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September 23, 2006

渡辺克巳写真集 / 『歌舞伎町(Gangs of Kabukicho)』

Gangs of Kabukicho.

写真集を専門に扱うネットショップ「shelf」を何気なく見ていると、先頃亡くなった新宿の流しの写真家、渡辺克巳の新刊が出ているのを発見した。(渡辺については下記のエントリを参照下さい。)
題名は「歌舞伎町」。サイトの内容説明によると、160p 155葉、 3000部限定、作品は64歳で亡くなる直前に焼かれたプリントとのことで、既に新潮社のフォト・ミュゼの在庫が切れていることもあって渡辺の写真集が入手出来るのは嬉しい。しかし、サイトを見ても出版社などの情報がなく、Webでもなにもヒットしないのは何故か。
しばらくサイトを逍遙していたが、果たしてこれが洋書だったことが分かった。

Gangs of Kabukicho.
Photographs by Watanabe Katsumi.
PPP Editions, New York, 2006. 160 pp., 155 duotone illustrations, 8x11½".

現時点でamazon.comやamazon.co.ukにもまだエントリがないが、いくつかの海外のサイトで扱っているようだ。(追記:amazon.comで取り扱いを始めたようです。)
テキストは日本語、英語併記。

■関連エントリ
- 月球儀通信 : 【訃報】 路上の写真家、渡辺克巳死去
- 月球儀通信 : 渡辺克巳 / 『新宿群盗伝伝』(ヤゲンブラ選書)

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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