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October 02, 2006

スチール、ブロマイドと『かもめ食堂』


本題に入る前にちょっと。昨日、中野ブロードウェイにある骨董品店のレジ近くにうずたかくおいてあるマルベル堂のブロマイドを見ながら、一緒に見ていた友人が「研ナオコかぁ。」と一言。みると若き日のピーターだった。しかし笑っちゃうほど似てるなぁ。これじゃ無理もないなと思いながらふと胸騒ぎがして下の方を捜してみると、な、なんと「修羅雪姫」のスチールが。梶芽衣子が不穏な表情で遠くを見ているシーンだ。迷うことなく即買いして、いま小さな額に入れて部屋に飾っております。狂喜乱舞。以上。
スチールには四隅に画鋲の跡があって、そういえば映画館の入り口にはよくこんな風にモノクロの一シーンがピンで止めてあった。まさにピンナップ。スチールって印刷ではなくちゃんと印画紙に焼いてあるんですね。

かもめ食堂 [DVD]荻上直子監督の「かもめ食堂」はフィンランドの首都ヘルシンキが舞台の群ようこ原作になる作品だ。
配役に小林聡美、もたいまさこ、片桐はいり。フィンランドといえばかのアキ・カウリスマキな訳だが、レニングラード・カウボーイズから「真夜中の虹」、「マッチ工場の少女」、「コントラクト・キラー」などかなり好きな監督。その独特な映画の「間」は日本映画に通じるところがあるとかねがね思っていたが、この「かもめ食堂」もそういう意味ではフィンランドの観客にも理解されるのではと思う。そのカウリスマキ「真夜中の虹」主演のマルック・ペルトラも出演して、やはりかなりカウリスマキを意識した脚本なのではないかと勘繰るが如何。
小林聡美はこういう役は合ってるね。以前みた福永武彦原作、大林宣彦監督「廃市」では原作での美しい姉妹が小林聡美と根岸季衣でイメージブッこわれた(ワタクシ的に)訳だが、当時84年に池袋文芸座ル・ピリエの初日舞台挨拶で見た小林はまだデビューしたてだった。この映画はそんな小林のために作られたような佳作。
劇中歌の井上陽水「白いカーネーション」が思い切り懐かしくて個人的にはこの歌で星1個追加。(2005年)

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» 『かもめ食堂』 [京の昼寝〜♪]
それはヘルシンキにある食堂でした。こころをこめた「いらっしゃいませ」とおにぎり。毎日ふつうで、おいしくて、小さいけれど堂々としていました。 ■監督・脚本 荻上直子■原作 群よう子(「かもめ食堂」幻冬舎刊)■キャスト 小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、マルック・ペルトラ、ヤルッコ・ニエミ□オフィシャルサイト  『かもめ食堂』 フィンランド、ヘルシンキの街角でオー�... [Read More]

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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