« グレース再び / トリアー『マンダレイ』 | Main | 森山大道 with ホルガ(Holga) / 『moriyama daido t‐82 』 »

November 08, 2006

松田優作 / 『ひとごろし』

ひとごろしこのところ映画は見ていない訳ではないのだけれど、近頃何故か忙しくてまさにワーキングプアを地で行く日々。書き込みも間が空いてしまいエントリの日付をその空いた隙間を埋めるよう過去に遡って設定したりしてズルしてます(笑)。

で、この間タンバリン(古い・・・)こと丹波哲朗が亡くなったばかりという訳でもないが、最近観たもののなかで「ひとごろし」は松田優作の意外な一面が楽しめる作品だった。

丹波哲朗演ずる剣豪、仁藤昂軒を藩の命令で上意討ちするという内容なのだが、臆病者として笑われものになっていた松田優作演ずる双子六兵衛はふがいない自分のために妹の、かね(五十嵐淳子)に縁談がないことを気に病み、この上意討ちに自ら志願する。剣豪との直接対決では返り討ちに遭うことが目に見えている六兵衛が取った方法とは奇想天外なものだった。これを言ってしまうと作品の面白みが半減してしまうのでこれ以上はお楽しみ。最近DVDが出ているので借りやすい作品。

しかしあまり語られない作品とはいえハードボイルドのイメージが強い松田のこんな情け無い役柄を観られるのは貴重だ。83年の「家族ゲーム」での家庭教師役も松田の新たな魅力を引き出した作品だった。
五十嵐淳子は武家の娘という役柄が妙に合っているし綺麗。道中、六兵衛についてゆく旅館の若女将、おようを演ずる高橋洋子も溌剌としていて70年代の青春ドラマを思い出した。

最後の丹波との駆け引きのシーンは松田の迫力が途端に立ち現れて印象深い。さすがは優作、並の俳優じゃない。なお、この作品はコント55号主演「初笑い びっくり武士道」(72年、松竹)のリメイク。六兵衛に萩本、仁藤昂軒を坂上が演じた。 1976年、82分、松竹

« グレース再び / トリアー『マンダレイ』 | Main | 森山大道 with ホルガ(Holga) / 『moriyama daido t‐82 』 »

CINEMA」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21097/12559629

Listed below are links to weblogs that reference 松田優作 / 『ひとごろし』:

« グレース再び / トリアー『マンダレイ』 | Main | 森山大道 with ホルガ(Holga) / 『moriyama daido t‐82 』 »

NAVIGATION

無料ブログはココログ

search


  • Google

thank you!