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February 13, 2007

『月光』ふたたび

以前のエントリで三菱のモノクロ印画紙「月光」が生産中止になったことを書いたのは昨年だったか。
しかしこの2007年3月に「月光」が再び、今度はインクジェット用紙として復活するという。

もうひと月ほど前のニュースなので今更の感は拭えないが、月光というネームバリュー、つまり一つの企業資産を捨て置くのは勿体ないと言うほどのことだろう。

月光と言えば冷黒調でコントラストの強いイメージだ。しかしインクジェット用紙でこの冷黒調を引き継ごうというのはなかなか難しいのではないかと思う。色調はプリンタのインクに依存するだろうからだ。しかし販売元であるピクトリコのサイトをみても冷黒調とは書いていないが。

サイトを眺めているとバライタ紙の文字が見えて驚いた。しかし、よく見ると「バライタ調」紙となっている。
このバライタ調とは一体なんだろうか。まだ発売前なので分からないが、つまり本物のバライタではないと言うことだろう。
わざわざこういう表現をするということは、月光SPで使われていた樹脂コート紙でもない、ということだろうか。
これは気になる。

月光、という名前を聞いてグッとくる層、これは大量定年を迎える団塊の世代の層とかなりの部分で重なっていることだろう。お金もあるし暇もあるという世代、様々な企業が競ってターゲットとするこの世代に向けて、一年足らずで復活した月光の意図は、製品デザインのレトロな文字に表れている。

しかし、お酢臭い暗室で慣れ親しんだ月光が今度はインクジェット用紙とは。
やはりこれからは一種の反動として鶏卵紙とかゴム印画とかプラチナプリントとか、写真の古典技法を自家調合で行うひとが増えるかもしれない。わけないか。昨今のプリンタの美しさには眼を瞠るものがある。

■関連エントリ
- 月球儀通信 : 月光が消えてゆく / 姿を消しゆくモノクロ印画紙
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2006/03/___7629.html

- 月球儀通信 : モノクロ印画紙の現在 / デジタル時代のモノクローム
http://azusayumi.tea-nifty.com/fragment/2005/12/___8a6b.html

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    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

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