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13 posts from January 2007

January 31, 2007

『ゲルマニウムの夜』

ゲルマニウムの夜 デラックス版東京国立博物館の敷地内に設けられた映画館、一角座でロングラン上映されていた「ゲルマニウムの夜」は花村萬月の同名作品の映画化。制作は鈴木清順作品で知られる荒戸源次郎、監督にこれが初監督作品になる大森立嗣。この方、あの麿赤兒のご子息らしい。主演は「青い春」「血と骨」の新井浩文に広田レオナ、早良めぐみ、石橋蓮司、佐藤慶、麿赤兒ほか。

一角座での上映中に行きたかったが叶わず、DVD化を待って漸く観ることができた。

冬の北海道の修道院が舞台。この特殊なしつらえで語られる聖性と背徳、神への冒涜と救済などのテーマはともすると低俗でステレオタイプなものに堕しがちだが、新井の鬱屈した演技と重厚で美しい映像がこの映画を完成度の高いものにした。しかし広田レオナのシスターとか石橋蓮司の男色司祭とかはいかにも過ぎてどうだろう。広田レオナがシスターだったらもうどうなるか分かりすぎてしまって興ざめな部分はある。観客動員数が増加しているととはいえ、この頃のテレビの延長のような邦画作品のなかで、こういう作品が出てくるというのは日本映画もまだまだ捨てたものじゃない。この作品を観ながらパゾリーニを連想した。2005年、117分。

January 28, 2007

さびしかったわどうしたの

またエントリに間が空いてしまった。その間、遅くまで仕事、合間に出張。神保町にいながら殆ど書店にも寄れず、仕事よりもこのストレスの方が大きいかも。マイルがいつの間にか溜まって先日Edyに交換したが、これ便利ですね。一部のコンビニで使えるし、小生が良く寄る中野ブロードウェイ、タコシェ向かいの明屋書店でも使える。ヨドバシでも使えてグー。どうもこのプリペイドはEdy陣営とSUICA陣営でせめぎ合っているようで、ANAがEdyでJALはSUICA、ヨドバシはEdyでビックカメラはSUICA、以下ampmとセブンイレブンなどと真っ二つ。どっちも使えるようにして欲しいけれど無理か。Edyはマツキヨでも使える。JALのマイルもさんざん流してしまったけれど、交換の最低マイル、1万にあと300マイルほど。ANAも半端に残っていてあと20マイル程で交換可能というもどかしさ。一週間ほど仮病して沖縄でも行って来ようかななどと不埒な妄想を。

mixiであがた森魚の信州ツアーライブを知って行きたくなってしまった。今日のエントリの題名は「赤色エレジー」から。

橋口譲二の作品が復刊されているようだ。「Father」と「Couple」の2冊。産業編集センターというところの出版だが、印刷が美しい。こういう質実なポートレートというものの持つ迫力と深さを再認識。アイデアが勝っているコンセプチュアルな作品は既にアイデアの時点で完結しているようなところもあるが、良質なポートレートは写真そのものの持つ原初の力を感じさせてくれる。(橋口の作品はサイドバーの「書肆つくよみ」に挙げておきました。)

しかし、仕事が一息つくまでもう少しかかりそうですが、ゆっくりエントリしていきたいと思います。

GOLDENSTAR ゴ-ルデンスタア 日本一の無責任男 植木 等

こんな感じで仕事中。およびでない!?

