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February 19, 2007

「たとえば、愛」と「雑居時代」

サントリーオールドのCM曲「夜がくる」について書いたのは随分前、ではなくて昨日のことなんだけれど、この曲はスキャットが始まる前のイントロがいい。そんなことを思いながら、そういえば73年のテレビドラマ「雑居時代」のオープニング曲なんかはもの凄く懐かしいなと思いを馳せた。「そよ風のように、生きて行きたいの」と山口いづみが歌う、いかにもユニオン映画らしい曲だ。このユニオン映画の作品は「雑居時代」をはじめ「チー坊」で有名な「パパと呼ばないで」(72年)や「水もれ甲介」(75年)、「気になる嫁さん」(71年)など石立鉄男主演もののホームドラマで知られるが、主演の石立をはじめ、杉田かおるや大坂志郎、川口晶などが定番でキャスティングされていた。ユニオン映画ではないけれど、岡崎友紀との「おくさまは18歳」とかはいま思い出すと胸がキュー状態だ(笑)
(ご興味のある方はYOU TUBEで検索してみてください。)

この「雑居時代」では次女役で大原麗子が出ていたが(ちなみに長女は冨士真奈美、三女が川口晶、四女が山口いづみで、五女が杉田かおる)、この大原麗子がラジオのDJ役で出演していた「たとえば、愛」(79年)という倉本聡脚本のドラマの主題歌、「とまどいトワイライト」はドラマの内容と相俟っていま聞いてもいい曲だなと思う。
本当のことをいえば、「とまどいトワイライト」の使われたドラマが「たとえば、愛」だったことはいま調べて思い出した。あぁ、そうそうこんなドラマだったと芋蔓式に記憶が蘇ってきた。
家族に聞いても思い出せないもどかしさをネットはいとも簡単に解消してくれる。

70’s TVテーマ・コレクション
70’s TVテーマ・コレクション(テイチク)

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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