報交換をしようとすればこのフォーラムに頼らざるを得なかったし、良くも悪くも情報が集中していてそれなりに便利だった。反面、意見の衝突も絶えずこれは議論なのか単なる喧嘩なのか、読むに耐えない場面も多々あって、その某フォーラムで一時ボードリーダーをしていた小生も仲裁や処置に心砕いたこともあった。
いま考えると通信料は免除されていたものの、みかか(懐かしい)は自腹で、自分でもよくやっていたものだと思う。

それでもこのフォーラムは衰退しながらも昨年まで続いていたわけで、終了したニュースを聞いたときにはそれなりに感慨深かった。

で、あのときのあの人はいまどうしているのかが気になって当時のハンドルなどで検索してみたわけだけれど、結果、ほとんどヒットしなかったものの何人かが自身のサイトで同じハンドルのまま続けている人もいて懐かしくなった。

よく分かったのは、既にパソコン通信とWEBはほぼ明確に断絶していて、これはインフラも含めた仕組みそのものが根本的に断絶しているからだろうと思う。当時のいくつかの草の根ネットもWEBへ引き継がれているケースは稀だった。当然、誰もがネットという亜空間に生息し続けてはいるのだろうけれど、WEBへの移行であらかたのコンテンツ=文化が洗い替えされてしまったらしい。いや、これが正しい見方かどうかわからないが。

それで自分のハンドルがどうだったかですが。
まるで残骸のようにかろうじてネットの片隅に残っていました。しかし恥ずかしいものですね。

March 12, 2007

やはり机竜之介は雷蔵というわけで

随分書きかけのエントリが溜まっているのだけれど、どれもみな下書きの状態のままで、一向に続きが書かれない。特段忙しい訳でもなくて、単に気が乗らないというに過ぎないが、その間、何をしているかというとやはり映画を観たりしている訳で、最近観ただけでも、三船敏郎、中村(萬屋)錦之介、石原裕次郎、勝新太郎、浅丘ルリ子という主役級キャストの「待ち伏せ」(70年、三船プロ)、勝新主演、「兵隊やくざ」の海軍版ともいうべき「海軍横須賀刑務所」(73年)、「御用牙 かみそり半蔵地獄責め」(73年)とか石井輝男のあれやこれやなどを観ながら合間に仕事をするという感じ。「待ち伏せ」は三船プロの第一回記念作で、密室劇に近い脚本がなかなか良くできている。豪華キャストといえばそうだろうが、大抵こういうキャスティングの作品は脚本が役者に気を遣って変なものになったりするものだが、そういう嫌いは多少あるにせよ起伏のある内容で面白い。旦那の虎舞竜と夫婦で最近よくテレビに出る三船美佳の母親、北川美佳が茶屋の娘役で出ているのも一興。
「海軍横須賀刑務所」は兵隊やくざシリーズを期待して観たが、期待外れだった。勝新の諧謔味を出し切れていない。しかし脚本は石井輝男で、刑務所内の反乱シーンなどは「網走番外地」シリーズそのもの。藤岡重慶を久しぶりにみて懐かしかった。ほか菅原文太、松方弘樹など。

それより、市川雷蔵、中村玉緒主演の「大菩薩峠」(60年~61年)シリーズ全3作を先ほど観終わったところ。
大映の良き時代を堪能。机竜之介は仲代達也や片岡千恵蔵などが演じているが、この人間の業に突き動かされる虚無感は雷蔵でなくては出ない。全3作のうち先の2作の監督は三隅研次。最後の完結編だけが森一生だ。
どうも小生には三隅のテイストが合うようだ。本郷功次郎の初々しさも良い。光の使い方や調度、セリフなど、この頃の時代劇を今作ろうとしても、もう無理なのではないだろうか。最近の時代劇はカメラワークや特撮、CGの多用で迫力を出そうとしているようだが、それを追えば追うほど逆に軽くて嘘臭いものになってしまうことに気が付いていない。殺陣の際の斬り払う時の音一つ取っても、今では下らない効果音が興醒めだ。斬られるものの着物を払う鈍い音がいかにも真実味があって凄みを感じさせる。既に制作の現場に細部にこだわる職人がいなくなっているのだろうし、例えば言葉遣いでも目上から目下へ向かっていう時の「それを申してみよ。」などという敬語の遣い方などもう今の映画ではこんな風に使われなくなっている(ような気がする)。たんなる懐古趣味とうより、上質な時代劇をみようとすれば結局この時代の作品をみることになる。この60年代辺りが頂点なのではないかと思う。