January 21, 2007

無料マンガ誌 / 『コミックガンボ』

Gamboこの間、有楽町の駅前を歩いていたらなにかを配っていて、またクーポン誌かと思ってやり過ごそうとしてよく見たらマンガ雑誌だった。
そういえば、そんなニュースをどこかで見たような覚束ない記憶を辿って慌ててもらうことにした。

コミック・ガンボは出版社のデジマが創刊した週刊マンガ誌でなんと無料。毎週火曜と水曜の朝と夕方に首都圏の駅前などで配布。地域により配布日と時間が異なっていて、次号をもらおうと思えば巻末の配布予定を良くチェックしておくと貰い損ないがすくなくなるだろう。同じコンテンツがパソコンやケータイでも読めるという趣向で、おそらくというより勿論フリーを成立させているのは広告収入なのだろう。

商業誌と異なりフリーであれば全て原稿料の高い人気作家で埋める必要はなく、むしろ目玉となる著名な作家を一人設定しておけば、あとは単価の安い新人を起用してコストを安くすることが出来る。
このガンボの場合、江川達也の「BOCCHAN 坊ちゃん」がこれに当たるのだろう。
フリーであればこそ、商業誌にないスタンスで新人の起用もしやすくなり、ことによるとこれを踏み台にしたメジャーデビュー作家も今後出てくるかも知れない。

広告効果という意味ではそれがマンガであれば配布時の受け取り率は高くなるだろうし、連載を続けることでリピータ率を上げることにつながる。その意味でマンガというメディアに目を付けたのはなかなか良いアイデアだ。

しかし広告で成り立っているとはいえ、それほど商業誌に較べて広告が多い感じもない。ちゃんとグラビア頁まである。この辺りはタレント事務所とのコラボなどのビジネスもあるかも知れないが、無料とはいえなかなか立派なものだ。
ビジネスモデルとして目新しく面白い試みなだけにその今後が気になる。とりあえず来週ももらっておこうかと。

■関連サイト
- コミック・ガンボ「GUMBO」
http://gumbo.jp/pc/

January 19, 2007

梅佳代 on 情熱大陸

うめめ

先週2007年1月14日放送のTBS系「情熱大陸」は写真家の梅佳代の特集で、録画していたものを昨日ようやく見た。以前からリトルモアの処女写真集「うめめ」を書店で手にとって思わずほっこり笑ってしまう日常の瞬間をよくもこんなに撮れるものだと感心していたが、番組でその人となりをみて納得した。カメラを初めて手にした時の面白さをそのまま素直に感じつづけているようなスタンス。対象を突き放す写真家と対象に関わってゆく写真家の二種があるとすれば後者のタイプ、これを気の置けない大阪ノリで巻き込んでゆく(本人は石川県出身)。カメラはEOS5にレンズは2本。全てオートまかせ。この素人っぽさがまさに才能かもしれない。

「情熱大陸」は定期的に写真家を特集していて要チェック。
過去放送のリストをwebで集めてみたが、漏れているものもあるかも知れない。

高砂淳二(海中写真家)/桃井和馬(フォトジャーナリスト)/中村宏治(水中カメラマン)/宮澤正明( 写真家)/原田純夫(写真家)/平間至(写真家)/金村修(写真家)/三好和義(写真家)/高橋邦典(報道写真家)/鬼海弘雄(写真家)/横塚眞己人(写真家)/蜷川実花(フォトグラファー)/鍵井靖章(水中写真家)/藤代冥砂(フォトグラファー)/内山りゅう(ネイチャー・フォトグラファー)などなど。

■関連サイト
- 梅 佳代(写真家) | 情熱大陸
http://www.mbs.jp/jounetsu/2007/01_14.shtml

- うめめ 梅佳代 (リトルモア)
http://www.littlemore.co.jp/book/kobetsu/art/umeme.html

January 14, 2007

カメラを抱えて森に入る

アウトドアライフを扱う雑誌「BE-PAL」の2007年2月号に「ネイチャーカメラマンのサブカメラ拝見!」という特集を発見して久しぶりに買った。LEDのポケットライトが付録についていたのが後押しした。しかしBE-PALを買うのは少なくとも15年振り位にはなるのではないだろうか。そのずっと前から存在した訳だから息の長い雑誌だ。そのころはバックパッキングにはまっていて、休みともなればパックを担いで奥多摩に入っていたりした。いわゆる登山とは違って高さを目標にするわけではなく、森や林に入って自然を楽しむというのがバックパッキングの流儀で、芦沢一洋の名著「バックパッキング入門」(76年、イラストは小林泰彦)とかこれも芦沢の訳になるコリン・フレッチャーの「遊歩大全(上・下)」(原題は「The Complete Waker」)がその頃の小生のバイブルだった。

フレッチャーの原書も丸善で入手して読んだ。小生の手持ちは第三版だがいま調べると最新版は四版のようだ。
それはこの本がバックパッキングの技法とともに、いわば用具のカタログにもなっていて古くなった箇所を改訂しているということだろうと思う。
思いついて久しぶりにキャンドルランタンとか、よく使ったストーブ、スベア123やメスキットなどを引っぱり出して磨いた。もう少し暖かくなってきたらまた山に入りたくなった。

そのなかで、バックパッキングに携行するカメラという一章があって、もとよりコンパクトさ、軽さが山歩きにおけるカメラ選択の第一条件ということから挙げられていたのはローライ35やオリンパスXAだった。コダックインスタマチック110、とかコシナCX-2(LOMOがデッドコピーしたオリジナル)なども挙げられていて時代を感じさせる。
いま挙げるとすればウォータープルーフの小型デジカメなどが思いつくが、充電不可能な森のなかを考えると、小生ならまだオールメカニカルの銀塩をもってゆくと思う。例えばオリンパスOM-1+28mm+100mmといった組み合わせ。コンパクトに持って行くならライツミノルタCL+28mmなんかはどうだろう。

で、肝心のサブカメラだけれど、ネイチャーカメラマンのサブには結構デジカメが挙げられていて少々期待はずれ。
もとよりアマチュアではなくプロだから小生がこだわるのとは視点が違う。デジカメでも実用ならばプロは躊躇なく使うものなのだろうしそれほど性能が上がっているということなのだろう。でも長く山に入るときに充電はどうするのだろうか。


The Complete Walker IV
コリン・フレッチャー「The Complete Walker IV」
芦沢一洋さんは既に物故されている。

January 11, 2007

写美のショップをひやかす

久しぶりに写美、東京都写真美術館のサイトに行ってみた。
いま、細江英公の写真展「球体写真二元論 細江英公の世界」を開催していてその概要が知りたかったからだが、サイトを散策しながらショップを覗いてみるとこれがなかなか侮れないものだった。

HOLGAなどのトイカメラやお決まりのマグカップ、Tシャツはともあれ、特に目を引いたのは、nadiffの6x9判ピンホールカメラと渡辺兼人(四谷シモンの弟です。)の写真集だ。ピンホールカメラはあの長岡製作所製の木製だ。長岡製作所といえば、あなた、シノゴのウッディカメラの老舗で和製ディアドルフと言われた(かどうかは知らないが)老舗ですよ。ものすごく欲しい。値段は高いけれど良い仕事してそう。

渡辺兼人の写真集は小生所持の「既視の街」以降のものとしては数少ない一冊。

ほかヒステリックグラマーのバックナンバーとかそれぞれのサイトで買えるものばかりだけれど、「写美で買う」というのがオサレ感ありますよね、石原都知事。

■関連サイト
東京都写真美術館 ミュージアムショップ
- http://www.syabi.com/shop/shop_pickup.html


January 10, 2007

写真集に「深瀬昌久」を追加 / 書肆つくよみ

右サイドバーの書肆つくよみに深瀬昌久を追加しました。

小生も一時期、代表作「洋子」、「鴉」、など底知れない不安というものを眼前に見せつけられるような特異な写真世界に魅せられていました。深瀬については別途エントリしたいと思っています。

January 09, 2007

『つゆのひとしずく 「植田正治」の写真世界を彷徨う』

画ニメ つゆのひとしずく ~「植田正治」の写真世界を彷徨う~

東映アニメーションと幻冬社のコラボ、「画ニメ」のなかのラインナップに、植田正治の写真をモチーフとした映像DVDがあるのをみつけた。既に昨年の春頃に発売となっていたようだが、知ったのは昨日、とある書店でだった。
「画ニメ」のサイトをみると静止画を主体とした映像作品とのことで、最近では古賀新一の「エコエコアザラク」とか天野喜孝の作品などが出ているようだ。
これからあがた森魚+林静一の「赤色エレジー」も出るようで、これはちょっと欲しい。