などと会議中に考えながら、帰りに借りる作品の品定めをしたりして。

March 08, 2007

『ヨコハマメリー』

ヨコハマメリーここ何日か体調が思わしくなく花粉症かと思っていたら空咳、悪寒までしてあれよという間に発熱し、一昨日に38.5度を出して丸二日を布団のなかで過ごした。その間、得体の知れないものに追われたり昔の嫌な思い出に苛まれるような夢をみてはうなされ、そのたびに目覚める眠りの浅さ。なにか前世の業を今生で償うかのごとき心地こそすれ。あなうたて。
いや、単なる風邪と思うが、どうもこんな体調がずっと続いているし、どうやら最近免疫力が落ちているような気分。

ドキュメンタリー映画「ヨコハマメリー」はテアトル新宿だったかのレイトショーには結局行けず、DVDで鑑賞。

伊勢佐木町界隈に戦後立ち続け突然姿を消した老娼婦メリーを巡る人々のインタビューから半ば都市伝説化した彼女の輪郭を当時の世相、横浜という土地を背景にあぶり出して行くドキュメンタリー。
大野一雄の息子で舞踏家の大野慶人、作家の団鬼六、山崎洋子、風俗ライターで最近物故した広岡敬一などが語るメリーの肖像。横浜では最も親交の深かったシャンソン歌手、末期癌に冒された永登元次郎の生き様を重ねながら淡々と語りを記録するカメラは、延々とメリーの不在を際立たせ、彼女の周縁をもどかしくもなぞるばかりにみえたが。

最後の場面での衝撃。
小生、思わず独りアッ、と声を出してしまった程だった。この驚き、カタルシスの前にカメラは周到にも計算されていたとは。これは原一男「ゆきゆきて神軍」(87年、疾走プロダクション)に比肩するドキュメンタリーの快作だと思う。監督の中村高寛はまだ30代前半と今後の活躍へ期待大。2005年、92分。

本編にも登場する山崎洋子のノンフィクション「天使はブルースを歌う」(99年、毎日新聞社)はメリーが主要なモチーフの一つとなっている。

天使はブルースを歌う―横浜アウトサイド・ストーリー

March 01, 2007

晴れのち曇り

ちょっと前の「小鳥ピヨピヨ」さんのエントリ、「悩み相談とその回答の傾向」を読んで、この機微を突いた指摘に本当にそうだなとつい笑ってしまったのだけれど、よく考えてみるとこれは人間に根元的に備わっている本能のようなものではないかと思い至って少々感慨深かった。いや勝手に想像して感心していれば世話はないけれど、互いの関係性で生きてゆく人間が他者への励ましというものを本能として持っていても不思議ではないかも知れない。

会議中にそんなことを考えながら眠気を我慢していたのだけれど。

クイーン・オブ・ジャパニーズ・ムーヴィー 野良猫ロック~女番長ブルース―Hotwax special collectionHotwax発行の「クイーン・オブ・ジャパニーズ・ムーヴィー」はいつかは買ってしまうんだろうな、と思いながら立ち読みしていたのだが、結局買ってしまった。
70年代のやさぐれ調映画をヒロイン別にグラビアにしたムックだ。こんなものばかり買ってしまうのは人間に備わった本能だろうか。そんなわけない。

勝新太郎主演、増村保造監督「御用牙 かみそり半蔵地獄責め」(73年)を観る。勝の破天荒振りが痛快な作品。半蔵に使われる前科持ちの草野大悟と蟹江敬三の飄々としたコンビの息がまたなかなか。勝プロの一番活きの良い時代の気分がよく伝わってくる。しかし取り調べの責めとかもう破天荒過ぎ。DVD化希望。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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