幻冬社ということもあって流通が書店というところもチェックポイント。

で、この「つゆのひとしずく」は植田正治の写真をモチーフに同郷の山陰出身の佐野史郎が編集、監督した映像作品。音楽はあの加藤和彦。

こういうノスタルジックなモチーフには植田の写真はいかにも合いそうな感じだ。

January 08, 2007

プラウベルマキナとワイドラックス

どうも田中長徳さんのweb日記「mjチョートクカメラ日記」に拙ブログが採り上げられているようだ。(1月4日付)
ただし有料の会員でないと過去の記事が読めないようだ。会員ではない小生は無料で読める当日の日記で知ったので、いまは確認できないのが残念。
随分前にエントリした「松任谷由実/『VIVA!6x7』で6x7を想う」という記事を「プラウベルマキナ」で検索して来られたらしい。畏れ多くも田中先生にこんなブログの辺境までお越し頂くとは恐縮至極です。
サイドバーのキニナルモノに挙げたユリイカの臨時増刊「稲垣足穂」にも興味を示して頂いたようで、これまた恐縮です。実はこのblogの名前、「月球儀通信」は足穂の短編「月球儀少年」から頂いているのでさらにかたじけなさに涙あふるる心境。

小生が使っていたプラウベルマキナ670は既に売ってしまって手元にないが、もとを辿ればその前に使っていたマミヤRB67プロSを曙橋の某カメラ買い取り店に売ったお金で買ったもの。高梨豊の作品「地名論」でマキナが使われていて熱病のように欲しくなった。既にプラウベルは当時ドイ・インターナショナルに商標を譲渡していて勿論日本製。レンズはニッコール80mmF2.8が付いていた。気に入らない部分は表面に覆われたプラスチックの成形が安っぽいこと。670の前には67という型番があって、これは表面の筋模様がなくのっぺりしたデザインだった。また別に広角のニッコール55mmを載せたW67もラインナップされていた。(実は本当はこのW67が欲しかったのだが。)

当時ヨドバシで新品を14万円で購入したが、10年後の買い取り価格は16万5千円だった。
売ったときには既に製造中止となっていて中古相場がかなり上がっていたからだろう。
確かそのときの店頭相場は22万位だったという記憶がある。
今だったら、ネットオークションでもっと高く売れたのではないかと思うが、その売った資金はパソコンに化けた。
パソコンのような、直ぐに陳腐化するものを買うのであれば、プラウベルは売らずに取っておけば良かったと悔やまれるが後の祭りだ。

昭和天皇が崩御された大喪の礼の際に、多摩御陵に向かう皇族とそれを報道する外国のプレスの様子をこれで写した思い出がある。そのとき何人かの外国の報道陣があのレンズが左右にスキャンするギミックの国産パノラマカメラ、ワイドラックスを首にぶら下げていたのを唐突に思い出した。確かにこういうときには威力を発揮するカメラだな、と感心して、今度はワイドラックスが欲しくなったりした。記憶を手繰る度に今も全然変わっていない節操のなさばかりが思い出されて苦笑のほかはない。

こんなことを書いているうちにむくむくとワイドラックスが欲しくなってきた。どうしよう(笑)。

January 05, 2007

とにかく70年代、ひたすら70年代 / 『和モノ事典1970’s 人名編』

和モノ事典1970’s 人名編―Hotwax presents

とりあえずメモ。70年代の邦画、音楽、サブカルチャーにフォーカスした雑誌、「Hotwax」が発行するムック。
70年代の主要人物1000人を五十音別にインデックス、さらに重要な映画、人物には大きく紙面が割かれていて図版も多く嬉し泣き。
梶芽衣子や勝新、若松孝二やら頭脳警察やら石井輝男やら、もう頁をめくるたびに手が止まってしまう。
そのまま仕事を休んじゃいそう(笑)

さらに秋吉久美子主演、映画「バージンブルース」のポスターまで付いているという念の入れよう。

人名編ということは、このあとシリーズとして続くということだろうか。
世相、出来事編みたいな続編希望、いや熱望。

■関連サイト
***HOTWAX presents***和モノ辞典
http://www.ultra-vybe.co.jp/hotwax/wamonojiten/index.html

January 04, 2007

昭和余年は春も宵

題名は例の如く全然関係ないんですけれど、とりあえずここ1週間で観たもの、読んだもの。

■映画「血と砂」(65年東宝)
岡本喜八監督、三船敏郎、団令子ほか。三船のような強烈な父性が既にノスタルジーになっている昨今。

■映画「ミッションインポッシブル3
ハリウッド嫌いの小生も正月の手持ち無沙汰に勝てなかった訳。面白いがいつも何にも残らない不思議。
これこそハリウッドマジック。

■映画「箪笥
韓国ホラー映画。映像も綺麗でそれよりプロットに惹かれる。韓国版「アザーズ」の趣き。

■書籍「グーグル八分とは何か
Googleから検索結果を意図的に排除されたサイトの管理人によるネット版"村八分"の実体。
Web2.0の欺瞞についても言及。でもいま検索してみると著者のサイトはGoogle八分から解除されているみたい。この本の影響か。

■DVD「探偵ナイトスクープ1-4
放送初期から比較的最近までの名場面ダイジェスト。4巻全部借りて正月はナイトスクープ三昧。
桂小枝の声が懐かしいなぁ。関東ではテレビ神奈川で放映中。

■書籍「「世界のミリメシを実食する―兵士の給食・レーション
ミリタリーファンでは決してない小生だが、書店でふと手に取り衝動買い。
各国の軍隊携行食を図鑑風に解説。非常時の災害食としても応用できるのではないだろうか。
それぞれのお国事情が反映されて興味深い。

January 03, 2007

明けましておめでとうございます

と、ちょっと遅ればせながら新年のご挨拶を。

昨年はいろいろとお世話になりました。
本年もよろしくおねがいいたします。

ほったらかしにしていたflickrも久々にログインしてみようとしたんですが、
アカウントにYahooIDが必要となっていてログイン出来ない!
いつの間に!?
と思ってよく見たら、旧アカウントでもログイン出来たのですね。
さて今年はどうしようか、思案中です。

ここで今年の抱負など書くのが良いのかも知れませんが、
どうもそういうのが苦手で、強いて挙げれば
とにかくマイペースで続けて行ければいいなと思います。

さて、いまから年賀状、買いに行ってきます。(遅すぎ)

January 02, 2007

天野可淡 / 苦悶の天使


このあいだ四谷シモンと吉田良についてのエントリを書いてからいろいろと思い出したのだけれど、随分前、神保町の東京堂書店だったか書店のフロアを彷徨いながら棚に置かれた「美術手帖」誌につい惹かれて購入した。特集が「現代の人形たち」だったからだ。その1981年7月号の表紙は辻村ジュサブロー(寿三郎)の縮緬張り人形(写真)で、現代美術のなかの人形という位置づけで、ベルメールから加藤綾、中村寝郎、細山潤子、翁譲、吉田良一、四谷シモン、土井典、ノロ燐などと並んで天野可淡の人形がグラビアに飾られていた。その頃まだ存命の寺山修司と白石かずこの対談「当世人形黙示録」やヨシダヨシエの評論も掲載されている。
既に四谷シモンの人形には惹かれていて、澁澤龍彦や詩人の高橋睦郎などから四谷の人形へと興味が流れて行くのは必然に近いものがあったとは思うが、天野の人形に出会ったのはこの美術手帖のグラビアからだった。

KATAN DOLL/カタンドール

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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